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うまいもの探偵団「このお店で一番売れているメニューを教えてください」VOLUME.12／東京駅 × Molé TAQUERIA Y B AR

更新日：2023/08/20

うまいもの探偵団が、毎回東京の気になる街の気になる料理店へ突撃。一番売れているメニューを料理人にお聞きして、おいしいだけじゃない、愛されている理由を探ります。今回は、新丸ビルに4月にオープンした「Molé TAQUERIA Y BAR」。話題のメキシコ料理の一番人気とは？

スパイスでマリネして焼いた豚肉に、パイナップル、トマト、赤タマネギのピクルス。それをトルティーヤに挟んで食べるメキシコの定番のタコス「タコス・アル・パストール」（1ピース400円）。カカオを使ったソース、モーレ・ポブラーノがかかっているのがポイント

【今月のお店】Molé TAQUERIA Y BAR（東京駅）
一番売れているメニュー：タコス・アル・パストール

探偵団：　こちらは、今年4月に丸の内ハウスがリニューアルしたときに新しくできたのですよね？

堀田シェフ：　はい。ようやく4カ月経ったところですが、暑くなってきて、メキシカンとビールやカクテルを楽しむ方が増えてきました。

探偵団：　いきなりですが、店名の「モーレタケリアイバル」ってどういう意味なのでしょうか？

堀田シェフ：　「モーレ」が、メキシコの言葉で「ソース」、「タケリア」は「タコスを中心に楽しむレストラン」。つまり、オリジナルのモーレを使ったタコスを楽しんでもらうレストランというのがコンセプトです。

探偵団：　恥ずかしながら、モーレもタケリアも初めて知りました。このタコスは、メキシコのタケリアでもよく食べられているものですか？

堀田シェフ：　はい。「タコス・アル・パストール」と言って、メキシコのタコスの定番中の定番です。スパイスでマリネした豚肉を、ケバブ屋で見るようなパストールマシンを使って高温で周りをカリカリに焼いて、それを削ぎ落として具材にします。そこにパイナップルをのせて食べるのが現地でもポピュラーな食べ方。パイナップルの甘味に対して、トマトや赤タマネギのピクルスで、酸味と食感をプラスしています。

探偵団：　そんなに計算し尽されているんですね。タコスの世界、奥深い。

堀田シェフ：　タコスというのは、トルティーヤの皮の上で１皿が完成する料理ですから。口の中に入ったときに楽しめるよう作っています。

探偵団：　そこにモーレも？

堀田シェフ：　このタコスには、カカオを使った定番のソース、モーレ・ポブラーノをかけています。

探偵団：　まさに１皿のお料理ですね。お肉のうまみに、パイナップルの甘み、トマトと赤タマネギの酸味、そしてモーレの味わいが口の中でハーモニーを奏でていて、とてもおいしい！

堀田シェフ：　今は全部で9種類のタコスを用意しています。メキシコからの移民がアメリカでもタケリアをどんどん増やして、実は今LA やシカゴでとても人気なんです。うちはそんなアメリカのモダンなタケリア文化も取り入れているので、タコスも定番だけじゃなく、「ハワイアン・アヒポキ」とか「コリアンBBQ ビーフ」とか多様性を表現した遊びのあるメニューが多いですね。

探偵団：　ちなみにタコスにはどんなドリンクがおすすめですか？

堀田シェフ：　ライトでゴクゴク飲めるメキシコビールや、横浜の自社醸造所から届くオリジナルのクラフトビールもおすすめですし、モヒートとかマルガリータといったカクテルを合わせると一気にメキシコ気分を味わえますよ。あと実は、うちのワインリストは⽇本ソムリエ協会の副会⻑の石田博さんがセレクトしていて。タコスにおすすめなのはロゼワイン。左手にタコス、右手にはロゼをぜひ試してもらいたいです。

探偵団：　その組み合わせ最高ですね！　すぐにまたお邪魔します！