北海道どさんこプラザ有楽町店の「三方六」

【北海道のご当地スイーツ】スイーツなかのが選んだ逸品!北海道を代表する元祖しっとり系バウムクーヘン

更新日:2020/02/28

年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。アンテナショップを巡って探して出してきた、スイーツなかのイチオシのご当地スイーツは一度は食べたい逸品ばかり! 今回のテーマ「バウムクーヘン」から、「北海道どさんこプラザ有楽町店(有楽町)」の逸品、柳月の「三方六」をお届け。

(c)YOSHIMOTO KOGYO

北海道どさんこプラザ有楽町店の「三方六」

意外と知らない三方六ストーリー!

よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、北海道「柳月」が作る「三方六」をご紹介します。バウムクーヘン特集の中では、一番知名度も高く、食べたことある方も多いと思います。僕も北海道へ行った際は買ったり、お土産でもらったりと、まさに北海道を代表するお菓子のひとつ。バウムクーヘンでは珍しい独特な形やマーブル状の模様が特徴で、一度見たら忘れられませんよね。手がける柳月さんは、今では看板商品の「三方六」のイメージが強いですが、創業当初はバウムクーヘンは作っていませんでした。1947年、帯広市でアイスキャンディーの製造業をスタート。「三方六」が誕生したのは1965年で、北海道開拓時代の背景をベースに考案されました。

北海道どさんこプラザ有楽町店の「三方六」

「三方六」が発売され、実に50年以上。改めてその歴史の長さを実感します。ただ、これだけ長く愛されているお菓子ではありますが、意外と「三方六」の名前の由来を知らない方もいませんか? これは、薪のサイズからきているネーミング。先ほど、北海道開拓時代の背景をベースに作られたと書きましたが、ここに薪が関係しています。当時は開墾のための伐採が各地で行われ、まっすぐな木は建築のために、残った木材は薪を割り厳しい冬の燃料にしていました。「三方六」はこの薪をモチーフにしたお菓子で、形状が三方、六寸であったことから「三方六」と名付けられました。言われてみれば、たしかに薪の形! 人々の温もりの象徴だった薪をお菓子にして、北海道の歴史を語り継いでいます。

北海道どさんこプラザ有楽町店の「三方六」
三方六プレーン1本(680円) ※メープル(720円)ほか複数タイプあり

モチーフが薪であったように、マーブル状の模様も木に由来。それが、北海道ではなじみの深い木、白樺です。シラカンバとも呼ばれ、この木肌をホワイトチョコレートとミルクチョコレートをコーティングして描いています。このチョコレートをかけるタイミングを間違えると、きれいに白樺模様ができなく、けっこう難しいそう。味としては、一番特徴的なのがしっとりとした食感! 元祖しっとり系バウムクーヘンと呼ぶ人も多いほど、バターたっぷりの香ばしいしっとり生地がナイスィーツ! チョコレートで包むことで生地が乾燥しないため、このしっとり感も生まれるそう。素材にもこだわり、地元の帯広産の小麦粉を使うなど、ストーリー、デザイン、素材、と「オール北海道」を掲げたお菓子です。定番のプレーン以外には、メープル味も人気です。一つひとつカットされてカジュアルに食べやすいので、おやつの時にみんなでシェアして食べてみてはいかがでしょうか!

ご当地スイーツDATA

スイーツ名
柳月の「三方六(さんぽうろく)」
価格
プレーン680円
※北海道どさんこプラザ有楽町店では、通常プレーン1本(10切入り)680円を販売。季節によって、メープル(720円)、三方六の小割 冬の濃厚ショコラ ~キャラメリッチ~(800円/5本入り)などの不定期販売あり。
主な販売場所
【北海道】柳月各店、トスカチーナなど
【東京都】北海道どさんこプラザ有楽町店(有楽町)
お問い合わせ
TEL. 0120-25-5566(ご注文ダイヤル)
ホームページ
柳月HPはこちら
都内ならここで手に入れて!北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ有楽町店」(有楽町)

都内ならここで手に入れて!北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ有楽町店」(有楽町)

電話番号
TEL.03-5224-3800
住所
東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1階 Map
営業時間
10:00~20:00
定休日
無休(年末年始を除く)
交通アクセス
JR有楽町駅京橋口より徒歩すぐ、地下鉄東京メトロ有楽町駅D8出口より徒歩3分
ホームページ
ショップ詳細を見る

ご当地スイーツを紹介してくれたのは

スイーツ芸人・スイーツなかの

スイーツ芸人 スイーツなかの
(c)YOSHIMOTO KOGYO

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中

PHOTO/MANABU SANO TEXT/SWEETS NAKANO

※記事は2020年2月28日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります