小さい頃からの女性の憧れ、麗しきバレエの世界!
ふわっと広がったチュチュ、脚をすらりと見せるトゥシューズ、そして繊細で美しい踊り・・・少女の頃から憧れの対象である“バレエ”。可憐さや品のよさが漂う麗しきバレエの世界に、大人になった今、改めて触れてみませんか? バレエの基礎知識や今注目したい話題のバレエダンサーなど、初心者でも楽しめる魅力をオズモール編集部がたっぷりご紹介します。
更新日:2023/11/20
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■ これであなたもバレエ通!奥深いバレエの歴史
「イタリアで生まれ、フランスで花開き、ロシアで成熟した」と言われるバレエ。そのルーツとは? 日本ではいつから踊られるようになったの? ヨーロッパでの発祥から日本に広まるまで、今もなお私たちを魅了し、進化し続けているバレエの歴史を徹底解説します。
■ 時代とともに発展!バレエの種類
“バレエ”とは、ルネサンス期の西ヨーロッパに起源する芸術舞踊の総称。バレエダンサーだけでなく、音楽・演劇・美術・衣装・照明などのすべてを含んだ総合舞台芸術を指す。イタリア語の動詞 “ballare(踊る)”が語源とされ、「イタリアで生まれ、フランスで花開き、ロシアで成熟した」と言われるバレエの、現代まで伝わる種類は大きく3つ。それぞれの特徴を知れば、いろいろなバレエの魅力に出会えるはず。
【1】ロマンティック・バレエ
フランスにおける文学・音楽・美術の“ロマン主義”に刺激を受けて生み出された、現代のバレエの起源となっている様式。フランス革命後の1830年代から1850年代に隆盛を極めた。『ラ・シルフィード』『ジゼル』がその代表作で、この世のものではない“妖精”や“悪魔”が登場する幻想的な世界を舞台にした物語が特徴的。円錐型に広がる膝丈の衣装“ロマンティック・チュチュ”や、つま先立ちで踊る技法“ポアント”など、今日に至るバレエ様式の基本はこの時期に完成された。
【2】クラシック・バレエ
フランスから伝わったバレエが、ロシアで独自に発展した様式。演劇と舞踊の融合をめざしたロマンティック・バレエに対し、ジャンプや回転などの技術面が重視され、32回もの連続回転“グランフェッテ”や、2人で踊る“グラン・パ・ド・ドゥ”などが成立。踊りが複雑になったことで、ダンサーが動きやすいよう短い丈の衣装“クラシック・チュチュ”も考案された。この時代の最高傑作として、振付家マリウス・プティパ×作曲家ピョートル・チャイコフスキーによる『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』『白鳥の湖』が挙げられる。
【3】現代バレエ
20世紀に入ってから、バレエは多様に進化した。マクミラン版『ロミオとジュリエット』やノイマイヤー版『椿姫』のようなドラマティック・バレエ(演劇的バレエ)は21世紀に入ってからも人気が高いが、その一方で、バランシンの『シンフォニー・イン・C』やベジャールの『ボレロ』のように、身体の表現そのものを全面に押し出した、ストーリーのないバレエも数多く作られてきた。現代バレエは今も進化し続け、新たな作品が誕生し続けている。
■ 知っておきたい!王道のバレエ作品
バレエの発祥から現在に至るまで、数多くのバレエ作品が誕生。古典のロマンティック・バレエから、近代的なモダン・バレエまで、その内容はさまざま。その中から、特に有名なストーリー作品を厳選し、あらすじをご紹介します。
クリスマスイブの夜に起こるファンタジー『くるみ割り人形』
ストーリー
今宵はクリスマス・イブ。少女クララはくるみ割り人形をプレゼントされる。その人形は不格好だが、なぜかクララは人形に魅了される。真夜中、おもちゃの兵隊たちとネズミ軍団の戦になり、ネズミの王様に殺されそうになったくるみ割り人形をクララが助けると、人形は美しい王子の姿に戻る。王子は呪いをかけられ、人形の中に閉じ込められていたのだ。王子はお礼にクララをお菓子の王国へと誘い、2人は夢のような時を過ごす。
純白の白鳥たちが幻想的に舞い踊る『白鳥の湖』
ストーリー(ブルメイステル版)
