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於継（田中好子）が亡くなって二年、青洲（谷原章介）
は紀州に並ぶもののない医者となっていた。
一方、加恵（和久井映見）も自らの失明とひきかえに
夫の研究を助けた妻として、周囲の人びとの尊敬を
集めていた。
ある日、暴れ牛に乳房をつかれた女が青洲の下に担
ぎこまれる。
手術を断行し女の命を救った青洲は「乳房は女の命で
ある」ということが迷信であると確信し、全身麻酔を
使った乳癌手術の夢を再び追い求めるようになる。
そんななか小陸（小田茜）が血瘤（リンパ節の癌）に倒れ、
死の床につく…。
-------------以上はＨＰよりコピペ--------------
小陸は死の間際に　於継と加恵の意地の張り合いと自尊心を
掛けた争いを見ていたので「私は嫁に行かなくて幸せだっ
た」「もう手の施しようがないので兄さんは私を看ようとは
しない」「女は男の・・・・」と言って42歳の生涯をとじま
した。
この場面の加恵さんと小陸さんのやりとりには迫力がありま
した。
以前に見た小田茜さんは、ハーフっぽいアイドルとしか見え
てなくて芸能界で生き残れるかな～～？と思いましたが、
「努力してるんだ」と見直しました。
このセリフに有吉佐和子さんの言いたかった主旨が見えま
す。

最後に近い場面は阿芙蓉の花咲く中で加恵さんは於継さんの
幻を見て、於継さんに感謝の気持ちを込めて「おかは
ん・・」と深々と頭を下げます。
華岡家を守って行かなければならない嫁の立場をいま理解し
た場面でした。
最後の場面は、於継さんの前に加恵さんのお墓、その前に数
倍も大きい青洲さんのお墓がありました。

以下は私の知っている後日談ですが・・。
その後の華岡清州は紀州藩の御殿医に呼ばれましたが
「私は一人（紀州藩主）よりもより貧しい人達のお役に立ち
たい」と、今で言う‘地域医療’に尽くしました。
御殿医という名誉職よりも、病に苦しんでいる貧しい人達を
救いたいという行動が今も紀州の人達に慕われて語り継がれ
ています。

http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/index.html