年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。”スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「串だんご」をテーマに探し出してきた愛媛県のアンテナショップ「シン・エヒメ(丸の内)」の逸品、うつぼ屋の「坊っちゃん団子」をお届けします。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
小ぶりなサイズ感が嬉しい!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、愛媛県「うつぼ屋」が作る「坊っちゃん団子」をご紹介します。名前を聞いておわかりの方もいらっしゃると思いますが、松山市を舞台にした夏目漱石の小説「坊っちゃん」が由来です。作中で「温泉の帰りに食べたお団子が美味しかった」という描写があるのですが、これをモチーフにして作られたのが「坊っちゃん団子」。温泉というのは、全国的にも有名な道後温泉のことですね。僕も小学生の頃、家族と四国を旅行した時に道後温泉へ行ったことがあったので、だんごを食べながらまた行きたい欲が高まってきちゃいました! 四国を代表する銘菓の「坊っちゃん団子」とは、いったいどんなだんごなのでしょう。
楊枝ほどの大きさの串に刺さった、三色のだんご。小ぶりな丸い形に緑色、黄色、茶色の彩りが、なんともいとおしい。現代から見ると、元祖インスタ映えスイーツのようなルックスで、むしろ新しさも感じます(笑)。だんごは白玉のようなモチモチしたイメージがあると思いますが、「坊っちゃん団子」はあんこがベースになっています。緑色は抹茶、黄色が白餡、茶色が小豆で作られており、ほっくりとした食感が楽しめます。ただ、それぞれの餡の中には求肥(ぎゅうひ)のようなお餅も入っているので、ほんのりモチモチ感も兼ね備えた嬉スィーツな仕掛け。
あんこで作られただんごが3つもあると、甘すぎるんじゃないかと思われるかもしれないですが、全然そんなことない。小ぶりということもあって、どんどん食べられちゃうのです。あんこの舌触りも心地よく、口の中で合わさるお餅のコラボレーションは、心も和らぐようなホッとする味わい。あんこ本来の味わいがしっかり楽しめるので、和菓子好きにはたまらないですね。サイズ感と甘さのバランスがちょうどよく、ちょっとした時に食べるおやつにぴったり。渋めのお茶といっしょに食べればもっと最高! 温泉は難しいかもしれないけど、お風呂出た後に食べたら気分も少し上がるかも(笑)。おうちでゆったりしたい時に食べてみてくださいね。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- うつぼ屋「坊っちゃん団子」
- 価格
- 1本108円、5本入り594円(1本ずつ個包装)ほか
※シン・エヒメでは、2本入り205円のみ販売。
- 主な販売場所
- 【愛媛県】県内のうつぼ屋本社売店、いよてつ髙島屋、松山三越、松山空港、四国キヨスクなど
【東京都】シン・エヒメ(丸の内)
- お問い合わせ
- TEL.089-978-1611(うつぼ屋)
- ホームページ
- うつぼ屋HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/AYUMI OOSAKI TEXT/SWEETS NAKANO