東京にある47都道府県のアンテナショップを巡って出会った、お土産にもぴったりのローカルおやつを紹介する連載「スイーツなかの MEETS ローカルおやつ」。今回は青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」(飯田橋)で手に入る上ボシ武内製飴所の「金魚ねぶた」、ラグノオささきの「茶屋の餅」、八戸屋の「あめせんべい」の3品を選んでお届け!
【01】上ボシ武内製飴所の「金魚ねぶた」
金魚ねぶたをモチーフにしたりんご羊羹!
青森の夏の一大イベントといえば、青森ねぶた祭。シーズンになると、街には、金魚ねぶたと呼ばれる、金魚をモチーフにした提灯がたくさん飾られます。これは、江戸時代から津軽地域で飼育されていた津軽錦という高級な金魚がモデルになっているのだそう。この伝統的な風習をお菓子として楽しめるのが、上ボシ武内製飴所(ジョウボシタケウチセイタイショ)さんの「金魚ねぶた」。
金魚を模った包み紙がとってもかわいく、見てるだけでもほっこり。中には球体の羊羹が入っていて、ゴム製の包みを楊枝などで刺すと、ひと口サイズの羊羹がつるんと出てきます。ペースト状にした青森県産紅玉りんごを羊羹に加えてあり、口にあふれるようなフルーティーな味わいがナイスィーツ! 甘すぎることなく、果実を絞ったようなみずみずしさを感じる、爽やかな羊羹です。
上ボシ武内製飴所の「金魚ねぶた」
8個入1296円
【02】ラグノオささきの「茶屋の餅」
お餅にクルミを練り込んだ茶屋の餅!
青森のお菓子を買おうと思うと、必ず見かけるラグノオささきさん。「パティシエのりんごスティック」など、青森産のりんごを中心に使ったお菓子がたくさんあります。もちろん、おなじみのりんごスイーツもおいしいですが、ぜひおすすめしたいのが「茶屋の餅」。実は、ラグノオささきさんのお菓子の中でも、一番歴史が長いのです。
旅の道中、峠の茶屋でお茶を楽しむ、昔の人たちに思いを馳せてつくられたもので、パッケージからもその様子を伺うことができますね。きな粉をまぶしたお餅にはクルミが練り込まれていて、シンプルなつくりだけど、この素朴な甘みと香ばしさがたまらない! 食感もよく、柔らかなお餅に、カリッとしたクルミの舌触りもナイスィーツ! ぜひ、お茶を飲みながら、味わってみてください。
ラグノオささきの「茶屋の餅」
8個入り378円
【03】八戸屋の「あめせんべい」
南部せんべいで水飴を包んだ飴せんべい!
青森出身の方に聞くと、飴せんべいは小さい頃から食べている、ソウルフードのようなお菓子なのだそう。古くから八戸地方で親しまれている南部せんべいに、黄金色の水飴を挟んだもので、現地ではお祭りの屋台でも販売されているくらいおなじみの味。大正12年(1923年)創業、南部せんべいの老舗、八戸屋さんの「あめせんべい」は、毎年冬の季節になると販売される人気商品です。
そもそも、南部せんべいには丸いイメージがあったので、四角い形になっているのもおもしろいところ。パキッと割ると中からは水飴がとろっと出てきて、想像以上にたっぷり! 食べてみると、お煎餅の塩気が水飴の甘さを引き立てるようで、相性が素晴らスィーツ! ゴマの香ばしい風味にも食欲をそそられ、一度食べたらハマるおいしさです。
八戸屋の「あめせんべい」
1個98円
今回のスイーツに出会える東京にあるアンテナショップはこちら
あおもり北彩館(飯田橋)
りんごや黒ニンニクをはじとする青森の特選品や、東京ではなかなかお目にかかれないお酒や調味料など、青森の魅力がぎっしり詰まった情報発信スポット。
SHOP DATA
TEL.03-3237-8371
住所/東京都千代田区富士見2-3-11 青森県会館1階
営業時間/10:00~19:00(土日祝~18:30)
定休日/無休(12月31日は休業)
アクセス/JR総武線ほか飯田橋西口より徒歩3分
ご当地スイーツを紹介してくれたのは
スイーツ芸人・スイーツなかのさん
東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。
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PHOTO/KYOKA MUNEMURA TEXT/SWEETS NAKANO