年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。”スイーツなかのイチオシ”のご当地スイーツは一度は食べたいものばかり! 今回は「アップルパイ」をテーマに探し出してきた「あおもり北彩館(飯田橋)」の逸品、ポコアポコの「青森窯出しアップルパイ」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
果肉だけでなく果汁も使用!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、青森県「ガトー ポコ・ア・ポコ」の「青森窯出しアップルパイ」をご紹介します。アップルパイの特集をするならば、やっぱり青森県は外せません。青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」ではたくさんのリンゴを使ったお菓子を取り扱っていますが、今回のアップルパイは地元のパティスリーが販売するもの。僕は青森県に行ったことがないのですが、多くのケーキ屋さんがアップルパイを作っていることは耳にします。それぞれのお店がこだわりを持ってアップルパイに取り組んでいるということは、それだけライバルも多いということでもあり、より洗練されたお菓子が店頭に並ぶという環境です。このアップルパイだと、りんご果汁使用とパッケージに書いてあるなど、素材にこだわっているところに惹かれました。どんなアップルパイなんだろうと、皆さんも期待が高まってきたのではないでしょうか!
ガトー ポコ・ア・ポコさんは、2013年に青森市で誕生したパティスリーです。リンゴを使ったお菓子に限らず、焼き菓子や生菓子も豊富に扱っています。お店の写真を見ていると、一軒家の綺麗なお店で、店内はとってもおしゃれな雰囲気。店名の「ポコ・ア・ポコ」は、イタリア語で「少しずつ」という意味で、「青森で育まれた旬な素材を少しずつお裾分け。」という想いを込めて、お菓子を販売されています。そんな地元の素材を大切にするパティスリーが扱うアップルパイ、ますます気になってきたでしょう? 「青森窯出しアップルパイ」というネーミングがすでにおいしそうだと思っていたのですが、実際に食べたとき、想像を超える高級感のある味わいに驚きました。甘く煮込んだ青森県産リンゴの果肉がジューシーであり、シャキシャキとフレッシュさも残した絶妙な仕上げ。
このリンゴだけでも十分においしいのに、ひと口食べるとパイへのこだわりが強いのもよくわかります。多くの層が織りなす手織りのパイは、なんとも心地よいサクサク感。表面にはあんずのジャムを塗り、グッと味を引き締める細かなこだわり。これだけでも、ずっと食べていたくなる(笑)。リンゴの下の生地もしっとりとした口あたりで、とっても上品な甘さ。果肉だけではなく、リンゴの果汁も使用し、素材の持ち味を余すことなく注ぎ込んだ、リンゴへのリスペクトが伝わる製法が素晴らスィーツ! どのパーツもこだわりが詰まっていながらも、しっかりとリンゴを引き立てるバランスがよく、繊細な作りが感じられます。ホールサイズをシェアしながら、ぜひご家族で囲んで食べてみてはいかがでしょうか。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- ガトーポコ・ア・ポコの「青森窯出しアップルパイ」
- 価格
- 1ホール1512円
※あおもり北彩館では1480円で販売。
- 主な販売場所
- 【青森県】ガトーポコ・ア・ポコ
【東京都】あおもり北彩館(飯田橋)
- お問い合わせ
- TEL.017-763-5761(ガトーポコ・ア・ポコ)
- ホームページ
- ガトーポコ・ア・ポコHPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/KAZUHITO MIURA TEXT/SWEETS NAKANO