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2級ヘルパーとして在宅介護の仕事をして半年になります。
(相談員など他の仕事もやってます)
今福祉業界はもっとも求人の多い業界だと思いますが、
それは裏を返せば離職率も高いということでもあります。
つまり、きつくて汚くて薄給な仕事であるという覚悟は
必要です。

福祉の仕事に一番てっとり早く就くためには、
二級ヘルパーを取るのが最短の道です。
この資格は行政がタダで講習をやっている場合もありますし、
専門学校が有料(私の取ったのは9万円ちょっとの講座でした)
で行っているところもあります。
常にどこかで講習が行われていますから、
金銭的なことさえ問題にしないのならすぐに資格はとれます。
私は最短の9日間の講義+3日間の実習でとりましたが、
1日二時間ずつ講義を受けて
3ヶ月くらいかけるようなコースもあります。
タダ講習は当然倍率が高いですが、
最近はいろいろなところで行われているようですので
これはお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

さて、二級ヘルパーをとったとしても
いきなり老人ホーム(いわゆる「特養」など)に
勤めるのは困難です。
専門学校や福祉系の大学を出て
介護福祉士の資格を持っていて、
しかも若い人が優先的に採用されていくからです。
早く仕事に就きたいのであれば、
在宅介護(つまりホームヘルパー)の登録(つまりパート)、
というのが一番就職しやすい形態です。
実際、資格はとりやすいし仕事内容は家事がほとんどなので
離婚して特にスキルのない女性が生活のために飛び込んでく
る、というのはかなりよく聞く話です。
うちにも今月だけでそういう方が2人いらっしゃいました。

在宅介護は家事援助と身体介護という
二つの援助形態がありますが、
時給はだいたい1000円～2000円くらいで、
身体のほうが時給がいいのが普通です。
ただ、この仕事は1-2時間単位の細切れな仕事ですし、
利用者の方が入院・死亡するなどして
仕事が突然なくなってしまうことも往々にしてあるので
収入は安定しません。
うちの事業所で登録ヘルパーの方の賃金は、週4日働くとして
5万円から8万円くらい。
とても生活が成り立つ賃金ではないです。

登録ヘルパーとして仕事が認められれば
常勤への道はどの事業所でも開けていると思います。
うちでは半年～1年くらいで、実績のいい人には声をかけてい
るようです。
しかし常勤になったとしても手取りはせいぜい15万程度・ボー
ナス・手当て等一切なしで未婚の私ですら生活していくのはや
っとという感じです。

長くなりましたが、福祉の仕事は「生活のため」にするもので
はありません。
利用者には家政婦扱いされるし、ゴキブリが何十匹もいるよう
な台所で家事をしなくてはならないこともあるし、
毎日他人様のトイレの便の飛び散りを這いつくばるように拭き
掃除していると「何やってんだ私…」と空しい気持ちになるこ
とも多々あります。
それでもたまに「助かるわ」「ありがとう」という
声をかけてもらえるだけで
この仕事をやっててよかった、
そんなふうに思える人にしか向いていないと思います。

ちなみに私は近々退職予定です。
もともと心理の資格を持っていて
そちらの仕事をしていたのですが、
隣接領域のこともちょっとやってみたいと思って
福祉の世界に約1年いました。
が、ちょっと私の肌には合いませんでした…。
厳しいことばかり書きましたが、
妙な夢をもって就職しては辞めていく人がとても多い業界です
ので、あえてこのような内容にいたしました。