年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。”スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「串だんご」をテーマに探し出してきた「とっとり・おかやま新橋館(新橋)」の逸品、つるの玉子本舗 下山松壽軒(しもやましょうじゅけん)の「白桃・マスカット串𠮷備団子」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
かわいすぎるパッケージのデザインも素敵!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、岡山県「つるの玉子本舗 下山松壽軒」が作る「白桃・マスカット串𠮷備団子」をご紹介します。岡山といえば桃太郎ゆかりの土地であり、きびだんごを作るお店がたくさんあります。下山松壽軒さんは、明治20年に創業してから130年以上きびだんごを手がける、まさにプロフェッショナル! その老舗から2018年に発売されたのが、この「白桃・マスカット串𠮷備団子」です。僕は発売当時にも食べさせていただきましたが、これまでのきびだんごのパッケージとはひと味違うかわいいデザインと、串に刺さったつくりに驚きました。これは串に刺さっていない丸いきびだんごが主流の中で、ほかとの差別化を図り、串だんご仕様で作られたそうです。きびだんごに向き合い続けた老舗だからこそ、新たな挑戦の熱量も強い。
箱を開けると、個包装された串きびだんごが入っています。袋にプリントされたイラストも心躍りますよね。ピンクが「清水白桃」を使った白桃味、緑が「マスカット オブ アレキサンドリア」を使ったマスカット味と、地元の特産品を活かしたご当地感も忘れていません。鮮やかな彩りや、小ぶりなサイズ感は、食べる前からワクワクさせてくれます。ひと口食べると、だんごの生地の柔らかさにうっとり! 絹のようなふわっとした口あたりから、果実のフルーティーさがじゅわっと口に広がっていく味わいがナイスィーツ! やさしい甘さで、おやつにもぴったり。すごいのは香料を使っていないのに、フルーツの香り高さをしっかり楽しめること。もちろん、お菓子作りで大切な水には、ミネラルを豊富に含んだ高品質なものを使用。一つひとつの素材を大切にしているからこそ、繊細な味わいが生まれるのだと思います。
こだわりは、味だけではなく包装にも。デザイナーの大神慶子さんが手がける、パステルカラーを基調としたやさしいイラストが印象的。そんなポップでかわいいパッケージに心をつかまれる女性も多いのではないでしょうか。男性の僕でもキュンとしたくらいなので(笑)この「白桃・マスカット串𠮷備団子」と同じ系統で「丸吉備団子」というお菓子があるのですが、そちらは個包装の袋に、桃太郎がお姫様に花束を持ってプロポーズするオリジナルのストーリーも描いているのだそう。こういう細かな演出、大好き! こんな時だからこそ、見ても食べても、心がほっと和らぐようなお菓子はいかがでしょうか。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 下山松壽軒「白桃・マスカット串𠮷備団子」
- 価格
- 410円(8本入り)
※とっとり・おかやま新橋館では、「白桃・マスカット串吉備団子」「プレーン・きなこ串吉備団子」の2タイプを販売。
- 主な販売場所
- 【岡山県】下山松壽軒など
【東京都】とっとり・おかやま新橋館(新橋)
- お問い合わせ
- TEL.086−222−2357(つるの玉子本舗 下山松壽軒)
- ホームページ
- つるの玉子本舗下山松壽軒HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/AYUMI OOSAKI TEXT/SWEETS NAKANO