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昨日(1/31)、テレビ朝日で開局記念のスペシャル番組、山田太一
ドラマの「それからの日々」を見ました。
あの名作「岸辺のアルバム」の続編として現代社会に生きる家族の
肖像であり、番組の宣伝文句には「これはあなたの家族の物語で
す」とあったので楽しみにしていました。

でも見たら、2時間を無駄にしたとがっかりしてしまいました。

家族を省みずがんばって働いてきた会社員の父（松本幸四郎）が突
然会社をリストラされ、夫との会話もなくなってもう離婚しようと
思っていた妻（竹下景子）は離婚の話を切り出せなくなる。毎日ぶ
らぶらしている夫に今までの怒りとイライラがつのり、つらくあた
ってしまう。30歳の息子はフリーターのようだし、娘は年上男性と
不倫している模様、ぼけはじめた一人暮しの父親も抱えている。
という今まさにありがちな話です。

でも、松本幸四郎はあんまりリストラされたサラリーマンみたいじ
ゃないし生活感がない、娘（瀬戸朝香）や息子（武田真治）はわざ
とらしい。妻は花クラフト（手芸）で成功して展示会も開いてい
る。縁起も内容もぜんぜん現実感がありませんでした。それに最後
に娘がつきあっている相手が22歳年上の48歳のおじさんで3人の子
供を連れて現われたら、両親が笑顔で迎えるなんて現実にはありえ
ないと思いました。作者が何を言いたかったのかもぼやけてよくわ
かりませんでした。

「岸辺のアルバム」が現代社会を鋭くえぐった考えさせられる作品
だったので、「それからの日々」は駄作のように思えました。
見た方いらっしゃいますか？