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日本の酒が生まれる地を訪ねる連載「MEETS SAKEBITO」。今回は、日本のクラフトビールシーンで、今一番熱いエリアと噂の静岡。その理由は、彼らの存在にあり! 海辺に佇むブリュワリーを訪ねます
Vol.07 静岡・静岡市「ウエストコーストブルーイング」 セドリック・メルさん デレック・バストンさん
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上の写真、人気バンドのメンバー・・・ではありません。が、クラフトビールファンからは歓声が上がるスターかも。一昨年の設立以来、飛ぶ鳥を落とす勢い人気上昇中の「ウエストコーストブルーイング(WCB)」。
建築家としても活動するシアトル出身・静岡市在住のオーナー、デレックさんが「アメリカ西海岸で飲まれているおいしいビールを、日本でも鮮度抜群で味わいたい」と立ち上げたブリュワリーは、コミカルなホップのイラストが目を引くロング缶と中身のビールのおいしさで、今や全国区の知名度を誇ります。
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代名詞とも言えるのが、間髪入れずに繰り出される多彩なスタイル。2年間でリリースしたビールは実に100種以上!
デレックさん曰く「定番に頼ると進化しづらくなる。そのとき造りたいものを造るし、その楽しさが原動力です」。ビールも造り手の熱意も、フレッシュなうちに出荷するのがWCB流というわけ。
ホップがビシッと利いた中毒性の高いビールが生まれる場所は、ローカル風情漂う漁港の目の前。海を眺めながら、至福の「プシュッ!」がかなうのも最高です。
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「ウエストコーストブルーイング」で生まれたビール
スターウォッチャー
850円~(500ml)
トロピカルフルーツのような香りとホップの苦味が際立つ、ジューシーな「WCB」のフラッグシップIPA。「いつ飲んでも、どんな料理と合わせても美味しい」とデレックさん
ウエストコーストブルーイング
TEL.非公開(問い合わせは wcbshizuoka@gmail.com)
静岡県静岡市駿河区用宗2-18-1(用宗みなと温泉隣)
タップルームを併設。その他、静岡市内に飲食店やショップを計4店舗展開
PHOTO/RYO YONEKURA TEXT/RIE KARASAWA
※メトロミニッツ2021年8月号「MEETS SAKEBITO」より転載