暑い日が続くと毎日アイスが食べたくなるけど、健康や美容にはあまりよくなさそうだし・・・。そんな悩みを解決すると、脚光を浴びているのが、「ギルトフリー(=罪悪感がない)アイス」。おしゃれな専門店もオープンし、コンビニでもトレンドに。
そこで、いま話題の「ギルトフリーアイス」について管理栄養士・柴田真希さんに伺いました。
そもそもギルトフリー(=罪悪感のない)アイスってどんなもの?
一概にギルトフリーアイスといってもさまざま。「一般的には、乳製品や白砂糖不使用、トランス脂肪酸不使用、グルテンフリー、人工甘味料・着色料・香料・保存料などの添加物を使用していない食品を指します。あと、オーガニック認定食材を使用していたり、高カカオチョコレート、スーパーフードやナッツを使用していたり、低カロリーや生きた乳酸菌が入ったものもギルトフリー食材と呼ばれます」と柴田さん。
乳製品を使わない代わりに、ココナッツミルクや豆乳、アーモンドミルクなどが、白砂糖の代わりには、てんさい糖やハチミツ、きび砂糖、デーツなどが使用される。また、トランス脂肪酸不使用とあるものは、ココナッツオイルが使われていることが多いとのこと。
柴田さんは、最近ギルトフリーが注目を浴びている背景には、「ダイエットや食事制限がある」という。
「おやつを食べるって最高のリラックスタイム。それにもかかわらず、『おやつを食べる=太る=食べたいけど食べられない』という風潮を感じます。そんな中、『おやつ=美容の時間=食べてもいいんだよ』に変えてくれる救世主が、ギルトフリーなのです」
賢いギルトフリーアイスの選び方・賢い食べ方とは?
これからの暑い季節にもってこいのギルトフリーアイス。おいしく食べながら美容効果も見込めるものはどんなもの?
「まずはどんな効果を期待したいか明確にしましょう。食物繊維やビタミンEが不足がちなら、ピスタチオなどのナッツ類や、デーツなどのドライフルーツを積極的に摂りましょう。アンチエイジングなら、スーパーフードのカカオや、アントシアニンを含むベリー類を選んでみてください」と柴田さん。
「糖質や血糖値が気になる人は、白砂糖不使用のアイスがよいと思います。また、代謝を上げると疲れない丈夫な体を作ることができます。代謝を上げる食物酵素を取り入れるには、ローフード(=非加熱食材)を使ったアイスがおすすめです」
ギルトフリーアイスの効果を最大限に生かすためには、体を冷やしすぎないことが大切との注意点も。アイスと冷たいドリンクを同時に飲むのは控えてホットドリンクを飲むように心がけて。
もちろん3食をしっかり摂った上でアイスを食べる、食べすぎないことも重要とのこと。日常生活に上手にギルトフリーアイスを取り入れて、夏の暑さを乗り切りろう!
編集部がおすすめ「ギルティフリーアイスクリーム」3選
【東京・新宿】FAR EAST BAZAAR ルミネ新宿店
「ナチュラル」「オーガニック」「フェア」をキーワードに世界各地から厳選されたドライフルーツやナッツ、シリアル等を輸入販売するドライフルーツ・ナッツの量り売り専門店。
全10種類のジェラートをラインナップ。砂糖を使わず、果実本来の糖分や椰子の花蜜で甘さを出している。季節の果物をはじめ、いちじくと白ワインのジェラート「フィグ」やドライフルーツから作る「アプリコット」や「マンゴー」など、珍しいフレーバーがずらり。トッピングに、ドライフルーツやナッツをのせてくれる。
【東京・千駄ヶ谷】KIPPY'S COCO-CREAM
カリフォルニアのベニスで生まれた乳製品、砂糖、グルテンを一切使用しないアイスクリームショップ。
アイスは日替わりで10種類以上。USDA認証のオーガニックのココナッツから作った新鮮な生のココナッツクリームをベースに生ハチミツやデーツで甘さを加えている。8種類のスーパーフードや、生ハチミツなどを使った3種類のソースをのせるトッピングも人気。
【東京・銀座】ルチアーノ ビオ 銀座店
本格イタリアンジェラートとハーブティーを提供する専門店。砂糖・乳成分を使わず、植物性100%にこだわった自然な素材をバランスよく配合した、自然派イタリアンジェラートを常時5種類ラインナップ。
素材のおいしさを生かしながら隠し味にアボカドや豆乳を使い、さっぱりした後味とクリーミーさをプラスしている。ロカボナッツとレーズンのはちみつ漬けをトッピングした季節限定パフェ「ビオロカボパフェ」もぜひ。
教えてくれた人 管理栄養士・柴田真希さん
- PROFILE
- 管理栄養士。女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。27年間悩み続けた便秘を3日で治した「雑穀」や「米食の素晴らしさ」を広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーのコンサルティングや飲食店のメニュー開発、プロデュースなどを手がける。著書、セミナー講師実績など多数あり。
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PHOTO/KAZUHITO MIURA WRITING/RIE TAGAI