ローカルの日常を訪ねる「ステイケーション」。滞在中に出会える、その町ならではの朝の風景をフォトグラファー嶋崎征弘さんの一枚の写真と文でお届けします。今号は、兵庫県の神戸北野ホテルを訪ね「世界一の朝食」を味わってきました。神戸ならではの朝の風景、ぜひみなさんも体験ください
初夏の神戸で出会った朝の時間
5月末日、神戸は色鮮やかな抜けのよい快晴。蒸し暑さとは無縁の晴れ間は清々しく、梅雨入り前の貴重な時間。海岸から吹き上げる風が心地よい、三宮から北へ上がった高台に立つ神戸北野ホテル。
朝食会場は、天窓と南側の窓からの光で満たされている。
兵庫の食材にフォーカスした朝食「ひょうごレーズ」の品々が一堂に会して、特に目を引くのがその名も飲むサラダ。20種類以上の野菜とフルーツが含まれる5つのグラス。小松菜、パプリカ、かぶなど兵庫県産のものが半数以上ラインナップされてい
る。赤紫蘇の香りをほんのり感じる1杯が自分の好みで、じわーっと身体に染み込んでくる。
その他、神戸ポークのパテや、香り高き二郎いちごの生コンフィチュール、などなど語り尽くすとキリがないが、神戸の食の豊かさを存分に味わうことができる。
「兵庫県は瀬戸内海と日本海の両方に面している近畿圏で唯一の場所。地の利を生かして、手に入る豊かな食材を使い、時代に
合わせて常に変化している」と総支配人・総料理長の山口浩さん。
朝食を通して神戸を知る、旅先ならではの贅沢な朝の時間。
今回訪れたスポット:兵庫県神戸市「神戸北野ホテル」
ホテル総支配人・総料理長の山口浩さんの師匠であるフレンチの巨匠ベルナール・ロワゾー直伝の”世界一の朝食”。世界でここでしか食べられない朝食は、時代に合わせて進化を遂げ、「ひょうごレーズ」は3 タイプ揃う朝食のひとつ。
神戸北野ホテル
TEL.078-271-3711
兵庫県神戸市中央区山本通3-3-20
提供時間/7:30~10:00(朝食のみの利用可)
※9/30まで12:30 ~ 13:30(LO)でも提供
料金: 7920 円 〜(税・サ込) 要予約
PHOTO&TEXT/MASAHIRO SHIMAZAKI
※メトロミニッツ2021年8月号「ローカルモーニング」より転載