オズモール　女性・OLのための情報サイト

今日、帰りの電車（21：00ころ）で、バシっという音と女性の「何
するんですか？」の悲鳴。見ると私と同じ30代半ばくらいのスーツ
姿の女性が75歳くらいの体格のいい男性をにらみ、怒っていまし
た。その男性は老人という感じではなく、身奇麗で175センチくら
いあって単行本を手にしていました。どうやらその女性の腕のあた
りを思い切り叩いたらしいのです。
「急になにするんですか？降りてください。駅員さんと話しましょ
う」という女性。男性は「ふん！おまえのヒジがあたったんだ
よ！！」と。
私はとっさに女性の腕をつかんで「大丈夫ですか？降りられます
か？車両変えませんか？」と言いました。ケガをしたわけでも
なさそうだし、その男性は「理屈こきじじい」という感じでした。
女性はやさしい笑顔で私を見て「ありがとうございます。でも
この人は許せません！」と男性に向かって言いました。そして
「ほら！降りてください！」とまた強く何度も言いました。男性は
一向に降りる気配もなく、私もその駅で降りなくてはいけなかった
ので、もう一度「降りませんか？お気持ちはわかりますが、どうぞ
降りてください」と言いました。その男性に暴力をふるわれたら女
性が本当にケガをすると思ったのです。女性は「本当にありがとう
ございます。でも、私はこのまま乗って、この人を降ろします！」
言い、私は降りてしまいました。
なんだか中途半端におせっかいをしたようで、心苦しいです。
でも、私が話しかけなかったら、女性はきっと孤独だったのかなと
も思うのです。見ていてくれた人もいる、声を掛けてくれた人もい
うと思ってくれるかな・・・・
聡明そうなその女性がどうなったのか、誰か電車の中の人が
大きな駅で駅員さんを呼んでくれたのか・・・気になります。
でも、最後までできなかった自分にもちょっと悲しいです。