石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」(銀座)
地方のアンテナショップを巡って東京で旅気分! 東京の銀座にある「いしかわ百万石物語・江戸本店」は、伝統と文化に彩られた石川県の魅力を余すところなく伝えるアンテナショップ。四季折々の美味や美しい工芸品に出会えるだけでなく、観光コーナーではグルメほか地元の観光情報を専任のコンシェルジュに聞くこともできる。ショップでは随時イベントも開催しているのでお見逃しなく。足を運んで石川県をより身近に体感してみては
更新日:2021/07/08
アンテナショップのスタッフに聞く、「いしかわ百万石物語・江戸本店」のここがスゴイ
発酵食品ほか地元の食文化から生まれた味覚も満載
石川県の美味や工芸品など約1000点を一堂に集めた「いしかわ百万石物語・江戸本店」。
「九谷焼や加賀水引はじめ伝統工芸品はもちろん、地元でおなじみの六方焼やのどぐろチップスなどのお菓子、水産加工品、ご当地のおでんやカレーなどのレトルト製品、地ビールや地酒など、石川県の味を楽しんでいただける商品も豊富に揃えています。
魚醤のいしるや、麹に漬けたカブにブリを挟んだ伝統食で冬季限定のかぶら寿しなど、石川県には古くから発酵食文化があります。地元ではふぐの卵巣のぬか漬けも人気なのですが、実は、天然フグの漁獲量は石川県が日本一なんです。
年に2〜4回、加賀や能登など季節野菜の入荷もあります。イベントを催し、期間限定で販売するので、ぜひチェックしてみてくださいね」(スタッフの佐々木香奈さん)
アンテナショップに行くべき3つの魅力
【1】九谷焼や蒔絵を取り入れた新しい伝統工芸品も
石川県の伝統工芸でもある色彩華やかな九谷焼や、金沢金箔を用いた味わい深い蒔絵。それらの技法と吹きガラスの技法を融合したグラスを販売している。新たな伝統工芸品ともいえるグラスは絵柄や色合いの美しさに加え、一つひとつ手作りされているためすべて表情が違うのも大きな魅力。大切な人へのギフトとして選ぶのもいいし、マイグラスとして愛用すれば食事がいっそう楽しくなりそう。
【2】2020年に誕生!新品種の酒米「百万石乃白」でつくられた話題の地酒も
店頭に並ぶ地酒は全部で約120種類あり、中でも注目なのが、酒造好適米「石川酒68号」、通称「百万石乃白(ひゃくまんごくのしろ)」を使用した8種類の日本酒。この酒米は石川県が11年かけて開発したという新品種で、すっきりとした飲み口で香り高くフルーティーな味わいの日本酒ができる。県内では複数の酒蔵が「百万石乃白」の地酒を製造しており、2021年以降、売り場には随時種類が追加され25種類程度に増える予定。
【3】加賀水引細工を体験できるイベントを毎月開催
伝統工芸品がずらりと並ぶ2階フロアには、加賀棒茶や和菓子を楽しみながらひと休みできるカフェがあり、ゆったりとくつろげる空間が心地いい。このスペースを使って加賀水引細工の体験教室(要事前申込)を毎月開催。細い飾りひもを立体的に結んで形づくる伝統工芸で、教室では季節の花をモチーフにした作品を2時間で仕上げる。できた作品はブローチなどにアレンジして身につけてもおしゃれ。基本の結び方からじっくり学べるので初めての人も気軽に参加できる。
人気ランキング
石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」の物販コーナーの売れ筋商品ベスト3をピックアップしてご紹介!
新茶である一番茶の茎の部分を浅く炒りあげたほうじ茶。地元では普段使いのお茶として定番。すっきりとしたうまみと香りが広がる。「献上加賀棒茶」(60g 864円)
高品質の北海道産小豆の食感とほどよい甘みが特徴のきんつば。定番のほか、季節ごとに旬の素材を使った期間限定のきんつばも登場する。「きんつば」(5個入り 896円)
北陸県産もち米と日高昆布、鳴門の焼塩を使用した米菓。県民のおやつの定番で、サクサクの食感とあっさりとした塩味が人気の秘密。「ビーバー」(84g 237円)
東京に住む地元民のご指名NO.1、ご当地LOVEグルメ
【石川県・金沢市】逸味 潮屋の「鰤のたたき」
ブリといえば、石川の冬の風物詩ともいえ、県民に古くから愛されている海の幸。「鰤のたたき」は、能登の塩で下処理した後、ひとつずつ手作業であぶったもの。日常の食卓だけでなくお祝いの時の一皿に、また、晩酌の肴としても親しまれている。真空パックで冷凍保存されているため、常温で解凍するだけで、季節を問わず旬の味を楽しむことができると人気。
SHOP DATA_いしかわ百万石物語・江戸本店(銀座)
TEL.03-5579-5890
住所/東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル
営業時間/10:30~20:00(2020/10/29現在短縮営業中10:30~19:00)
定休日/無休(年末年始を除く)
アクセス/東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」4番出口よりすぐ、「銀座駅」C6、JR「有楽町駅」中央口より徒歩5分
石川県ってどんなところ?
北陸新幹線の開通でアクセスが便利になった石川県。県庁所在地の金沢市を含む加賀地方と、能登半島で知られる能登地方の、大きくふたつのエリアからなる。金沢市内には日本三大名園のひとつに数えられる兼六園や、金沢21世紀美術館など、海外からも人々が訪れる観光スポットが多い。国の重要有形文化遺産に指定された「輪島塗」をはじめ、伝統が息づく工芸品も見応えあり。
PHOTO/AYUMI OSAKI TEXT/AYA ITO