クリエイター・大宮エリーさんに聞く、自然美の神々しさを感じる都内パワースポット3選。神秘体験も【サステナブルチャレンジ】
更新日:2021/08/06
オズモールとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? 作家、脚本家、映画監督、CMプランナーなど、多くの肩書きを持つクリエイター・大宮エリーさんは大の旅好き。コロナ禍前は自らの癒しとエネルギーチャージのため「神聖な場所」をたびたび訪れていたとか。そこで、“自然に感謝すること”で気づけることや、エリーさんおすすめの都内のパワースポットを教えてもらいました。
今回のサステナブルチャレンジは“自然に感謝すること”。まずは自分の“惹かれるもの”に気づくことから
不思議な体験を通し、パワースポットを信じるように
パワースポットとはエネルギーや癒しのパワーが溢れている場所のこと。旅好きな大宮エリーさんは、エネルギーチャージのために、自然の中のパワーあふれる場所にたびたび訪れているとか。
「もともとはパワースポットなんて、信じるタイプではなかったんです。でも、2012年にアメリカのシャスタに行って不思議な体験をして以来、本当にあるんだと驚いて」と語るエリーさん。
シャスタに行ったのは、友人や仕事先の人から、偶然にもシャスタの話をされることが続き、「シャスタって地名、最近やけによく聞くな」と気になり始めたことから。さらに、たまたま見かけた看板の山の写真がシャスタの山だと発覚し、偶然とは思えず、導かれるようにシャスタを訪れることを決めたとか。
「まず、シャスタに向かう飛行機内で、薬も飲んでいないのにひどい便秘症が突然治ったんです。シャスタは“デトックスが起きる場所”として有名だと後から聞いてびっくりしました(笑)」。
体調だけではなく、心も喜ぶのがパワースポット
シャスタでは、体調面での変化のほか、心が洗われるような体験もあったというエリーさん。
「『きっと泣くよ』とガイドさんにずっと言われていたんですが、きれいだけれど泣くことなくていろんな場所に行ったんです。感動はしたんですが泣かなかった。でも最終日。普段はあまり連れて行かないという場所に連れていっていただいたんです。3時間登山、石ころしかない同じ風景にも飽きてきていて。でも、最後の最後でオアシスのような、泉がぽこぽこ湧いている風景が眼前に広がり、泉に手を入れたら、ふいにほろーっと涙が出たんです。天国みたいな場所でした。ああ、心が喜んでいるんだってそのときに感じて」。
それは、「子どもの頃に戻ったような感覚」だったとエリーさん。その感覚を忘れないように大事に持ち帰ってきたそう。
「その感覚を覚えてからは、感度が高くなってきたみたいで、身近な場所でも自分にとってパワーのある場所がわかるようになってきたんです」。
自分にとってのパワースポットを知るには、自分の“惹かれるもの”に気づくことから
最近、iPhoneで撮影したパワースポットの写真作品集を作ったエリーさん。これには、「自分にとってのパワースポットを感じるきっかけにしてほしい」というエリーさんの思いが込められているそう。
「写真集に載っている場所に行ってみてということではなくて、写真を見て惹かれたところにサインが隠されているんです。同じシャスタの写真でも、石が気になる人、木に惹かれる人、水が美しいと感じる人などさまざま。パワースポットには相性があるから、自分の感覚を見つけて、近所でも自分なりのパワースポットを見つけるきかっけにしてもらえたらうれしいですね」。
大宮エリーさんが選ぶ、自然美の神々しさを感じる都内のパワースポット3選
【エリーさんおすすめの都内のパワースポット①】「高尾山」
都心から約1時間、八王子市にある標高599メートルの高尾山は、気軽にチャレンジできる山としても人気のスポット。
「麓のほうに苔が生えているゾーンがあるんですが、そこには木の精霊である木霊(こだま)がいるような気がするんです。屋久島に行かずとも木霊に会えるのが高尾山。苔がいっぱい生えているところって、空気が濃い感じがあって、気持ちもすっきりします。できれば朝一番に行ってみてください」。
【エリーさんおすすめの都内のパワースポット②】「西郷山公園」
東急東横線「代官山」駅から徒歩15分の場所にある西郷山公園。この土地が旧西郷邸の北東部分にあたり、付近の人々に「西郷山」という通称で親しまれていたのが名前の由来だそう。
「小高い山になっていて、晴れていると富士山が見えるんです。代官山ってあまり高いビルがないのがいいですよね。高いビルばかりの場所はやはり心も落ち着きません。都心で見晴らしよく、富士山まで見える場所ってほとんどなくて、気がよい場所だと感じます。大きな木が多いのでよく抱きついてパワーもらってますね」。
【エリーさんおすすめの都内のパワースポット③】「明治神宮」
明治天皇と昭憲皇太后をお祀りするため、大正9年11月に創建された神社。JR山手線「原宿駅」から徒歩1分という都心にありながら、1歩入ると喧騒を忘れさせてくれる大きな杜が広がる。
「私にとって、ここも気がいい場所なんです。原宿からすぐなのに静かで、自然豊かな森の中にいるような感覚になれます。お祓いやご祈祷をお願いすると、大太鼓が打たれ、笛を吹いてくださり、巫女さんが舞を舞ってくださるんです。とってもありがたい時間です。そういったことを体験するのも、心が柔らかくなると思いますよ」。
