年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。“スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「どら焼き」をテーマに探し出してきた「とっとり・おかやま新橋館(新橋)」の逸品、倉吉舎の「梨ふわどら」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
果肉のシャリシャリ感がたまらない!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、鳥取県「倉吉舎」がつくる梨ふわどらをご紹介します。倉吉舎さんがある倉吉市は、鳥取県の中部に位置し、昔ながらの建物が並ぶ白壁土蔵群など、レトロな雰囲気が楽しめる観光地としても知られています。お店が誕生してからは20年以上になりますが、もともとは昭和43年に岡本製菓として創業し、羊羹、最中などを中心に販売されていました。時代の変化の中でお客様のさまざまなニーズに応えられるようなお菓子づくりをしようと、現在の倉吉舎をオープン。地元倉吉産のブルーベリーを使った本格的なタルトや、コーヒーを使ったわらび餅など、枠にとらわれず、幅広い年代の方に楽しめるような和洋菓子をつくられています。
とっとり・おかやま新橋館で出会った「梨ふわどら」は、和菓子のどら焼きというより、ケーキに近い洋菓子としての要素が高いお菓子。僕は子供の頃、あんこが苦手だったので、こういうタイプのどら焼きがあったら、きっとたくさん食べてたと思います(笑)。梨のかわいいイラストが描かれた袋から取り出すと、手ざわりがいいふかふかとした蒸しケーキの生地に気持ちが高まります。ひと口食べると、名前に「ふわ」とついてるように、生地からはふんわりもっちりとした食感! 子どもから大人まで、誰もが好きなやさしい甘さが特徴的です。
その中に挟んでいるのは、とろっとした梨の餡だれ。鳥取県の特産・二十世紀梨をたっぷりと使って炊き上げており、梨の旨味を凝縮した丁寧なつくりが素晴らスィーツ! フルーティーな甘さの中で、果肉を残したシャリシャリした歯ごたえが楽しめるのも、嬉しいところ。風味もしっかりと堪能できるので、梨が好きな人にはたまらないでしょう。餡だれが生地にしっとりと染み込み相性がよく、じゅわっとしたくちあたりも最高。ふわどらを食べてると、どんな人にもおいしく食べてもらいたいという、倉吉舎さんのあたたかい気持ちが伝わってきます。ご家族みんなで囲んで食べてほしいお菓子です。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 菓子蔵楽部 倉吉舎の「梨ふわどら」
- 価格
- 1個130円
※とっとり・おかやま新橋館では1個140円で販売
- 主な販売場所
- 【鳥取県】倉吉舎、くらよし駅ヨコプラザ
【東京都】とっとり・おかやま新橋館(新橋)
- お問い合わせ
- TEL.0858−23-0150(菓子蔵楽部 倉吉舎)
- ホームページ
- 菓子蔵楽部 倉吉舎HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/KYOKA MUNEMURA TEXT/SWEETS NAKANO