日本ワイン,長野,カーヴハタノ,cavehatano

ワイン会開催!編集部と飲んで旅する日本ワイン Vol.07

更新日:2023/04/20

メトロミニッツ編集部のお酒担当・松島が日本全国を巡って見つけた日本ワインをワイン初心者の編集長・古川に飲みながら伝える連載。第7回は、近年注目の産地、長野県東御市でシャルドネから凝縮感ある白ワインを造るカーヴハタノをご紹介します。

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●メトロミニッツ編集長 古川誠(右)
一昨年の日本ワイン特集を機に日本ワインの魅力に目覚め、今や家飲みもすっかり日本ワインに。日本ワインのことをもっと知りたい

●メトロミニッツ編集部 お酒担当 松島千冬(左)
ワインエキスパート・エクセレンスの資格を持つ、日本ワインを愛する編集者。日本中のワイナリーを訪れ、古川に日本ワインを教える

今月の日本ワイン:長野県・東御市/cave hatano「KURAKAKE CHARDONNAY 2021」

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栽培醸造家の波田野信孝さんは、ヴィラデストワイナリーで7 年間勤務後、2012 年に独立。

農家さんから引き継いだ標高800mかつ南斜面の鞍掛(くらかけ)の畑でシャルドネやメルローを育て、2017年にワイナリー「カーヴハタノ」を設立。

看板商品の「KURAKAKE CHARDONNAY」は樹齢23年のシャルドネで仕込む白ワイン。

カーヴハタノ

TEL.080-6936-9646 
住所/長野県東御市新張525-4
※「KURAKAKE CHARDONNAY 2021」はワイナリー販売分は完売。その他のワインはホームページの「ご購入・お問い合わせ」から購入可能

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「KURAKAKE CHARDONNAY 2021」

古川(以下:古): 今回はどこに行ってきたの?

松島(以下:松): 長野です。長野って今、日本ワインで最も活気のある地と言われていて、2000年以降だけで40軒以上のワイナリーができているんですよ。

古: なんでそんな一気に増えたの?

松: 降水量が少ない、日照時間が長い、昼夜の寒暖差が大きいというブドウの生育に適した気候があること。小規模のワイナリーでもワイン生産ができるワイン特区や、ワイン造りを学べる学校があるんです。なかでも近年注目なのは東御市。2003年にエッセイストの玉村豊男さんが設立したヴィラデストワイナリー(以下、ヴィラデスト)の誕生以降、ワイナリーが増え、今では13軒に。まだ増えると言われています。

古: ヴィラデスト、聞いたことある!

松: そんなヴィラデストにいたのが、このワインを造る波田野信孝さん。2006年に埼玉から移住した当時22歳の波田野さんは「正直、昔の日本ワインっておいしいものがなくて、期待していなかった。でもそんなときに、ヴィラデストのワインを飲んで日本でこんなにおいしいワインができるんだ!」と衝撃を受け、以来7年、栽培と醸造の経験を積みます。

古: 1本のワインが人生を変えたね。

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松: 転機が訪れたのは2012年、ご縁があって、ヴィラデストにブドウを提供していた東御市鞍掛地区のブドウ農家から畑を引き継げることに。独立して、2017年にはワイナリーを設立。今日はそんなカーヴハタノの自家農園産シャルドネの白ワイン「KURAKAKE CHARDONNAY」にしました。さっそく飲みましょう。

松: 古川さん、このワインどうですか?

古: フルーティな香りでおいしい。

松: 洋ナシとか白桃のような上品な果物の香りが素晴らしいですね。
 
古: あとさ、なんて言ったらいいかわからないけど、複雑な味がする。

松: 古川さん、わかってる!

古: ほんと?

松: 実はこのワインに使われているシャルドネは樹齢23年と樹齢が高いのが特徴。「ブドウの樹は植えて5年頃から収穫ができ始めて年々味わいが深くなって、15年くらい経つとかなり深みが出てくる。うまみや味わいの重なりから出る凝縮感は年数でしか出せない畑のポテンシャルだ」と。

古: なんか、わかるかもしれない。

松: ワイナリー設立からは数年ながら、ヴィラデスト時代からの波田野さんの経験、あと波田野さんは運と縁だと言っていましたが、昔からの畑を引き継げたことによって、こんな素晴らしいワインを造ることができる。派手じゃないけれど、味の深みや凝縮感があって本当においしい。これってすごいことですよ。私こういうワイン大好きです~。ああ幸せ。

古: 俺も複雑なワインがわかってきた気がするわ。ほんとおいしいね。

限定10名募集! 5月23日(火)開催・編集部と飲んで旅する日本ワイン会

今回ご紹介した「KURAKAKE CHARDONNAY」を含むシャルドネ3種の飲み比べなど、カーヴハタノの5 種のワインをメトロミニッツ編集長・古川、お酒担当の松島と一緒に飲む日本ワイン会を5月23日(火)に開催します。会場は蔵前にある「リバーサイドカフェ シエロ イ リオ」。おいしいお料理とワインを一緒に楽しみましょう。

●日時:2023年5月23日(火)19:00~22:00(受付18:45~19:00)
●会場:リバーサイドカフェ シエロ イ リオ(東京都台東区蔵前2-15-5 MIRROR 1F)
●会費:13000 円(コース料理・ワイン代込み)
●募集人数:10名(抽選)  
●参加条件:1名もしくは2名での参加。代表者および同行者ともに20歳以上であること
●応募〆切:2023年4月30日(日)23:59
●参加方法:下記のリンクより申し込みください
※応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます
※当選した方にのみ、メトロミニッツ編集部(info@metromin.net)よりメールにて、2023年5月10日(水)までにご連絡させていただきます
●主催:スターツ出版
●お問い合わせ:メトロミニッツ編集部(info@metromin.net)

【ワインラインナップ】(各1杯ずつのご提供となります)
・KURAKAKE FROST CHARDONNAY 2021
・KURAKAKE SUNFARM CHARDONNAY 2021
・KURAKAKE CHARDONNAY 2021
・KURAKAKE MERLOT 2020
・ICE KYOHO 2019

Photo/KATSUMI SATO Illustration/kobatatsu
※メトロミニッツ2023年5月号「編集部と飲んで旅する日本ワイン」より転載

※記事は2023年4月20日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります