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私の教え子（男）に「占い」に異常な程の興味を持っていた
者がおりました。
彼は「運命論者」であり、人の一生は生まれながらにして運
命で決定づけられている、という考え方を基本的に持ってお
りました。
ですから、確定している事を知ることが出来る可能性がある
のが「占い」と信じているようでした。初めは自分の運命を
知るために、様々な占いの勉強を始めたようです。
そのうちに自分なりの占いの研究の成果を見いだしたらし
く、知り合いや仲間の運命を占うことにも興味を持ちだした
のです。
私は彼の純粋な思いこみ（私の判断の）に危惧を感じ、彼の
思いこみが、彼の将来に悪影響を及ぼさないように、また、
彼の影響を大きく受ける可能性のある人達に、冷静な判断を
促すために、話しを聞き、話しをして来ました。
しかし、彼は彼の信じる「占い」を元にした、ある宗教の勉
強のため、卒業後、ブラジルに渡りました。
現在はそこで知り合った日本人女性と結婚し、日本で暮らし
ています。彼なりに幸せな暮らしをしてきたのだろうとは思
います。
彼は、私が大切に思っていた彼の才能を、世の中に還元し、
自分の生活にする道を選びませんでした。
昨年より、彼はかつて占いによって棄てた道に戻ってみたい
と、もう一度私の指導を受けたいと申し出て来ています。
しかし、十数年のブランクを取り戻すのは大変なことです。
年齢を考えれば、安易に進められる方向転換ではありません
し、指導者としての責任も重すぎます。
彼は彼が占いによって選んだ道が間違いであったとは、決し
て言いません。
ただ、指導者としては才能を占いに奪われた悲しさが残りま
す。

貴女のお悩みのアドヴァイスにはなりませんが、占いは自分
で考えた事の幾つかの選択に迷い、決めかねたときに頼るべ
きもので、運命そのものをゆだねるには、危険が伴うと言わ
ざるをえません。
ましてや、それが自分以外の人間に（家族や恋人）影響を及
ぼす可能性のあるものだとしたら、リスクが大きすぎると思
います。
自分の運命は自分で決めなければならない事です。
しかし、自分の運命を応援してくれたり、心配してくれた
り、才能を評価してくれたり、頼りにしてくれたりする人が
周りに必ずいるのです。
「占い」はそこまで考えてくれるものではないと思います。
その事を彼が考えてくれるようになるといいですね。
「占い」を否定する気持はありません。

オレの仲間内には占いにハマっている奴はいないんだけど、
仕事の取引先の社長に何でも占いで判断する人がいたね。
　やり手なんだけど大変なワンマンで周りの人の話は根っから聞か
ない人のようだ。苦労して立ち上げた事業で会社が大きくなっても
そんな姿勢は変わらないようだ。　社長の奥さんは仕事については
奥さんの意見にも耳を貸さないそうで困ってた。　元々は孤独な人
ではなかったんだけど相談相手も作らず、またトップになれば孤独
度が高まって占いに傾斜するようになったんだと。
　どう判断するのかってのは個人の勝手だけど、そういう人とは仲
良くなれないね、オレは。