年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。“スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「大福」をテーマに探し出してきた「香川・愛媛 せとうち旬彩館(新橋)」の逸品、うにまんじゅうの田村菓子舗の「八寿みかん大福」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
カットした時の断面が鮮やか!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、愛媛県「田村菓子舗」がつくる「八寿みかん大福」をご紹介します。愛媛といえば、やっぱりみかん。みかんを使ったお菓子はたくさんありますが、このみかん大福を知らない人にはぜひ一度食べてもらいたい! 手がける田村菓子舗さんは、現在三代目の老舗和菓子屋さん。四国最西端の日本一細長い半島といわれる佐田岬半島・二名津にお店を構えています。お店には看板商品の「うにまんじゅう」をはじめとした、地元の食材を活かしたお菓子がたくさん! その中で、2016年、「八寿みかん大福」は「食べると誰もが笑顔になる究極の愛媛スイーツ」というコンセプトのもと誕生しました。こんな大福あったんだ!と、初めて食べたときのインパクトを今でも覚えています。
手に取ってみると、ずしっとした重みを感じます。測ってみると直径約6cmほどで、大福にしては大きめのサイズ。なぜこんなに大きいのかというと、中に丸ごと1個みかんが入っているから! 断面を見てもらうとわかりますが、餅生地とあんこに包まれたみかんがごろっと。このみかんは、地元の杉本果樹園さんが手がけた「八寿みかん」というもので、市場にはなかなか出回らない希少な品種。小粒ながらも糖度が高く、みかん自体の甘みがしっかり楽しめます。口にあふれるこのジューシーな甘さが、もう最高!
みかんだけではなく、あんこにも注目! 通常フルーツ大福は白餡を使うものが多い中、こし餡を使っているのは珍しいところ。北海道産「しゅまり」という稀少な品種の小豆でつくられていて、あんこのほどよい甘さとみかんの相性がナイスィーツ! 口の中でみかんの滴となめらかに混ざり合う舌触りが、とっても心地いい! すべてを包み込む餅生地のクオリティも素晴らしく、厚みがあるモチモチの食感。しっかりと餅のおいしさを堪能しつつ、みかんとあんこに寄り添うようなバランス。食べ応えがあって、一個食べ終えた時の幸福度がとっても高いみかん大福です。フルーツ大福が好きな人はもちろん、大福好きな人にぜひおすすめです!
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- うにまんじゅうの田村菓子舗の「八寿みかん大福」
- 価格
- 1個500円
- 主な販売場所
- 【愛媛県】県内のうにまんじゅうの田村菓子舗、いよてつ高島屋、八幡浜みなっと内「アゴラマルシェ」
【東京都】香川・愛媛せとうち旬彩館(新橋)
- お問い合わせ
- 0894-54-0627(うにまんじゅうの田村菓子舗)
- ホームページ
- うにまんじゅうの田村菓子舗HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/KYOKA MUNEMURA TEXT/SWEETS NAKANO