クリエイティブな発想が地球の未来につながるのでは。大宮エリーさんが考えるサステナブルチャレンジ
自然のよさを体験して、自分から自然を守りたくなってほしい
「自然を守る大切さを頭で理解していても、自然からの恩恵を受けた経験がないと、なかなか難しいと思っていて。だから、未開発の秘境のような場所に行ったり、情報を提供したりするワークショップをやろうと今考えています。自然を愛する気持ちをまず養いたいんです。
小川に手足を浸したらこんなに気持ちいんだとか、こんなに心が洗われるんだという体験をすれば、大人も子どもも意識が変わるんじゃないかなと。『しなきゃいけない』とか、『したほうがいいんよね』ではなくて、自分から『したい』と思えるようになったほうが断然いいなと思うんです」。
「『エリー学園』というクリエイティブ脳を鍛えるためのオンラインスクールを主催しているんですが、そこでよく伝えているのは、『自分の意見の発信だけじゃなく、ほかの人の発表に対してどう思うか考えるのが大事』ということ。
たとえば、水が気になるという人がいて、自分は水よりも土が気になったけどその差はなんだろう、とか。どうして彼女は水が気になったのかと頭で考えたり、心で感じ取ったりすることが、クリエイティブにつながっていきます。
SDGsって他人のことを大事に思う視点が大事なんです。結局は、思いやり、からはじまること。8月には子ども向けの『こどもエリー学園』も開校しました。子どもの未来を考えることは、地球の未来につながります。温暖化などが進んできて、なかなか解決できないことが増えてきていますよね。
そういうときこそ、クリエイティブな頭を持った、相手を、地球を思いやれる子どもたちが地球を救ってくれるはずです」。
日常生活では楽しくできることから取り入れて
「みんな忙しい、ワンオペの方も、ギリギリの日々の方もいる。だから、プラスチックゴミをゼロにするとかは現実的ではない時もある。できることでよいと思うんです。私自身はマイボトルを持ち歩くようにしていて、ペットボトルはほとんど買わなくなりました。
サイズやデザイン違いのマイボトルを持っているので、その日に使いたいボトルにその日に飲みたいお茶を選んでいれていて。選ぶことも結構楽しいんです。ぜひ、楽しんでできることを見つけてみてください」。
「ノベルティやグッズについては、これからはリサイクル素材で作ることを考えています。古着を使って新たな服を作ったり、プラスティックゴミから服をつくる技術をお持ちのBRINGさんとコラボして、私の絵をプリントしたいなと。サステナブル&アートな取り組みもこれからどんどんやっていきたいですね」。
こちらもチェック!大宮エリー初の写真作品集「SACRED SPACE」と「SHASTA」が発売中
2020年、自らの癒しとチャージのため訪れた、⻑野・諏訪大社の御柱と北海道・洞爺湖。そして、転機が起きるきっかけとなった、 2012年に訪れた米・カリフォルニアの聖地とされるシャスタ。さまざまなパワースポットで大宮エリーが撮影した写真を、本人監修のもと「SACRED SPACE」と「SHASTA」として作品集に。
タイトル:「SACRED SPACE」 「SHASTA」
発売日:2021年6月23日(水)
サイズ・頁数:W 223mm × H 297mm、72頁
価格:各4500円(税込)
販売場所:大宮エリー公式オンラインショップ
出版元:大宮エリー事務所
PROFILE
- 大宮エリー(おおみやえりー)
- 作家、画家。東京大学薬学部卒業。映画、舞台、ドラマの作演出をしたりと、活動はジャンルレス。美術活動としては、2012年より来場者が参加して作品が完成する体験型の個展を開催。同年、ベネッセ福武總一郎氏のモンブラン国際賞授賞式にて上野で行なったライブペインティング「お祝いの調べ:直島」をきっかけに、本格的に絵画制作をはじめる。
2016年の十和田市現代美術館にて開催された個展「シンシアリー・ユアーズ 親愛なるあなたの大宮エリーより」では、美術館を越えて十和田市内の商店街にも作品を展開し、大きな話題を呼んだ。
2019年は、ミラノ、香港、パリにて個展開催。
2020年は、森美術館ADギャラリーにて個展、六本木ミッドタウン伊勢丹サローネにて個展を行なった。
その後も国内外で勢力的に美術活動を行い、2020年からの新しい活動として、どんな時代も生き抜くためのクリエイティブ力、発想力を鍛える学校「エリー学園」をオンラインで立ち上げる。https://elliegakuen.com/about
2021年夏には、「こどもエリー学園」を開校。https://kodomo-elliegakuen.com/about
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【特集】OZとはじめる、#サステナブルチャレンジ
SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。
PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/KIMIKO OHKATSU