世界のティーカンパニーだからこそお茶の可能性を広げる!伊藤園の取り組みに注目【編集部の#コレ気になる】

世界のティーカンパニーだからこそお茶の可能性を広げる!伊藤園の取り組みに注目【編集部の#コレ気になる】

更新日:2021/08/07

デビューした新商品・新スポットを、オズモール編集部が体験&インタビューして深掘りする「#コレ気になる」。今回は、“お茶の可能性”を広げる伊藤園の相澤治さんに、お茶のカテキン成分を活かした「茶殻マスクケース」や、むぎ茶殻を使った軽くて強い緩衝材など、茶殻リサイクルをはじめとしたサステナブルな取り組みについてお話を伺ってきました。世界のティーカンパニーだからこそ注目したお茶の可能性とは?

株式会社伊藤園 マーケティング本部 麦茶・紅茶ブランドグループ ブランドマネジャー 相澤治さん

ただの再利用ではなく、特性を活かしたリサイクルを
画像左から時計回りに、お茶殻入り封筒、茶殻入り名刺、茶殻マスクケース

ただの再利用ではなく、特性を活かしたリサイクルを

ギネス世界記録TMに認定され、No.1緑茶飲料ブランドとして選ばれ続けてきた「お~いお茶」や、暑い夏にもぴったりな「健康ミネラルむぎ茶」など、誰もが一度は飲んだことがあるお茶ブランドを展開する、お茶のリーディングカンパニー「伊藤園」。

「弊社では、カテキンやテアニンといったお茶の主要成分がもつ効果や効能の研究や、使用済み茶殻の『茶殻リサイクルシステム』の確立など、お茶が持つ可能性を広げてきました」と相澤さん。
そもそも、“飲む”以外に、お茶の可能性を考えたこともない、という人がほとんどでは。

「お~いお茶」は、急須でいれるお茶と同様に茶葉を抽出して製造しているため、製造後には茶殻が出てしまうそう。その量はなんと年間6万3200トン(2019年)と莫大に!
「もともと飼料・肥料として活用されていたのですが、お茶に含まれるカテキン成分が持つ抗菌・消臭作用を“資源”として活かせないか考えました。その結果、抗菌・消臭効果とお茶の香りを備えた『茶殻マスクケース』や『お茶殻入り封筒』、『茶殻入り名刺』などが生まれました。封筒や名刺は社内全員で使っており、紙原料の使用量削減につながっています」(相澤さん)

むぎ茶殻も粘性を活かして生まれ変わる

むぎ茶殻も粘性を活かして生まれ変わる

飲むだけではなく、農家さんがせっかく作ってくれたお茶を、できる限り活かしていきたいと話す相澤さん。
「伊藤園の自動販売機の接触部分には、『茶殻抗菌シール』が貼られているのでぜひ見てみてください。カテキンなど緑茶成分由来の抗菌消臭効果や、茶殻の凹凸や微細孔によるヒートアイランド現象の緩和効果があります」(相澤さん)
紙やシールのほかにも、茶殻と廃プラスチックを再利用した「お茶入りベンチ」や、消臭効果のある「お茶入りプランター」など、さまざまな企業と協力して製品を開発しているそう。

また、お茶のリーディングカンパニーとして年々排出量が増加する“むぎ茶殻”のリサイクルにも取り組んでいるのだとか。
「『健康ミネラルむぎ茶』の茶殻も同様に、堆肥や飼料などに有効活用してきましたが、茶殻リサイクルシステムの技術を応用し、緩衝材としてリサイクルしています。むぎ茶殻に含まれる粘性を活かして、より軽く・より強い緩衝材を作ることができ、紙の使用量削減はもちろん、輸送時のCO2削減にもつながりました」と相澤さん。
こういった取り組みをしている企業を知り、製品を選ぶことが、気軽なサステナブルチャレンジの一歩になりそう。

暑さ対策先進都市とともに、日本の暑さ対策に取り組む「アツいまちサミット」

暑さ対策先進都市とともに、日本の暑さ対策に取り組む「アツいまちサミット」

ほかにも伊藤園では、環境に対してさまざまな取り組みをしているのだと相澤さん。
「暑い時期によく飲んでいただく『健康ミネラルむぎ茶』を通して、暑さという社会、環境課題を地域のみなさんと解決していきたいという想いで、日本の歴代最高気温を記録した5都市が開催する『アツいまちサミット』に、2017年から参加させていただいております」(相澤さん)

「アツいまちサミット」では、体感温度-10℃をテーマに、スイカのグリーンカーテンや、特産品を使った暑さ対策メニューなど、さまざまな取り組みを地域ぐるみで行っているのだとか。
「熊谷では地域の園芸屋さんが協力してくれたり、出来たスイカは商店街のみんなで楽しんだりと、地域のコミュニケーションにもなっているのが嬉しいですね。実は私もゴーヤのグリーンカーテンを7、8年前から始めたのですが、園芸屋さんのアドバイスのおかげで立派に育つようになりました」と笑う相澤さん。

アツいまちサミット

「アツいまちを住みよくするために私達にできること」を理念に掲げ、日本の歴代最高気温を記録した浜松市(静岡県)、熊谷市(埼玉県)、四万十市(高知県)、多治見市(岐阜県)、山形市(山形県)において、アツさに負けない持続的な社会の実現にむけて取り組んでいる。

【編集部が体験】むぎ茶を料理に!「アツいまちサミット」発の暑さ対策メニュー

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そんな「アツいまち」と「健康ミネラルむぎ茶」は、8月1日~31日の期間、四万十の名産である米ナスを使って「#米ナス日本一」ハッシュタグキャンペーンを実施しているそう。賞品はなんと「健康ミネラルむぎ茶」1年分!
せっかくなので、編集部もキャンペーンに参加して、「米ナス×むぎ茶」のメニューを作ってみました。夏バテや体を冷やす効果があるといわれる四万十市特産品の「米ナス」と、発汗などで失われたミネラル(※)を補給できる「健康ミネラルむぎ茶」との相性は、意外にもばっちり。

今回のレシピでは、水やお湯で溶かして使う粉末タイプの「さらさら健康ミネラルむぎ茶」を使用。料理に使う発想はなかったけれど、これもお茶の可能性ですね。エアコンだけに頼るのではなく、こんなカラダの中からの暑さ対策も、環境のためには大切かもしれません。

※健康ミネラルむぎ茶のミネラルとは、リン・マンガン・ナトリウムのことです

レシピ

■材料(1人分)
米ナス(1/2個)、根生姜(ひとかけら)、かつお節(ひとつかみ)、むぎ茶パウダー(小さじ1)、ミニトマト(3個)、レモン(輪切り2枚)、揚げ油(適量)
■作り方
1.米ナスに切り込みを入れ揚げる
2.千切りにした根生姜を焼き、かつお節、むぎ茶パウダーと和える
3.2を1に乗せ、ミニトマトとレモンを添える

【特集】OZとはじめる、#サステナブルチャレンジ

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SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう人も多いはず。でも実は、毎日の暮らしのなかにヒントがたくさんあるんです。食材をムダなく活用するのも、エコバックを持ち歩くのも、サステナブルなSDGsアクションのひとつ。そこでオズモールでは、楽しみながら始められる「#サステナブルチャレンジ」をガイドしていきます。ぜひ参考にして、できることから始めてみて。

PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/AYAKA WAKE(OZmall)

※記事は2021年8月7日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります