六本木アートナイト2019六本木ヒルズ 《フルーツ・ツリー》 PC

六本木の街を舞台に繰り広げられる一夜限りの現代アートの祭典「六本木アートナイト2019」

更新日:2019/05/10

六本木の街を舞台にした現代アートの祭典「六本木アートナイト2019」では、2019年5月25日(土)から26日(日)にかけてメインイベントを開催。今回のテーマ「夜の旅、昼の夢」にあわせて、アジアの現代アート界を代表するアーティスト、チェ・ジョンファをはじめ、多くのアーティストが街中にアートスポットを出現させる。作品展示に加えて体験・参加型のプログラムもあるので、アートな週末を夜通したっぷり楽しんで。

六本木アートナイト2019 RedBall Project(レッドボール・プロジェクト)
RedBall Project 撮影:Kurt Perschke シカゴでの展示風景 

会場を周遊する巨大な赤玉のアートで街が非日常の空間に!

イベントでは六本木の街の各所が会場となるけれど、なかにはひとつのアートが日替りでいろんな場所を巡回するものも。

アメリカ人アーティストのカート・パーシキーが手がける周遊型パブリックアート「RedBall Project(レッドボール・プロジェクト)」は、これまで32都市で実現されたもので、今回が日本初上陸。

5月20日(月)から26日(日)までの7日間にわたって、ゴムボールの巨大な赤玉が六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどを1日1カ所ずつ移動しながら巡回する。

通常は公共の空間に設置されるパブリックアートが、街の中をお散歩するようなユーモラスな姿は、ありふれた街の姿に新しい活力を与えてくれそう。

六本木アートナイト2019 FUROSHIKI TOKYO展
FUROSHIKI PARIS(パリ東京文化タンデム2018) 撮影:Takuji Shimmura

世界で最初のエコバッグ「風呂敷」のアート性を再認識

六本木ヒルズの毛利庭園(ヒルサイド側)では、「FUROSHIKI TOKYO展」を開催する。こちらは、2018年の秋にパリ市庁舎広場に大きな風呂敷包みを贈る形で会場を設営して話題を呼んだイベント「FUROSHIKI PARIS」の東京展。

今回は唐草模様の風呂敷パビリオンで、風呂敷の展示やインスタレーション、ワークショップなどを実施して、「世界で最初のエコバッグ」である風呂敷の魅力を世界に発信する。

パリで展示されたオリジナル風呂敷は、北野武、草間彌生、ジャンポール・ゴルチエ、蜷川実花など、個性的なアーティストによるもので、日本では初公開とか。展示を見れば、日本が世界に誇る「風呂敷」のアート性をあらためて実感できるかも。

六本木アートナイト2019 六本木ヒルズ VIKI
VIKI《白の訪問者》横浜高島屋

オリジナルの技法で作られる斬新な現代アートが続々登場

六本木ヒルズ内では、施設内の各所でさまざまなアート作品の展示やパフォーマンスが行われる。

例えば、ウェストウォーク2階でライブペイントを行うアーティスト・VIKI(ヴィキ)の《Spin a Memories. 》は、全国から集めた大量のレシートがキャンパスになっている。「記憶のリサイクル」をテーマに、アイロンやコテの熱を与えて絵を描く独自の画法「レシートアート」は、感熱紙という特性を生かしたオリジナル。

こちらのプログラムは、六本木アートナイト参加作品の公募によって選ばれた14組のうちのひとつで、このほかにも実験的な瑞々しいアート作品が続々と登場する。この機会に、新しい現代アートの可能性にふれるのも楽しい。

六本木アートナイト2019《リー・ミンウェイ:ザ・ツーリスト》
《リー・ミンウェイ:ザ・ツーリスト》Lee Mingwei, The Tourist, 2003, The Museum of Modern Art, New York. Photo: Anita Kan. (C) Courtesy of the artist & Perrotin

同時開催プログラムや夜も開館する美術館など盛りだくさん

六本木アートナイトにあわせて行われる同時開催プログラムにも注目を。

5月26日(日)の13時から13時30分まで、六本木ヒルズアリーナで開催される「オペラ夏の祭典2019-20プレイベント」《ペラペラオペラ in 六本木》には、国際的なオペラプロジェクトに出演するオペラ歌手が登場。オペラ『トゥーランドット』より、フィギュアスケートの荒川静香選手が金メダルを獲得したときに使用したことでも有名な「誰も寝てはならぬ」などの名曲を堪能できる。

また、六本木駅に近い「ペロタン東京」では、5月25日(土)の11時から22時まで、《リー・ミンウェイ:ザ・ツーリスト》という参加型のインスタレーションを展示。

六本木アートナイトは夜通し楽しむことができ、5月25日(土)24時頃から5月26日(日)早朝まで、六本木けやき坂と、渋谷、新宿・池袋、吉祥寺・国分寺・立川間にて、無料シャトルバスが運行するのもうれしい。

このほかにも、期間中は六本木にある森美術館やサントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTなどで開館時間が延長されるので、アート三昧の一夜を過ごしてみては?

六本木アートナイト2019 ポスター

イベントDATA

イベント名
六本木アートナイト2019
開催場所
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
開催日程
〈メインイベント〉 2019/5/25(土)10:00~5/26(日)18:00
※開催に先駆けて展示・設置するアートプログラム「プレプログラム」も実施予定
入場料
無料(ただし、一部のプログラム及び美術館企画は有料)
問い合わせ
03-5777-8600:ハローダイヤル  年中無休(8:00~22:00)
03-6406-6799:2019/5/25(土)10:00〜26(日)18:00
ホームページ
六本木アートナイト2019 公式サイト

六本木の関連記事

六本木といえば、ラグジュアリーなホテルやレストランが集まるハイセンスな街。東京ミッドタウンと六本木ヒルズの2大ランドマークには、ファッションやランチ&ディナー、おしゃれなカフェなど、外さないおでかけスポットが揃う。OZ編集部がお届けするニューオープンやイベント情報をチェックして、六本木さんぽ&観光をもっと楽しもう。

WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

※記事は2019年5月10日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります