横浜の街をおさんぽして歩き疲れたら、喫茶店でひとやすみ。喫茶店に魅せられ1700軒以上もの喫茶店を訪れた、東京喫茶店研究所二代目所長・難波里奈さんに、横浜のおすすめの喫茶店を教えてもらいました。プリンアラモード発祥のお店として有名なホテルのカフェをはじめ、昭和の趣を感じる仲良し家族が営む純喫茶、熱烈的なファンの多い壮麗な内装の喫茶店も。空間ごと愛おしい、横浜の歴史や物語を感じる喫茶店に会いに行こう。
プリンアラモード発祥のお店
ホテルニューグランド「ザ・カフェ」(元町・中華街)
いつか泊まってみたい憧れのホテルとしてしばしば名が上がる、元町・中華街のホテルニューグランド。1階にある「ザ・カフェ」は純喫茶メニューの王道であるプリンアラモードがうまれたお店です。
「あのガラスの器」で通じてしまうほど知れ渡ったコルトンディッシュに盛り付けられた、職人が日々焼き加減を調整して作るプリンと自家製アイスクリームは、ため息が出る美しさ。
さらに、うさぎにも見える「アローカット」と呼ばれるクラシカルな形の林檎をはじめとしたみずみずしい果物たちと、とっておきのレシピで煮込まれたプルーンが飾られ、彩りも鮮やかです。
ハイカラな街並みを散策した後に、美味しいものを味わいながら、横浜の歴史に想いを巡らせてみませんか?
ホテルニューグランド「ザ・カフェ」
営業時間:10:00~21:30(21:00LO)
定休日:なし
住所:横浜市中区山下町10 ホテルニューグランド本館1F
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」よりすぐ
地元の人に愛され続ける、昭和の空気を纏う純喫茶
純喫茶 モデル(石川町)
中華街へ行くときに利用することが多い石川町駅。そのすぐ近くに、昭和49年創業の美しい純喫茶があることをご存知でしょうか?
改装をしていないため当時の趣をそのままに残す店内は、作り物ではない昭和の空気を纏い、映画のロケ地として選ばれることもしばしば。
もう同じものを購入することが出来ないという貴重なイタリア製のタイルで出来た印象的なテーブルの上では、3色あるクリームソーダも一層映えます。
初めての訪問でも包みこまれるような居心地の良さは「ここは家族で集まれるもうひとつの居間のようだから」と、笑いが絶えない仲良し家族が迎えて下さるからかもしれません。
純喫茶 モデル
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし(臨時休業あり)
住所:神奈川県横浜市中区吉浜町1-7
アクセス:JR京浜東北線「石川町駅」よりすぐ
豪華な装飾品に心奪われる、非日常を感じる喫茶店
コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ(関内)
訪れた人たちを夢中にしてしまう、熱烈的なファンの多いお店。というのは、豪華な装飾品や家具に囲まれた内装の虜になってしまうから。
入口に飾られた等身大の甲冑に驚くことから始まって、店内を進んでいくと出会える「オーキッドルーム(特別室)」など、まるで貴族の応接室に迷い込んでしまったよう。
タイルに咲く美術品のような美しい壁や王冠が描かれた椅子、大理石で造られた巨大なテーブルなどにしばし日常を忘れます。
一般的なお店の2倍量の珈琲豆を使用し、創業当時から継承される熟練した技を持つ「コーヒーマスター」によってサイフォンで淹れられる自慢の珈琲を味わうのに相応しい空間です。
コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ
営業時間:月~金9:30~20:00、土10:30~20:00、祝10:30~19:00
定休日:日
住所:神奈川県横浜市中区相生町1-18
アクセス:JR京浜東北線「関内駅」より徒歩5分
横浜の喫茶店を紹介してくれたのは・・・
東京喫茶店研究所二代目所長・難波里奈さん
東京都出身。都内で働く会社員でありながら、終業後や休日に喫茶店に足を運ぶ生粋の喫茶店ラバー。喫茶店に魅せられ、これまでに訪れた軒数は1700軒以上。著書に『純喫茶とあまいもの』(誠文堂新光社)、『クリームソーダ 純喫茶めぐり』(グラフィック社)、『純喫茶の空間』(エクスナレッジ)がある。
【特集】春の横浜おでかけ案内2019
非日常を感じる抜群のロケーションにおいしいグルメ、異国情緒を感じるレトロなスポット・・・。誕生日や記念日のお祝いも、アフターファイブも、休日も、大好きな横浜で。彼、女友達、お母さん、子ども・・・大切な人を連れていきたい街。それでいて、ひとりでリフレッシュするのにもぴったり。みんなの好きな横浜を知れば、新しい魅力が見つかるはず。みんなの好きな横浜を集めました。次の休日は、横浜へ出かけよう。
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PHOTO & WRITING/難波里奈