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私も試写会で見ました。
でも、内容に関しては、全然わかりませんでした。
菅野さんの演技は好きだし、桜のシーンも紅葉のシーンも
素晴らしかったけど、ただただ歩き続けるふたりを、
どう見ていいのかわからなくて。
それに深田恭子が歌うシーンに脱力…。
（ファンの方、ごめんなさい…）
私の前に座っていた女性ふたり組も顔を見合わせて
笑っていました。

上映後、一緒に行った友人に「ダメだ。ぜんっぜん
わかんない」と言ったら、すごく驚かれて、
「まあ、映画なんて好みだし、いいんじゃないの～。
キャラメルマキアート向きじゃないかもね」と言われました。
この作品の良さがわからない私って、ダメ!?と思ってたけど、
同じように思う方がいて、ちょっと安心？しました（笑）


>☆ひじきさん
私にも、松原智恵子さんが、鈴木その子に見えました（笑）
一緒に行った友人に話したところ、
「ええーっ？」って、ヤな顔されましたけど(^_^;)
同じこと思ってる方がいて、ちょっとうれしいです。

「Dolls」、観てきました。
予告等を観ていて、きっと話はわからないだろうけど、
彩りの世界に浸ってみたいな～と思い行ってきました。

案の定、話はよくわからなかったし、
途中退屈する場面もあったけれど、
心にひっかかるものは大いにありました。
でもそれが何なのかを説明するのは難しいです。
ゴメンナサイ;;

もともとお芝居を観るのが好きなのですが、
野田秀樹さんの描く舞台と共通点があるなと思いました。
話はよくわからないけど、何かひかれるものがある。
空間や色遣いの美しさなど、北野監督のセンスは天才的ですね！！

正直、話の方は理解できなくてもいいんじゃないでしょうか？
解釈の仕方は人それぞれだし、私はあえて頭で理解しようとせず、
あの風景に浸る心地よさみたいなものを、
感覚で理解しようと思っています。

深キョンは私も、なぜ深キョンなのっ？！
と思わざるをえませんでした～;;
せめて歌のシーンはカットして欲しかった(*_*)

たんきいさん、
私も「チョコレート」観ました。
とてもいい映画でしたよね～(*^^*)
「Dolls」が感覚でうったえる映画とすれば、
「チョコレート」は直球、そんな感じかな？
ラストシーンはとてつもなく好きです(^^)

ラスト以外はとても好きな作品です。
ネタバレになるので言いませんが、カップルが辿る結末以外は
個人的にかなりツボでした。
淡々と歩いているだけなのに何故か退屈しませんでした。(^-^)
これはかなり好みがあると思いますが･･･。

あ、でもフカキョンの歌は勘弁して欲しかった･･･。
大画面で大音響でアレは拷問だ･･･。（ファンの方ごめんなさい）

ちなみにあげあし取りになりますが、最初のアレはパンフレット
によると文楽で、「冥土の飛脚」だそうですよ。
私には人形浄瑠璃と文楽の違いも分かりませんが･･･。（汗）

でゆ♪さん、どうもです。

>最初のアレはパンフレットによると文楽で、「冥土の飛脚」だそ
>うですよ。

うっそーお。
人形の顔カタチでは区別できませんが、だって、歌は確かに曽根
崎心中のものでしたよ？
「うめだのはしをかささぎの・・・」って。
それをきいて、あー曽根崎心中ね、と思ったんですもん。
（で、岩波の新日本古典大系もひいて確かめました。あらすじは
国語便覧頼みなんだけど）

それとも、そういう歌に聞こえたのは私の思い込み？？
ええ～？？？？
パンフレットに「冥土の飛脚」って、書いてあるんですか？

どういうことだろう・・・？？？？

冒頭のとラスト（はでも浄瑠璃は入ってなかったよね）のとで演
目が違うとか？？

と、調べてみてわかったことには、
確かに全体のストーリーとしては、「冥土の飛脚」のほうがDOLLS
の主役の二人の行動とは近いかもということ。

遊女に入れあげた飛脚が、身請けに失敗して遊女を連れだし、二
人でどこまでも逃げてこの世の果てで連れ添おう、というのが主
なスジなのです。
つまり、死に場所を探してさまよう曽根崎心中に対して、冥土の
飛脚はひたすら逃げるだけで。
でも「冥土の～」は最後にはつかまっちゃうのです。
つまり「お縄」になる。
（うめだのはしのかかさぎの・・・は死に場所をもとめて歩いて
ゆくときの謡です）
曽根崎心中における心中の発端は「お金を出して結婚をあきらめ
させられた」ことでしたから、北野監督はその発端と中盤（逃避
行）、ラストをくっつけた形で引用？したということになるので
しょうか。

近松浄瑠璃のニューリミックスってこと？
むむむ、そりゃ難しいわぃっ！
でも調べてみて、なんか分かってきたような気がします。
北野監督もかなりこの浄瑠璃の作品論なども勉強しているのでは
ないかと思われてきました。
そういうこと、パンフレットになかったですか？

パンフには興味なかったけど、読みたくなってきたぞぉ。

ちなみに、人形浄瑠璃と文楽について。
人形浄瑠璃をやっていた文楽座という芝居小屋の名が人形浄瑠璃
の代名詞になったものだそうです。

あんな感じのアイドル歌手って一昔まえはかなりいましたよ。
最近じゃアーチストばっかりだけど。
それにおっかけがついててという設定はうなづけました。
私は役としてはあれでいいと思いました。

蛇足をひとつ。
「文楽」と「人形浄瑠璃」は同じです。
江戸時代中期、人形浄瑠璃の劇場は一旦排座されてしまいま
したが、明治初期になってから文楽座と彦六座というふたつ
が旗揚げされました。
その後、文楽座が彦六座を吸収したため「文楽」は「人形浄
瑠璃」の代名詞になっています。
厳密に言えば同じではないのですが、一般的にはそうとらえ
てよいと思いますよ。

それから映画そのものに関して。
これは私の勝手な解釈なので、どう思われるかわからないの
ですが、衝撃の(?)ラストはともかく、たぶん主人公のふたり
は既にこの世にいないのだと思うんですよ。
それは、松本の両親が部屋の片付けをした後「こんなことに
…」と泣くシーンや、あのふたりがちょっと常識はずれな姿
で徘徊していること、キタノブルーの中で「赤」が強く意識
されていたり…といったところに現れているのではないで
しょうか。
彼等は既に死んでいて、思い出の場所をさすらっている…と
いうふうに捉えたのですが、どうでしょうか？
それにしちゃ、周囲の人間がふたりと絡み過ぎると思います
が、それは監督が過去に「つがり乞食」と呼ばれた人たちを
実際に見たことがあるからこそではないかと。
サブストーリーの元アイドルと彼女を慕う青年、ヤクザの親
分とその元彼女という人物達は、その後どうなったと思いま
す？
私の解釈だと、間違いなく全員もうこの世の中にはいないっ
てことになります。そして、それは「愛」ゆえに。
だからこそ、北野武は「究極の愛は残酷で美しい」と言うの
では？？？

あこりん姫さんの、「既に死亡」説はおもしろいですね。
なるほど、と合点がいきます。

私は、当初、「むむむむ・・・？」という感想を抱いていました
が、皆さんの感想を読み日がたつにつれあれでいいんだ（？）と
思うようになり、今ではもう一度観たいくらいです。

いろいろなご意見・感想をうかがえてよかったです。
ありがとうございました。