年間500軒は食べ歩くというスイーツ芸人・スイーツなかのさんが都内のアンテナショップで探してきた、きらめくご当地の宝石!?のような絶品スイーツをご紹介。アンテナショップを巡って探して出してきた、スイーツなかのイチオシのご当地スイーツは一度は食べたい逸品ばかり! 今回のテーマ「饅頭」から、「ザ・博多(有楽町)」の逸品、千鳥饅頭総本舗の「ポルトス」をお届け。
(c)YOSHIMOTO KOGYO
レトロかわいいイラストに注目!
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
今回は、福岡県「千鳥饅頭総本舗」が作るカスタード饅頭をご紹介します。千鳥屋さんは、1630年に創業した老舗和菓子屋さんです。代表的なお菓子は、やはり「千鳥饅頭」でしょう。千鳥の焼印が付いた、かわいいお饅頭。ぼくも昔に食べたことありますが、福岡土産で買ったことがある人も多いと思います。長崎に伝わった南蛮菓子の製法をいち早く学び、かすていらやマルボーロなど当時の日本には珍しいポルトガルのお菓子を作り始めました。後に、白あんを合わせて作られたのが千鳥饅頭。ポルトガル文化に和のテイストを掛け合わせたお饅頭は、今でも愛されています。
そして、時は流れ、2015年。新たにポルトガルと日本を結ぶお菓子が誕生しました。それが「ポルトス」。外はしっとりとした生地でカスタード餡を包んだ、カスタード饅頭です。よく見てみると、創業年の「1630」の文字が付いていますね。白あんにカスタードクリームを練り込んで作られた特製のあんこは、和と洋のテイストが絶妙なバランスで素晴らスィーツ! 甘みはしっかりあるのに、後味はくどくない。柔らかくねっとりとした餡の舌触りも心地よく、ふんわりした生地との一体感も抜群! 食べ終わると、どこかノスタルジックな優しい味わいが心に残ります。見た目は重そうだけど、とても食べやすいので、若い方もご年配の方もきっと好きな味。開発に2年の歳月をかけて商品化された、ポルトガルと日本の架け橋をぜひ味わってみてください!
そして、一度見たら思わず手にとってしまう、このレトロなデザインにも注目! 鳥が頭にちょこんとのった少年のイラストがとってもかわゆスィーツ! 実はストーリーもしっかりとあって、やんちゃな博多っこが夢の中で訪れたポルドカルの街を、鳥が案内してくれるという物語。さらにさらに、このキャラクターたちが登場するCMもあるんですよ! ぼくはYouTubeでしか見たことないのですが、福岡に住んでる人は見たことあるのかな? これがまたインパクトすごい! 見たことない人はこの記事読んだ後に、ぜひYouTubeで見てほしい! 一度聴いたら忘れられない歌は、きっと口ずさむことでしょう(笑)。
ご当地スイーツDATA
- スイーツ名
- 千鳥屋の「ポルトス」
- 価格
- 1個194円、3個入り648円、5個入り1080円、8個入り1836円ほか
※ザ・博多では、3個入り648円のタイプを販売
- 主な販売場所
- 【福岡県】千鳥屋各店、博多駅、福岡空港など
【東京都】ザ・博多(有楽町)
- お問い合わせ
- TEL.0120-192-193(千鳥屋)
- ホームページ
- 千鳥饅頭総本舗HPはこちら
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかの
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属。特注オーダーのパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二の“スイーツ芸人”として活動。和菓子・洋菓子ともに老舗の名店からコンビニまで多ジャンルのスイーツを、今まで5000種類以上を食べ歩いた。日本スイーツ協会認定スイーツコンシェルジュ会員でもあり、その確かな知識でテレビ、ラジオ、雑誌など多数メディアに出演。スイーツのプロフェッショナルとして、ライター、商品監修、セミナー講師など幅広いシーンで活躍中
PHOTO/NORIKO YONEYAMA TEXT/SWEETS NAKANO