モデルの武智志穂が、全国各地に伝わる郷土料理を地元の人に習いに行く、OZmagazine TRIPの連載企画。今回は山梨県・富士河口湖町の「体験食館 侍 SAMURAI」で、ほうとう作りに挑戦。おうちで作るときに嬉しいおさらいレシピ付き。
たっぷりの野菜と平らな太麺を味噌味に仕立てる、山梨の郷土料理・ほうとう。起源は戦国武将・武田信玄の陣中食といわれ、今も県民の日常食になっているとか。
このほうとうを求め訪れたのは、富士河口湖町の体験工房「侍 SAMURAI」。主人の斉木一郎さんが、麺打ちから完成まで、作り方を教えてくれる。「海がない山梨では塩はとても貴重でした。うどんは小麦粉・塩・水で作りますが、ほうとうは小麦粉と水で作るのが本来のレシピ。記事を寝かさなくてもいいので、うどんよりも短時間でできます」
小麦粉と水を混ぜ、こねて伸ばして・・・と、麺を一から作る工程は、夢中になる楽しさがあって、おいしい時間に期待が膨らむ。「麺ができたら、野菜と一緒に煮込んで、味噌を加えて完成。鍋ひとつで作れるのも手軽でしょ。だから、家庭にも浸透しているんです」。
食べ応えがあって、体も温めてくれるほうとうは、冬の定番ごはんにしたくなる。
ほうとうの作り方
■材料(2人前)
小麦粉/200g、水/90ml、打ち粉(小麦粉)/適量、だし汁/800ml、味噌/60g、カボチャ/4分の1個
※そのほかの具材は、葉物・根菜・キノコ類など好みで季節の野菜を適宜
■作り方
(1)カボチャの藩領を細かく刻み、残りを大きめにカット。ほかの具材は食べやすい大きさに切る
(2)鍋に出し実とカボチャ、根菜など火が通りにくい具材を入れて煮る
(3)ボウルに小麦粉と水を入れ指先で混ぜ、細かいかたまりになったら、ボウルの底に押し付けるようにしてこね、ひとつにまとめる。指で押すとゆっくり戻るうらいまでさらにこねる
(4)打ち粉をしたまな板に生地を置き、打ち粉をした麺棒を記事の中央に置き、上から下に転がしながら伸ばす。記事がある程度広がったら90度回転させ同じ要領で伸ばす
(5)3mm程度の暑さになったら、両面に打ち粉をたっぷり振り3つ折りし、1cmほどの幅に切ってほぐす
(6)鍋から大きめのカボチャを取り出して、麺を3回程度に分けて入れる
(7)葉物やキノコなどの素材を入れ、ふたをして5分程度煮込んだら、味噌を溶き、取り出しておいたカボチャを入れる。再沸騰したら完成
体験食館 侍 SAMURAI(サムライ)
- 電話番号
- 0555-73-9407
- 住所
- 山梨県南都留郡富士河口湖町勝山4163-1
- 営業時間
- 10:00~20:00(体験受付~18:00)
- 定休日
- 不定休
- 料金
- ほうとう体験1名2700円(2名~、要予約)
- 所要時間
- 約2時間(食事含む)
- アクセス
- 河口湖駅より車で約10分、河口湖駅より無料送迎あり(~4名、要予約)
PROFILE
武智志穂(たけち・しほ)
ファッション誌・TV・CM・ラジオなどモデル発のタレントとして10年以上のキャリアを持つ。現在は、ファッションだけでなく、美容・グルメ・インテリア・アウトドア・音楽・旅行などのライフスタイルをSNSで発信し、同世代の女性から高い支持を集めている。
- @shiho_takechi
この記事が掲載されているのは・・・OZmagazine TRIP「冬の温泉旅特集」
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OZmagazine TRIP「冬の温泉旅特集」
発売日/2018年12月7日(金)
価格/680円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストア、駅売店などで発売
PHOTO/AYA MORIMOTO MODEL/SHIHO TAKECHI WRITING/MIE NAKAMURA
※OZmagazine TRIP(2018年12月7日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2018年11月20日時点のものです。その後、変更が生じる場合があります。また各店の営業時間や定休日などは時期によって変わる場合もありますのでご了承ください