成人したジークフリート王子は、母の女王から花嫁を決めるよう命じられる。戸惑いを覚えながら狩りに向かった湖で、悪魔の呪いによって白鳥に姿を変えられた美しきオデット姫に出会う。オデット姫に惹かれた王子は永遠の愛を約束し、明日の舞踏会に来るよう告げる。それによって悪魔の呪いも解けるのだ。しかし、悪魔ロットバルトの企てにより舞踏会に現れたのは、黒鳥のオディール。迷いながらも王子はオディールに永遠の愛を誓ってしまう。 騙されたことを知った王子は悲嘆にくれるオデットに許しを乞い、悪魔に決闘を挑んでいく。
運命のキスで100年の眠りから目覚める『眠れる森の美女』
ストーリー
長年子供のいなかった国王夫妻に姫が誕生した。盛大な洗礼の式典には、6人の妖精たちが招待され、それぞれ姫に優れた素質を授ける。そこへ悪の精カラボスが登場し、自分だけが洗礼式に招かれなかったことを恨んで、「姫は16歳の誕生日に糸つむぎの針に刺されて死ぬ」と呪いをかける。人々がうろたえる中、まだ贈り物をしていなかったリラの精(善の妖精)が「呪いは消せないけれども、姫は死ぬのではなく100年の眠りにつく」と新たな予言をする。月日が経ち16歳の誕生日を迎えたオーロラ姫は、呪いの通りに指に針を刺し、永い眠りにつくのであった・・・。
海賊の首領が恋に落ちた娘のために奮闘する冒険劇『海賊』
ストーリー
舞台は19世紀初頭のとあるギリシャの島。海賊の首領コンラッドと彼の仲間や奴隷を乗せた海賊船が、嵐で難破し海辺に打ち上げられる。そこへギリシャの娘メドゥーラと友人が通りかかり、一緒に海賊たちを助ける。コンラッドとメドゥーラはお互いに恋に落ちるが、女性たちは奴隷商人のランケデムにさらわれてしまう。奴隷市場で売りに出されたメドゥーラを、今度はコンラッド一味が救い出し、海賊の洞窟で宴会が開かれる。しかし、仲間のビルバントが奴隷商人ランケデムを味方に引き入れて反乱を起こし、騒動の中で再びメドゥーラが連れ去られてしまうのであった。
陽気な港町バルセロナが舞台のラブコメディ『ドン・キホーテ』
ストーリー
騎士物語を愛読するドン・キホーテ。自分こそは勇敢な騎士と思い込み、サンチョ・パンサをお供に冒険を求めて旅に出る。到着したのはスペイン・バルセロナの広場。街の人気者キトリは理髪師のバジルと恋人同士だが、彼女の父ロレンツォは娘を金持ちの貴族と結婚させたくて2人の仲を許さない。街の人々の助けを借り、騒動の中でキトリとバジルは駆け落ちをする。狂言自殺を企てた2人を前に、ドン・キホーテの説得により父はしかたなく結婚を承諾。その途端にバジルは元気よく起き上がり、父は慌てるが後の祭り。めでたく結婚式が盛大に執り行われるのであった。
12時の鐘とともに魔法が解ける『シンデレラ』
ストーリー
シンデレラは、毎日継母と義理の姉たちの世話に明け暮れていた。それでも笑顔を絶やさず、物乞いの老婆にも優しく接するシンデレラ。ある日、姉たちは着飾って、王子のお妃選びのために開かれる舞踏会へ出かけて行った。1人残されたシンデレラのもとに、あの時の老婆が現れる。実は老婆は仙女で、かぼちゃを馬車に、シンデレラの服を美しいドレスへと変身させ、お城へと送り出す。12時の鐘が鳴り終わる前に帰るよう念を押して・・・。シンデレラと王子はたちまち夢中になり踊り続けたが、時計が真夜中を告げ、シンデレラは逃げ出す途中で靴を落としてしまうのだった。
死して妖精となってもなお恋人を守り続ける『ジゼル』
ストーリー
ぶどう狩りの季節を迎えた美しい山間の村。母親とともに暮らす美しい娘ジゼルは、ある若者(実は村人に変装したシレジア公爵アルブレヒト)と恋に落ちる。ジゼルは踊ることが何より好きだが、母親は心臓の弱いジゼルの体を心配して止めさせる。そんな時、貴族の一行が狩りの休息のためジゼルの家にやってきた。一行の中に婚約者の姿を見たアルブレヒトは慌てて身を隠すが、森番がアルブレヒトの正体を暴いてしまい、真実を知ったジゼルはショックで息絶えてしまう。夜の妖気が漂う森の中、妖精ウィリとなったジゼルが墓から現れて・・・。
燃え上がる悲劇のラブストーリー『ロメオとジュリエット』
ストーリー
イタリア・ヴェローナの街では、モンタギュー家とキャピュレット家が争いを続けている。キャピュレット家の仮面舞踏会へ忍び込んだロメオは、ジュリエットと運命的な出会いを果たし、その夜、ジュリエットの部屋のバルコニーで想いを確かめ合う。翌日、2人は秘密の結婚式を挙げるが、いさかいが起こり、ロメオは街から追放されることに。ロメオが去った後、無理やり結婚させられそうになったジュリエットは、仮死状態になる薬を飲み干す。しかし、ロメオはジュリエットが本当に死んでしまったと思い込み、毒薬をあおり息絶えてしまう。
キュートな人形をめぐるドタバタ恋愛劇『コッペリア』
ストーリー
舞台はポーランドにある農村。明るい村娘スワニルダは、村の青年フランツと恋人同士。しかし彼は近頃、コッペリウス博士の家の窓辺で読書をしている美少女コッペリアが気になっている様子。やきもちを焼いたスワニルダは、コッペリウス博士が落とした鍵を拾い、コッペリアの住む家へと忍び込む。コッペリウス博士の工房にずらりと並ぶ機械仕掛けの人形たち。実は、窓辺の美少女コッペリアも博士が作った人形であることが判明する。そこへ博士が戻り、フランツもまたコッペリアに一目会おうとして窓から家に忍び込むのだった・・・。
■ 世界ではばたく!注目の日本人バレエダンサー
【素朴な疑問】よく耳にする“プリンシパル”ってどんな人??
国内外に多数存在するバレエ団では、それぞれダンサーの実力ごとに4から7ほどの階級が設けられている。バレエダンサーはこの階級のトップをめざして日々レッスンを積み重ねているが、昇級には芸術監督らによる厳しい試験が待っている。最高位に輝いたバレエダンサーは、作品の主役を演じることができ、バレエ団の顔となる。男女の区別はなく、主役をはれる実力と華やかさ・美貌が求められる。
例えば、英国ロイヤル・バレエ団などでは、この最高位の称号に“プリンシパル(Principal)”が使われ、主役を踊るダンサーを指す。パリ・オペラ座バレエ団では“エトワール(Etoile)”という呼び名が使われており、フランス語で「星」を意味する。ほかによく聞く言葉で“プリマ・バレリーナ(Prima Ballerina)”があるが、こちらはイタリア語で女性のプリンシパルを表す。いずれのバレエ団でも主役の数は限られており、トップになるのは非常に狭き門。近年では、日本人ダンサーが世界の著名バレエ団のプリンシパルに選ばれるなど、その活躍に注目が集まっている。
【独占取材】美の裏側に努力あり!憧れのバレリーナに10問10答
スタイル抜群、舞台上で美しく舞い踊るバレリーナ。彼女たちって一体普段はどんな生活を送っているの? そこで、2012年に東京バレエ団に入団し、世界バレエフェスティバル・ガラ公演『白鳥の湖』第2幕よりで初舞台を踏んで以来、数々のソリスト役で活躍している中川美雪さんにインタビューをしてきました。これを見たら彼女たちの美しさの秘密が探れるかも。
【時代の先駆者】
バレエ界のレジェンド 熊川哲也(くまかわてつや)
1972年3月5日生まれ、北海道旭川市。10歳からバレエを始め、1987年に英国ロイヤル・バレエ学校に入学。1988年、日本人として初めてマリインスキー劇場で踊り、1989年にはローザンヌ国際バレエ・コンクールで日本人初の金賞を受賞。同年、東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、同団史上最年少でソリストに昇格。1993年にプリンシパルに任命された。在団中にボリショイ・バレエ団の『ジゼル』をはじめ各国のバレエ団に客演。セルフ・プロデュース公演『Made in LONDON』も開催している。
バレエに関心のない人でもその名を知っているであろう、バレエ界のレジェンド、熊川哲也。当時21歳2カ月、入団からわずか4年2カ月という異例の速さで、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに上り詰めた。経歴だけを見ても“天才”と評された理由がわかる。高い跳躍に、回り続ける回転力、力強さ、そして生まれ持ったスター性に誰もが釘付けとなった。
退団後の1999年、Kバレエ カンパニーを創立し、芸術監督を務める。自ら演出・振付を行った『クレオパトラ』を世界初演するなど、作り手としての才能を発揮。以降、第3回・第5回朝日舞台芸術賞、第59回芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)など数々の功績を収める。2003年よりKバレエ スクールを主宰し、人材育成にも力を注いでいる。2012年よりBunkamura オーチャードホールの芸術監督就任。2013年には紫綬褒章受章。
【憧れの的】
唯一無二のバレリーナ 吉田都(よしだみやこ)
1965年10月28日生まれ、東京都国立市出身。9歳からバレエを始め、1981年に全国舞踊コンクール・ジュニア部門で第1位を獲得。1983年、ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞し、英国ロイヤル・バレエ学校に入学。翌1984年にはサドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)に入団した。4年後の1988年に最高位プリンシパルに昇格。姉妹カンパニーの英国ロイヤル・バレエ団でプリンシパルとしてたびたび客演していたが、1995年に正式に移籍。2つのバレエ団で(22年間に渡り)、プリンシパルとして活躍するという偉業を成し遂げた。
女性バレリーナが目標と掲げることも多い彼女の魅力は、ポジショニングの美しさ、決してブレない精密なステップ、そして軽やかで可憐な表現力。観客が息をすることを忘れてしまうほどと称されることも。代表的な古典バレエ作品の主役のほか、ニネット・ド・ヴァロア振付『コッペリア』やケネス・マクミラン振付『ロミオとジュリエット』などの少女役・妖精役を得意とした。2010年6月、来日公演のジュリエット役を持って退団し、26年間に及んだイギリスでのキャリアを終えた。
退団後は、日本を拠点にフリーランスとして活動。2011年の東日本大震災直後には、ロンドンにて『Japan Tsunami Appeal Concert』というチャリティー公演を企画し、支援活動を行った。紫綬褒章、大英帝国勲章(OBE)をはじめ、授賞歴多数。2017年には文化功労者にも選出される。2020年9月より新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任。
【話題の注目株】生で観てみたい!海外で活躍する今をときめく“プリンシパル”
英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル 高田茜(たかだあかね)
東京都葛飾区出身。3歳からバレエを習い始め、中学3年の時にNBA全国バレエコンクールで審査員特別賞を受賞。チャコットの奨学金制度を利用して、モスクワにある名門ボリショイ・バレエ学校に留学した。在学2年目の17歳の時、ローザンヌ国際バレエコンクールでプロ研修賞と観客賞を受賞。研修先として英国ロイヤル・バレエ団を選び、研修生として入団した。最初に与えられた役は『白鳥の湖』の群舞であった。翌2009年、入団後1年足らずで『センソリウム』の主演キャストの1人に抜擢される。その後正団員となり、2010年秋にファースト・アーティスト、2011年秋にソリストに昇格。2011年12月には初めての全幕バレエの主役として『くるみ割り人形』の金平糖の精を踊った。2014年3月には『眠れる森の美女』の主役オーロラ姫を踊り、シーズン終了後にファースト・ソリストへ昇格。2015年3月には『白鳥の湖』の主役オデット/オディールを、12月にはアシュトン版『二羽の鳩』の少女役を踊る。翌2016年に『ジゼル』の主役を踊り、シーズン終了後に最高位プリンシパルに昇格した。同団において、日本人ダンサーがプリンシパルに任命されるのは熊川哲也・吉田都以来の21年降りの快挙となった。また、プリンシパルに昇進後の活躍も目覚ましく、2017年には『マイヤリング』のヒロイン、マリー・ヴェッツェラ役を日本人として初めて踊り、翌2018年には『マノン』、2019年に『ロミオとジュリエット』のタイトルロールを立て続けに演じて絶賛を博した。
彼女の踊りは、特に繊細なポワントワークやドラマティックな役柄の作り込みに定評がある。細く長い手足を活かし優雅に舞う姿に、しばしば“輝き”や“きらめき”と評されるほど。また、『眠れる森の美女』のオーロラ姫を演じた際には、内面まで描き出したと高評をはくした。
ハンブルク・バレエ団 プリンシパル 菅井円加(すがいまどか)
神奈川県厚木市生まれ。佐々木三夏バレエアカデミーで佐々木三夏、池端幹雄に師事。2012 年、ローザンヌ国際バレエコンクールで第1位を獲得し、ハンブルクのナショナル・ユース・バレエで研修を受ける。2年後にハンブルク・バレエ団に入団、2017 年にソリスト、2019 年にプリンシパルに昇進した。初演作品に、ノイマイヤー『ベートーヴェン・プロジェクト』、ツェリコフ『ソロ・フォー・トゥー』、マルティネス『リトル・レクイエム』、レンツ『ゲッターボーテン』などがある。おもなレパートリーに、『ジゼル』のペザント・パ・ド・ドゥ、『シンデレラ・ストーリー』のシンデレラ、『椿姫』のプリュダンス、『幻想~「白鳥の湖」のように』のナタリア姫、『バーンスタイン・ダンス』、『真夏の夜の夢』のハーミア、『マーラー交響曲第 5 番』などのノイマイヤー作品、ロビンズ『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』のアプリコ ット、ヌレエフ版『ドン・キホーテ』のキトリ、バランシン『ブラームス=シェーンベルク四重奏曲』がある。2013 年、ヴィルヘルム・オーバーデルファー博士賞を受賞した。
