帝国ホテル 東京では12月28日(火)、料理を通じて地球環境を考えるイベント「帝国ホテル 東京 杉本料理長と学ぶセミナー&ランチコース」を開催。第3回目となる今回のテーマは“フード・マイレージ”。日頃何気なく口にしている食材はどこから来ているんだろう? 食を通じて意外な発見があったり、SDGs(持続可能な開発目標)について考えるきっかけを与えてくれるこのシリーズ。もちろん、今回もおいしいランチ付き!
フード・マイレージについて知り、一緒に考えてみよう
“フード・マイレージ”を直訳すると「食料の輸送距離」。いまや世界中からおいしい食材が手に入る時代だけれど、生産地から食卓までの輸送距離が長くなればなるほど、輸送にかかる燃料やCO2排出量が増え、環境への負荷も大きくなる。実は、日本は食料自給率が低く、それを補うためにさまざまな食材を海外からの輸入に頼っているため、フード・マイレージの数値が世界一高いといわれている。
一方で、四季に恵まれた日本は、お米をはじめ、野菜や魚介類、肉類など食材が豊かな国。ちょっと意外だけれど、東京都内でも多くの農作物栽培や畜産が行われているという。
視点を変えると、輸送距離が短い=鮮度が高いうちに届くということ。スーパーなどで買い物をする際に、食材の産地にも注目してみて。
東京のおいしい食材を使ったコースが楽しめる
今回のイベントでは、そんな身近にある食材のおいしさを知ってもらいたいとの思いから、東京料理長の杉本雄氏が、東京近郊で作られた食材で作るフランス料理をレクチャー。
一例として、前菜に使うのは東京立川市で育てられている烏骨鶏の卵。東京・板橋区で障がいがある人々が丹精込めた育てた野菜を組み合わせ、シェフが目の前で見た目にも華やかな一皿に仕上げるという。
卵も野菜も存在感のある味わいで、「東京にもこんなにおいしい食材があったなんて!」と思わず目からウロコ。メインディッシュやデザートにも、東京の食材が使われているのでこちらもお楽しみに。
子どもにもわかりやすい言葉で解説してくれるほか、自宅でも作れるようにレクチャーしてくれるから、毎日の献立作りの参考にもなりそう。
ラグジュアリーでありながら、環境にやさしいおもてなしを実現
2020年に開業130年を迎えた帝国ホテルでは、こうしたイベントをはじめ、食品ロスやプラスチック使用量の削減、地域貢献など、さまざまな観点からSDGsに取り組んできた。
レストランでは、生ごみを乾燥させて作った肥料で野菜を栽培して一部をメニューに使う「環境循環型野菜」の利用をはじめ、さらなる食品ロス削減を目指し「食材を余すことなく使う」というコンセプトのもとに商品を開発している。9月末には第1弾として、乾燥させて粉砕したじゃがいもの皮を使った「サステナブルソルト 根菜」が登場。
リニューアルしたペストリーショップ「ガルガンチュワ」でもサステナブルな取り組みに力を入れているという。
楽しさやおいしさを通して、親子で一緒にSDGsを体感したり、今日から一緒にできることを考えてみませんか?
イベントDATA
- イベント名
- 帝国ホテル 東京 杉本料理長と学ぶセミナー&ランチコース
- 開催場所
- 帝国ホテル 東京 本館17階「インペリアルバイキング サール」
- 開催日程
- 2021/12/28(火)
- 開催時間
- 第1回 11:00~13:00、第2回 13:30~15:30
※各回40名限定、要予約
- 料金
- 大人 14300円、子ども 8600円 (消費税込・サービス料別)
※子どもは4~12歳が対象、子どもには帝国ホテルオリジナルイヤーベアのお土産付き
- 予約・お問い合わせ
- 03-3539-8187(インペリアルバイキング サール)
DATA
- スポット名
- 帝国ホテル 東京
- 電話番号
- 0335041111 0335041111 (代表番号)
- 住所
- 東京都千代田区内幸町1-1-1 Map
- 交通アクセス
- 東京メトロ日比谷駅A13出口よりすぐ、JR有楽町駅日比谷口より徒歩5分
- ホームページ
- 帝国ホテル 公式ホームページ
WRITING/MINORI KASAI