アート・音楽・食を通して、これからの自分に出会う旅へ。Reborn-Art Festival 2017

名和晃平《White Deer(Oshika)》は“迷い鹿”がモチーフ

昨年のプレも好評だった東北・石巻の「リボーンアート・フェスティバル」。本祭となる今年は51日間という長期開催に。会期中、毎日行われる音楽プログラム、美術館から飛び出し新たな可能性を追求するアート作品、地元の食材を使った敏腕シェフの創作料理など、新たな発見が至る所にあるはず。

更新日:2017/08/10

アートと音楽と食の総合祭で、東北をもっと元気に!

生まれ変わろうとしている東北の地で。
Reborn-Art Festival 2017

石巻市街、牡鹿半島を舞台にした「現代アート」「音楽」「食」の一大祭典。音楽プロデューサーの小林武史、ワタリウム美術館の和多利恵津子・浩一、AL FIORE代表の目黒浩敬、人類学者の中沢新一らがディレクションし、訪れた人が「新しい自分」と出会うきっかけとなるような、刺激的な体験を提案。
主な会場となるのは、石巻中心部エリア、牡鹿半島の中部にあたる桃浦・荻浜エリア、半島先端部の鮎川エリアの3カ所。津波の傷跡とともに、地元の人々の暮らしや豊かな自然、前に進んでいくエネルギーを感じながら、新たな出会いの旅へと出かけてみよう。

先日、オズマガジンの古川編集長も実際に会場に足を運んで、このフェスを体験。そこで感じたことをレポートに書き連ねているので、ぜひ参考に。

【FOOD】
日本各地の有名シェフが腕を振るう
夢のレストランが実現!

イベントの目玉のひとつが、牡鹿ビレッジに作られたレストラン「Reborn-Art DINING」。ここでは東北をはじめ、日本各地から精鋭シェフたちが週替わりでやってきて、腕を振るう食イベントを開催。中には予約が取れない超人気店のシェフも参加。ゆっくりと流れる時間の中で海を眺めながら、地元の食材をふんだんに使った心づくしの料理を堪能できる。すべて予約制なので、事前に日時をチェックして予約を忘れずに。

島袋道浩の《起こす》。流木や石を起こすだけで景色が一変することに気付かされる

【ART】
石巻の豊かな自然を舞台に
38組のアーティストによる展示

石巻中心市街地と牡鹿半島で、現代アーティストたちの作品が地元の方々の協力のもと展示される。大自然の風景や町中に突如現れる巨大作品や、体験しながら楽しむインスタレーションなど見どころ満載。牡鹿半島は全域が山地であり、美しくも険しい自然に囲まれた地域。リボーンアート・バスで作品をめぐることができるけれど、山道を歩かなければいけない場所もあるので、山歩きをするような服装と靴で臨むのがおすすめ。

Yotta(ヨタ)の《勇車(いさぐるま)》で会期中は毎日演奏が行われる photo by Yukihide Nakano

【MUSIC】
一期一会の音楽を期間中毎日。
ユニークな移動式ステージも

「ap bank fes」で盛り上がりを見せた音楽フェス、期間中は引き続きさまざまな会場でライブを開催。その名も「51日間、どこかで毎日音楽が鳴っているプログラム」。事前にアーティストと開催日時をお知らせするものもあれば、突然ゲリラ的に始まるフリーライブもあり。あるときは石巻の市街地で、またあるときは丘の上など、まさに一期一会の音楽に出会えるチャンス。ビッグアーティストが現れる可能性も大!

Reborn-Art Festival 2017

会場/宮城県石巻市(牡鹿半島、市内中心部)
提携会場/松島湾(塩竈市、東松島市、松島町)、女川町
会期/開催中~2017年9月10日(日)※作品、プログラムにより異なる
料金/パスポート(2日間有効)3000円、3日券4000円ほか各種あり
アクセス/JR東京駅より石巻駅まで約2時間30分、石巻より牡鹿半島まで約1時間

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※記事は2017年8月10日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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