東京にある47都道府県のアンテナショップを巡って出会った、お土産にもぴったりのローカルおやつを紹介する連載「スイーツなかの MEETS ローカルおやつ」。今回は高知県のアンテナショップ「まるごと高知」(銀座)で手に入る、澁谷食品の「よさこい 胡麻けんぴ」、青柳の「土左日記」、浜幸の「かんざし」の3品を選んでお届け!
【01】澁谷食品の「よさこい 胡麻けんぴ」
芋菓子の老舗がつくる絶品胡麻けんぴ!
高知へ行くと必ず見かける、郷土菓子の芋けんぴ。昭和27(1952)年創業以来、芋菓子専門の会社として、さまざまな芋けんぴを手がけてきた澁谷食品さんは、全国規模でも圧倒的な生産量を誇っています。ワンランク上のブランド「芋屋金次郎」も展開するなど、まさに芋菓子のスペシャリスト。その中でも、僕が昔から大好きで、ぜひ食べてほしいのが「よさこい胡麻けんぴ」。
細切りのカリカリッと揚げたお芋に、たっぷりと胡麻をまぶした香ばしさがナイスィーツ! 胡麻とお芋の相性のよさ、しっかりとした甘み、たっぷりあるのに気づいたら食べきってしまうようなやみつき感。もう、一度食べたら、たまらないうまさ! そのままでもいいし、お酒好きな方はおつまみとしていっしょに食べてもおすすめです。
澁谷食品の「よさこい 胡麻けんぴ」
1袋(170g)280円
【02】青柳の「土左日記」
古典文学をモチーフにした名物餅菓子!
昭和29(1954)年に誕生した、高知を代表する銘菓、青柳さんの「土左日記(とさにっき)」。名前からもわかる通り、歌人・紀貫之(きのつらゆき)の『土左日記』をモチーフにしたお菓子なので、「土佐」ではなく「土左」と表記されています。60年以上にわたりつくられているということだけでも、いかに愛されているかわかりますよね。
小ぶりなサイズ感で食べやすく、伸びのある求肥のお餅で、こし餡をたっぷりと包んだつくり。特徴的なのが、その周りにまぶされた粒々の寒梅粉という素材。胡麻のようにも見えますが、これは、蒸したもち米を生地にして、薄く焼き上げ、さらにきめ細かく製粉したものです。まるで衣のように、クランチに似たサクサク感があり、お餅との相性もナイスィーツ! 箱も、本のようなデザインになっていて、とっても素敵です。
青柳の「土左日記」
8入り864円
【03】浜幸の「かんざし」
土佐のロングセラー銘菓!かんざしの焼き印が目印!
高知土産として、知名度の高さ、人気を兼ね備えた、浜幸さんの「かんざし」。昭和37(1962)年に発売以来、年間400万個以上も販売しているというから驚き。「かんざし」の名前は、よさこい節で唄われる、土佐のはりまや橋でかんざしを買うというフレーズが由来になっています。 ホイルに包まれた封を開けると、甘い香りとともに、淡く美しい焼き色のお菓子が出てきます。
かんざしの焼き印も愛しく、ほっこりとした見た目もナイスィーツ! しっとりと柔らかな生地の中には餡を包み、ほんのりと柚子の爽やかな風味を感じます。コクのある甘さに、洋菓子のような味わいもあって、コーヒーといっしょに食べるのも相性がよさそう! 5個入りだと、かんざし飴がついてくるのも嬉しいです。
浜幸の「かんざし」
5個入り648円
今回のスイーツに出会える東京にあるアンテナショップはこちら
高知県のアンテナショップ「まるごと高知」(銀座)
1Fは食品、地下1階は地酒メインの物販スペース、2Fはレストランと、高知の魅力を3フロアにぎゅっと凝縮。文化や観光情報も手に入れられる。
SHOP DATA
TEL.03-3538-4365(ショップ) 03-3538-4351(レストラン)
住所/東京都中央区銀座1-3-13オーブ プレミア
営業時間/1F・B1F10:30~20:00 2Fレストラン11:30~15:00(14:30LO)、17:30~23:00(22:00LO)、土日祝11:30~15:30(15:00LO)、17:30~22:00(21:00LO)
定休日/無休(年末年始を除く)
アクセス/東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」3よりすぐ
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかのさん
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。
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PHOTO/KAZUHITO MIURA TEXT/SWEETS NAKANO