うまいもの探偵団が、毎回東京の気になる街の気になる料理店へ突撃。一番売れているメニューを料理人にお聞きして、おいしいだけじゃない、愛されている理由を探ります。今回は、「東京ミッドタウン八重洲」の立ち飲みスポット“ヤエパブ”に2年間限定で出店中の『立喰酒場 金獅子』へ。
【今月のお店】立喰酒場 金獅子(東京)
一番売れているメニュー:大根の唐揚げ
探偵団:編集部から徒歩30秒。2023年3月に開業した「東京ミッドタウン八重洲」の2階に位置する「ヤエスパブリック」は、リレー形式の店舗や、話題の名店が出店するパブリックスペースです。なかでも「ALL STANDS」エリアは、5店舗のメニューをモバイルオーダーできる新しい立ち飲みスポット。コスパ最強の酒場として大阪で大人気の『立喰酒場 金獅子』は東京初出店ですね。
内山さん:お客さんとの距離感が近い大阪の立ち飲み文化を東京でも広めたいなと。「ALL STANDS」は立ち飲みで、店前にカウンターもあるし、大阪っぽくていいなぁと思いました。
探偵団:大阪っぽいで言うと、私が気になったのはメニュー数! 両面にびっしりと書かれていますが、一体どのくらいのメニューが・・・?
内山さん:大体50種類くらいですかね。大阪の店舗は60~70種類あるので、これでも少ない方です(笑)。
探偵団:なんと・・・。ちなみに一番人気はどのメニューですか?
内山さん:大阪でも人気の「大根の唐揚げ」ですね。前におでんを食べていたときに、ふと「これ揚げたらおもしろいかな~」という発想で。大根の苦みを取るために1回煮て、あご出汁でさらにもう1回煮込むんです。野菜も何種類か加えていますね。それに衣を付けて揚げています。
探偵団:お出汁のすっごくいい香りがしますね! 優しい風味の出汁がじゅわ~っと染み出る~。片栗粉のサクサク衣が、口の中で出汁を吸ってもちもち食感になるのもおもしろい! これはお酒が進みそうですね。
内山さん:すっきりとした日本酒がよく合いますよ。
探偵団:金獅子さんは日本酒のラインナップも豊富ですね。
内山さん:社長である僕の兄が地酒好きで。大阪に比べたら少ないですが、15種類くらいはあります。ヤカンでたっぷり飲めるメニューも人気。
探偵団:金獅子らしいコスパ抜群のメニューですね。そう言えば、金獅子という店名はなんだか珍しいような。
内山さん:兄が大学時代に映画を撮っていて。映画の賞で“金獅子賞”ってあるじゃないですか。飲食店の金獅子賞をめざそうってことで。なんで、うちではハッピーアワーじゃなくてマジックアワーなんです。
探偵団:なるほど、素敵な由来ですね。マジックアワーの隣に「メニューは毎日、何かが変わる。」と書いてありますがこちらは?
内山さん:毎日2~3品変えているんです。金獅子では店長がメニューを決めるので、店ごとに違います。丼や刺身など、豊洲市場で仕入れた海鮮メニューは東京だけ。今後は、大阪でポピュラーな肉刺しとか肉料理を増やしたいですね。2年でメニューがガラッと変わるくらい。
探偵団:女子的には、スイーツも充実しているのが嬉しい限りです。
内山さん:大阪だとさつまいものニーバターとかもありますね。
探偵団:それぜひ出してください!
内山さん:わかりました(笑)。
立喰酒場 金獅子
東京メトロ丸ノ内線・東京駅地下直結、「東京ミッドタウン八重洲」に限定出店中のサラリーマンの憩いの酒場。ガッツリ食事もちょい呑みもできる、使い勝手抜群の立喰酒場です。大阪に3店舗を構え、本店はニューヨーク(まだない)。
DATA
TEL.03-6665-0117
住所/東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲2F
営業時間/11:00~23:00
※店休日は施設の定休日に準ずる
【今月の探偵】編集部員:すずき
おいしいもの好き、メトロミニッツの「文化と伝統」担当。最近はクラフトビールの勉強中
【INFORMATION】金獅子が出店する「ヤエスパブリック」へ
通称ヤエパブ。「東京ミッドタウン八重洲」2階、コンテナ集積エリアがモチーフの公共スペース。新しい立ち飲みスポット「ALL STANDS」、物販・休憩エリア「イチジテイシ」、八重洲の裏路地みたいな「八重洲のロジウラ」の3エリアで構成されている。席はフリーで、購入したメニューはどこでも飲食OK。17:00~23:00は、「ALL STANDS」5店舗の商品をモバイルオーダーで注文可能。
- 電話番号
- 0362252234 0362252234 ※東京ミッドタウン八重洲 コールセンター(受付時間11:00~19:00)
- 住所
- 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲2F
- 営業時間
- 11:00~23:00
- 交通アクセス
- 東京駅地下直結(八重洲地下街経由)、京橋駅より徒歩3分、日本橋駅より徒歩6分
- ホームページ
- ヤエスパブリック
PHOTO/KENSUKE HOSOYA
※メトロミニッツ2023年7月号「うまいもの探偵団」より転載