近年カンパニーのトップダンサーとして、益々存在感を増している菅井円加。高度なテクニックを誇示することなく、美しく正確なポジション、正確な技術に裏打ちされた豊かな表現力で観客を魅了している。現在は最高峰の振付家ノイマイヤー(ハンブルク・バレエ団芸術監督)のもとで、今後のさらなる飛躍が期待されている。
■ 素朴な疑問をすっきり解決!バレエにまつわるQ&A
■ おうちでもバレエを満喫!心に残る名作バレエ映画3選
【1】ブラック・スワン
狂気と美が入り混じる。バレエを舞台に繰り広げられる心理スリラー
ニューヨークのバレエ団に所属するニナは、元バレリーナの母とともに、その人生のすべてをダンスに注ぎ込むように生きていた。そんなニナに「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが巡ってくるが、新人ダンサーのリリーが現れライバルとなる。役を争いながらも友情を育む2人だったが、やがてニナは自らの心の闇にのみ込まれていく。主演のポートマンが第83回米アカデミー賞で主演女優賞を獲得した衝撃作!
【2】リトル・ダンサー
男の子だってバレエダンサーになりたい!ボクシング着でのレッスンにほっこり
「僕がバレエダンサーを夢見てはいけないの?」 11歳のビリーはイギリス北部の炭鉱町で父と兄トニーと祖母と暮らしていた。通っていたボクシング教室の隣にバレエ教室がやってきてからビリーはすっかりバレエの虜に。ボクシング着でバレエレッスンを受けるビリーの才能に、次第に周りの人々も動かされ始め・・・。バレエダンサーをめざす少年の夢と家族の愛を描いた爽やかな感動作。
【3】花とアリス
初々しい鈴木杏と青井優のW主演。青春の恋愛トライアングル
幼なじみのハナとアリスは、揃って手塚高校に進学。ハナは憧れの先輩・宮本が所属する落語研究会に入部する。ある日、宮本がガレージのシャッターに頭をぶつけて気を失う。そこでハナは意識がもうろうとしている宮本に嘘をついてしまう。その嘘は、アリスも巻き込み奇妙な三角関係になってしまう。自分を表現するのが苦手なハナの表情の変化や、自由奔放なアリスが見せる制服姿のバレエシーンに目が離せない。
■ 今すぐWEB予約OK!OZ限定エンタメプラン一覧
■ 優美な佇まいにうっとり!バレエが上演される主な劇場一覧
Bunkamura オーチャードホール
【住所】東京都渋谷区道玄坂2-24-1 3F
【アクセス】JR「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分、東京メトロ銀座線・京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分、東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線「渋谷駅」A2より徒歩5分
【電話番号】03-3477-3244 ※休館日は対応できない場合があります
【客席数】2150席
東京文化会館
【住所】東京都台東区上野公園5-45
【アクセス】JRほか「上野駅」公園口改札より徒歩1分、東京メトロ銀座線「上野駅」7番出口より徒歩5分、京成電鉄「京成上野駅」正面口改札より徒歩7分
【電話番号】03-3828-2111(代表)
【客席数】<大ホール>2303席、<小ホール>649席
新国立劇場
【住所】東京都渋谷区本町1-1-1
【アクセス】京王新線「初台駅」中央口直結(都営新宿線乗入。京王線は止まりません)
【電話番号】03-5351-3011(代表)
【客席数】<オペラパレス>1814席、<中劇場>プロセニアム形式1038席、オープン形式1010席、<小劇場>468席(アリーナステージの場合)
Production Cooperation/SHOU SUZUKI(インタビュー取材、バレエ映画を除く)、WRITINGS/MEGUMI OGURA