東京にある47都道府県のアンテナショップを巡って出会った、お土産にもぴったりのローカルおやつを紹介する連載「スイーツなかの MEETS ローカルおやつ」。今回は宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」(池袋)で手に入る自然卵農園の「卵皇のプリン」、榮泉堂の「バター最中」、紅蓮屋心月庵の「松島こうれん」の3品を選んでお届け!
【01】自然卵農園の「卵皇のプリン」
南三陸町のこだわりの卵を使った卵皇のプリン!
宮城県南三陸町にある、自然卵農園さん。こちらの養鶏場では、ストレスをかけないよう、鶏たちを放し飼いにして育てています。愛情を込めて飼育した鶏たちが産むのが「卵皇(らおう)」。この卵を贅沢に使った「卵皇のプリン」は、三層のパーツで作られています。上から、生カスタード、プリン、カラメルソースという構成。プリンは昔ながらの固めタイプで、卵の風味をしっかりと感じる、ぬくもりあるレトロな味わいがナイスィーツ!
生カスタードは甘すぎず、なめらかな舌触りで、口の中で合わさった時のバランスがとってもいい。170mlとボリュームもあるので、プリン好きにも大満足のサイズ感です。そして、気になる犬のイラストは、鶏たちを狐や鹿から守る番犬なのだそう。見ても、食べても、やさしい気持ちになれるプリンです。
自然卵農園の「卵皇のプリン」
3個入り1620円 ※通常1個540円の単品で販売
【02】榮泉堂の「バター最中」
あまじょっぱさがたまらないバター最中!
明治26年(1893年)創業、宮城県丸森町にある、老舗和菓子屋の榮泉堂さん。この土地の守り神でもある猫神様をモチーフにした、最中や生どら焼きなど、地域に根付いたお菓子がたくさんあります。その中でも、リピート率ナンバーワンという人気商品が「バター最中」。一見、普通の最中に見えますが、中にはぎっしり詰まったあんこと大きなバターがサンドされています。
バターの塩気が餡の甘さと相性が抜群で、あまじょっぱいおいしさが口に残る、心地よい余韻がナイスィーツ! バターにゲランド塩が加わることで、まろやかな塩味になり、上品な味わいに仕上がっています。小豆の味わいもしっかりと楽しめて、最中としても完成度高く、あんバター系のお菓子に目がない人は必ず食べてほしい!
榮泉堂の「バター最中」
1個180円
【03】紅蓮屋心月庵の「松島こうれん」
お米の風味を生かした繊細なお菓子!名物・松島こうれん!
日本三景のひとつ、松島。名物「松島こうれん」は、1327年創業の紅蓮屋心月庵(こうれんやしんげつあん)さんが手がけており、その歴史の長さに驚きを隠せません。こうれんは、紅蓮尼(こうれんに)という尼僧が由来になっていて、鎌倉時代に開いた庵には、松島を訪れる多くの人たちが参拝に訪れたのだそう。そして、参拝した人たちがお供えしたお米を粉にして、お煎餅に焼いてふるまったものが「松島こうれん」のルーツ。
現在は、宮城のササニシキを蒸し、薄く伸ばしてカットしたものを焼いてつくられています。持つとふんわりと軽く、食べるとパリッと香ばしい食感。薄い生地からはお米の風味を強く感じつつ、和三盆の甘さがほんのりと口にひろがり、口どけのいいやさしい味わいがナイスィーツ! 日本ならではの魅力が詰まった、繊細なお菓子です。
紅蓮屋心月庵の「松島こうれん」
5袋入り750円
今回のスイーツに出会える東京にあるアンテナショップはこちら
宮城ふるさとプラザ(池袋)
1Fには笹かまぼこやずんだもちほか宮城の特産品が豊富に揃い、2Fには牛たんのレストランや観光情報コーナーも設けられている、宮城の魅力が満載のショップ。
SHOP DATA
TEL.03-5956-3511(1F) TEL.03-5956-3584(2F伊達の牛たん本舗)
住所/東京都豊島区東池袋1-2-2 東池ビル1・2F
営業時間/1F11:00~20:00 2F伊達の牛たん本舗11:00~20:00(19:30LO)
定休日/無休(年末年始を除く)
アクセス/JRほか池袋駅東口より徒歩2分
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかのさん
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。
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PHOTO/KYOKA MUNEMURA TEXT/SWEETS NAKANO