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　ゆきちねこさん、こんにちは。

　私の解釈としては、

　ヨハンの精神状態がおかしくなった最初のきっかけは母親に
あった。　
　なぜなら、自分と妹を間違えたのかそれとも自分を守ったのか
解らない（自分を大切に思っていたかどうか解らない）
　＋　自分たちは名前のない（何者でもない）存在だと思いこんだ
から　
　でも、実は母親は二人に名前を付けていた。

　で、最後の居なくなるシーンは、
　ヨハンは自分は居ない存在としてずっと生きてきていている
ので、作者というか本の作り手側から読者に対して
「ヨハンは実は本当に居なかったのかも知れないよ」もしくは
「ヨハンはもう居ない」
　というニュアンスを伝えているのでは？
　と思いました。

　もしくは、ヨハンはずっと「何者でもない存在」だったけれど
母親が「名前」を付けていた事によって「何者でもない」状態
ではなくて、一人の人になったので、誰かに自分の存在をわざわざ
伝えようとする必要が無くなったので、病院から消えた・・とか。
　（「何者でもない」時は何かしらアピールしなくては自分を
認識して貰えないけれど、「名前」を付ける事によって「人」と
して認識して貰える・・・）
　そう考えると、自分を消してたのに、実は一番自分をみて欲し
いと考えていた人って事になるのかな？？

　自分の存在を自由に消せる人間が本当に居たら怖いですよね。
　あ、でも自由に消せるんだったら、消えてるから見えない。。