イイトコドリップ Vol.35 埼玉県三芳町:おいもトリップ
更新日:2017/02/07
イイトコドリップ Vol.35 三芳町ってこんなところ
江戸時代からの伝統を守る、実り豊かな地へ
旅に欠かせないおいしいもの。でも食べるだけではなく、その産地や食材が生まれる背景に目を向けたら、食への興味がもっと高まるはず。そんな体験をするなら、埼玉県三芳町へ。都心から日帰り圏内で行ける町には、320年も昔から伝わる農法でさまざまな農作物を作り続ける人々が。三芳の特産品・さつまいもなど、おいしいがはぐくまれる地で笑顔になる休日を。
YASAI ブームの予感! みよし野菜も忘れずに
三芳の農作物がおいしい理由って?
上富地区で農地が開かれたのは江戸時代中期の「三富新田の開拓」による。開拓当初は水に乏しく栄養が少ない土壌だったため、耕地を一定基準で区画する地割(画像:上の図)を採用。縦長の敷地に屋敷地、耕地、平地林を配した。その後の農業の発展に大きな影響を与えたのが、その平地林。落ち葉で作った堆肥を耕地に漉き込むことで、少しずつ土地が育ち、現在は、農作物がよく育つ豊かな土壌になったそう。先人たちの知恵がはぐくんだ土地の実りは、今や三芳の自慢に。
ブームの予感! みよし野菜も忘れずに
町ぐるみでブランド化をめざす「みよし野菜」。この野菜を江戸時代から続く農法で栽培し、旬や地産地消を体感できるこちら。敷地内の「石坂ファーム」では野菜の収穫体験、食育プログラム「おいしい体験」を実施している「くぬぎの森 交流プラザ」では自家栽培の新鮮野菜を味わえる。みよし野菜を五感で満喫して。
埼玉県・三芳町 おいもトリップ
三芳の「いいいも」ものがたり
現在は、古くから土地に根付く紅赤から、とろ~り食感の新品種・シルクスイートまで、多彩な品種が生産され、総称して「富の川越いも」と呼ばれるように。
日本のイイトコドリップ
東京女子のココロが動く、まだ知らない日本のイイトコを抽出して届ける連載「イイトコドリップ」は、武智志穂さんはじめ「OZの女子旅モデル」と一緒に毎月1つの旅先をお届け。ぜひチェックして、次の旅のきっかけを見つけて!
WRITING/MIE NAKAMURA PHOTO/MICHI MURAKAMI MODEL/RINA TANAKA