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年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。アンテナショップを巡って探して出してきた、スイーツなかのイチオシのご当地スイーツは一度は食べたい逸品ばかり! 今回のテーマ「パン」から、「あおもり北彩館(飯田橋)」の逸品。工藤パンの「イギリストースト」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
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このジャリジャリ感がたまらないっ!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、青森県「工藤パン」が作るイギリストーストをご紹介します。青森県のご当地パンといえば、イギリストーストは外せません。僕が初めてイギリストーストを食べたのは、よしもとの仕事で食を扱うプロジェクトがあったときで、そこにイギリストーストが出品されていたのが出会い。最初食べたときは、このパンがなぜイギリス? 青森とイギリスになにかつながりが? というような印象でしたが、それと同時に大きなインパクトも残りました。後に、青森出身の人にイギリストーストのことを聞くと、みんな知っていて驚いたのを覚えています。では、イギリストーストのこと、少し深掘りしてみましょう。
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イギリストーストを作っている工藤パンさんは、昭和7年に創業した老舗メーカー。イギリストーストが誕生したのは昭和42年頃だそう。現在のイギリストーストは、2枚の食パンでグラニュー糖とマーガリンをサンドしたもの。このグラニュー糖のジャリジャリとした食感が、すっごくいいんですよね。どこか懐かしく、ノスタルジックな甘さでナイスィーツ! パン生地のしっとりとした食感とマーガリンのコクも相性ばっちり。シンプルなのに、一度食べると忘れられない不思議なおいしさなのです。
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僕は定番のイギリストーストしか食べたことありませんでしたが、ほかにもあんこやコーヒークリームを使っていたりと、バリエーションはたくさんあるそうです。いろんなタイプのイギリストーストを合わせて、今でも月に約50万個売れているという超ロングセラー。約50万個ですよ! ものすごい数! いかに青森県民に愛されているかわかりますよね。そして、気になる名前の由来ですが、これは山型のパンを「イギリスパン」というところからきているそう。パッケージの国旗デザインも、イギリス大使館から許可をもらって使っています。そのまま食べてももちろん最高ですが、個人的にはその名の通り実際にトーストして食べてもおいしかったです。いろんな食べ方で試してみてね!
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 工藤パンの「イギリストースト」
- 価格
- オープン価格
※あおもり北彩館では1個184円で販売。毎週金曜日のみ入荷。
- 主な販売場所
- 【青森県】県内のスーパーやコンビニなど
【東京都】あおもり北彩館(飯田橋)
- お問い合わせ
- TEL.017-776-1111(工藤パン)
- ホームページ
- 工藤パンHPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
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東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/AYUMI OOSAKI TEXT/SWEETS NAKANO