オズモール　女性・OLのための情報サイト

　女性が一生の内に産む子供の数か減ってしまって、もっと
子供を生んだほうがいいっていうことを、かなり大げさに表
現したのかなあと思いました。
　作者は４０代の女性でしたよね。昭和のころ、まだ仕事も
まかせてもらえず、社会にも認められず、実力もなかった人
たちは、こんな感覚だったんだろうなと思いながら読みまし
た。確かに偏見、決め付けはすごく目につきました。でも、
ただ単に作者の方が、専業主婦しかできない人だったという
ことだったんではないでしょうか？
子供を生まなかったために鬼姥と化した女性が夜道で若い男
を襲っていたなんて、笑い話ですよね＾＾；
　でも一箇所だけ。生理のときの、トイレに行ったときだ
け、経血を出せるようになるっていうのは、すごくためにな
りました。私も実践してみようって思いましたよ。

うちは、父（69歳）が買って読んでいました。（笑）
全部を完璧に、というわけではありませんが、
かいつまんで私も読んでみました。

全体としては、生き物としての女性という性に生まれ、
子供を産み育む機能を備えている筆者の、
生涯で唯一のベストパートナーに出会い、
愛の結晶である子供をきわめて自然な形で分娩した事の喜びと
達成感（？）みたいなものを色んな面から語り尽くした自慢本？
と思いました。

筆者の経験や主張ついての自画自賛はまあいいとして、
問題は、それが全てじゃないしなぁ、というか、
「そんなのその人の状況とか主観でどうにでも変わるじゃん」と
思えた部分です。

例えば「お産は痛いばかりじゃなく気持ちいいもので、
是非もう一度経験したいと思うもの。麻酔などせず
自宅で産むべき（だから、みんなもそうした方がいい）」
というようなくだりがあったと思うのですが、

女性がみんな一律に健康であれば、筆者の言う通り、
自然な分娩が生物的には望ましいのだろうけど、
医療の手を借りなければ分娩できない女性や、
更に言えば、不妊に苦しんでる女性もいるだろうし。

そもそも「痛い」の基準って人それぞれなんで、
アナタはたまたま痛くなかっただけかもしれないじゃん。
なんて考え始めると、うーん、イマイチ説得力ないですよね。

そういう議論の幅は全くなしで、
ただ「なんでみんな結婚も出産もしないの？
相手も見つけられないようじゃ欲求不満でヒステリーの塊に
なって、そのうちオニババみたいになっちゃうわよ。」って
まるで近所のお節介オバサンみたいなことを、
口に出して言うんじゃなしに、本にして印税儲けながら
主張してる人間がいるっていう事実に、同じ女性として、
こんな人が近くにいたらしんどいなぁ～と思いました。

読後の感想としては、「だから何が言いたいの？」の
一言に尽きました。筆者がどんな使命感を持ってこの本を
書いたのか知らないけど、同じ女性同志で立場の違いによる
対立を煽るような本って、マスコミとかを喜ばせるだけで
結局女性のためにならないんじゃない？