年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。“スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「大福」をテーマに探し出してきた「いわて銀河プラザ(銀座)」の逸品、壷屋田耕の「いっ福餅」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
甘みと塩気のバランスが最高!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、岩手県「壷屋田耕」がつくる「いっ福餅」をご紹介します。大船渡市で昭和39年から続くお店で、壷最中でもおなじみの東京・本郷にある壷屋総本店から暖簾分けをした和菓子屋さんでもあります。和菓子が好きな人だと、「壷屋」という名前にぴんとくるかもしれないですね。壷屋田耕さんでは創業当時からつくり続けている名物のゆべしをはじめ、シュー生地を使った「しゅーろーる」などの洋菓子も手がけており、和菓子屋さんの枠にとらわれない幅広いラインナップが揃っています。その中でも、今回ご紹介する「いっ福餅」はぜひ食べてもらいたいお菓子のひとつ。
「いっ福餅」は直径約5cmほどの大きさで、表面に銅版で焼き目をつけた焼大福です。手に持ってみるとずしっとくる重みがあり、見た目よりも中身がぎゅっと詰まったような印象。そして、持っただけでも生地の弾力が伝わってくる心地よい感触があり、食べる前から気持ちが高まってきます。いざ食べてみると、餅生地の食感が、想像以上にモチモチッとしていてびっくり! 厚みは5mmあり、大福の生地というより、ほんとにお餅という感じ。砕いたうるち米と一緒にもち米をつき上げており、つぶつぶとした舌触りが味わえるところも素敵な仕掛け。この生地を食べるだけでも、「いっ福餅」を買う価値ありです。
さらに、中に詰まった粒餡もすっごくおいしい。通常の粒餡に比べると、砂糖の量は減らしてつくっているそうで、甘さ控えめなあんこに仕上がっています。生地は豆大福のようにほんのりと塩気があり、あんことの相性もとってもいい! さらに、焼き目の香ばしさもアクセントになり、香りからもおいしさが倍増し楽しませてくれるのが嬉しいところ。食感、味わい、風味、すべてにおいてバランスがよく、最のひと口まで飽きがこない素晴らスィーツなつくり。ほかには、よもぎを使った草餅のバージョンもあり、そちらもおすすめ。モチモチしたお菓子が好きな人には、ぜひ食べてほしい大福です。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 御菓子司 壷屋田耕の「いっ福餅(焼大福)」
- 価格
- 1個216円
※いわて銀河プラザでは、白餅・草餅の2種類を1個224円で販売
- 主な販売場所
- 【岩手県】県内の御菓子司 壷屋田耕、かわとく壱番館、アネックスカワトク など
【東京都】いわて銀河プラザ(銀座)
- お問い合わせ
- TEL.0192-26-2289(御菓子司 壷屋田耕)
- ホームページ
- 御菓子司 壷屋田耕HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/KYOKA MUNEMURA TEXT/SWEETS NAKANO