年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。”スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「カップアイス」をテーマに探し出してきた「とちまるショップ(押上)」の逸品、フタバ食品「レモン牛乳カップ」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
レトロなパッケージが目印!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、栃木県「フタバ食品」がつくる「レモン牛乳カップ」をご紹介します。栃木県民にとってはソウルフードならぬソウルドリンクとしても有名なレモン牛乳。正式名称は「関東・栃木レモン」と言います。栃木産の生乳に砂糖やレモン香料などを加えた乳飲料で、長年多くの人から愛されています。黄色、白色、緑色で描かれたこのレトロなパッケージは、地元の人でなくても見たことあるのではないでしょうか? ご当地感がありつつも、メディアで取り上げられることも多く、認知度は高い印象。レモン牛乳にまつわる関連商品はたくさんありますが、中でも人気が高いのがフタバ食品さんがつくるカップアイスです。
レモン牛乳が好きな人もまだ飲んだことがない人も、このアイスを体験してもらいたい。アイスはバータイプやソフトタイプもあるのですが、僕はこのカップ容器のフォルムが懐かしいイメージと相性がいいなあと思っていて、より愛着が湧きます。ふたを開けると淡い黄色のアイスが入っており、レモンの爽やかな香りにふわっと包まれます。食べてみると、口の中がほんのりと甘酸っぱい風味が広がり、ミルクのまろやかな甘みがしっかりと絡み合うような印象で、ひと口でほっとするようなおいしさ。舌触りはひんやりとクリーミー。コクもしっかりと感じ、爽やかでありながら力強い味わいがナイスィーツです。
ただ、驚きなのが、レモンの風味がありつつも、そもそもレモン牛乳自体にはレモン果汁が入っていないという事実。これは、実際に果汁を入れてしまうと、酸で乳成分が凝固・分離してしまうためで、香料と色素でレモンの色と味わいをつくっているそう。最初知った時はへえ!ってびっくりしたけれど、懐かしい味わいが生まれる秘密でもあるのかなとも思ったり。特に香りは人の記憶にも直結してるから、このアイスのふたを開けたときに「あ! これ昔飲んだことあるかも!」と思い出がよみがえるかもしれません。ほっとひと息つきたいときに、食べてもらいたいアイスです。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- フタバ食品の「レモン牛乳カップ」
- 価格
- 1個(140ml)151円
※とちまるショップでは、1個140円で販売。
- 主な販売場所
- 【栃木県】県内スーパー、えきの市場(宇都宮駅ビルPASEO 1F)、宮カフェ、おいでよ!とちぎ館 など
【東京都】とちまるショップ(押上)
- お問い合わせ
- TEL.028-636-0289(フタバ食品 お客様相談室)
- ホームページ
- フタバ食品HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/KAZUHITO MIURA TEXT/SWEETS NAKANO