年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。”スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「だんご」をテーマに探し出してきた「奈良まほろば館(日本橋)」の逸品、一福道の「一福だんご」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
自家製きな粉がおいしすぎる!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、奈良県「一福道」が作る一福だんごをご紹介します。こちらは、一福道さんの看板商品のきな粉をたっぷりとまぶした串だんごです。だんごときな粉ってどちらも身近な存在ですが、一緒に食べる機会ってなかなかないですよね。関東では、だんごといえば、みたらし団子、あんこがのった草団子などが一般的。僕は東京に住んでいますが、きな粉を主役にしただんごって和菓子屋さんでも見かけた記憶がないです。きな粉は昔から好きだったので、子どもの時におはぎとかお餅などで食べることはあったけど、だんごはなかった。だからこそ、一福だんごに初めて出会ったときは、これはすぐ食べたいっ!と瞬間的に思いました(笑)。
一福だんごは「だんご」と「きな粉」のふたつの要素で作られる、とってもシンプルな構成。中にあんこなどが入っているわけではなく、小ぶりな5玉のだんごが串に刺さり、きな粉をまぶしたもの。もう、これがほんとに驚くほどおいしい! 実際に食べてもらうと、よりこの感動が伝わると思うのですが、きな粉ってこんなにおいしいのか!と、必ず感じてもらえるはず。やさしい甘さのだんごと、きな粉の香ばしさは、とにかく相性抜群で、何本食べても飽きがこない。さらに、だんごの生地も、つきたてのような弾力と柔らかさで、ずっと口に入れておきたくなるような心地よい食感が素晴らスィーツ!
素材へのこだわりも強く、自家製のきな粉は、国産の大豆の中でも糖質の高い大豆を使っているので、砂糖がなくても甘みを感じられるような味わいです。だんごは上質な米粉と餅粉を吉野の名水でつき上げています。食べると「シンプルだからこそ、ごまかしは利かない」と言われているような気持ちになるくらい、丁寧に作られていることがわかります。きな粉への愛情にも感動しますが、実はほかの地域と比べると、奈良県はきな粉との関係性が深いんです。というのも、なんとお正月のお雑煮に入っているお餅は、きな粉につけてから食べるそう! きな粉と縁のある奈良県ならではの、きな粉だんご。きな粉好きの方も、だんご好きの方も、ぜひ一福だんごを召し上がってみてください!
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 一福道「一福だんご」
- 価格
- 500円(6本入り)、800円(10本入り)、1000円(12本入り)、2000円(20本入り)
※奈良まほろば館では700円(6本入り)を販売。
- 主な販売場所
- 【奈良県】旬の駅ならやま本店、平城宮跡内 いちくら、産直市場よってって秋篠店・大和郡山店、道の駅へぐり くまがしステーション
【東京都】奈良まほろば館(日本橋)
- お問い合わせ
- TEL. 0745-73-4111(一福道)
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/AYUMI OOSAKI TEXT/SWEETS NAKANO