銀座熊本館(銀座)の「柿球肥」「いきなり団子3色」 「こっぱ餅」

【熊本県】さつま芋や干柿を使った郷土の味!天草地方の伝統的おやつも登場

更新日:2021/11/26

東京にある47都道府県のアンテナショップを巡って出会った、お土産にもぴったりのローカルおやつを紹介する連載「スイーツなかの MEETS ローカルおやつ」。今回は熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」(銀座)で手に入る、長寿庵の「いきなり団子3色」、園田屋の「柿球肥」、宝餅本舗の 「こっぱ餅」の3品を選んでお届け!

【01】長寿庵の「いきなり団子3色」

銀座熊本館(銀座)の「柿球肥」「いきなり団子3色」

3つの味が楽しめる!熊本名物いきなり団子!

熊本の郷土菓子として、全国的にも知名度が高い「いきなり団子」。小麦粉を原料とした生地で、さつま芋と餡を包み、蒸してつくられるお菓子です。「いきなり」は、熊本弁で「簡単、手軽」などの意味を持ち、急なお客さんが来てもすぐに出せるというのが由来なのだそう。1981年創業の長寿庵さんは、「いきなり団子」を手がけるお店として県内でも有名。プレーン、黒糖、紫芋と味の種類も豊富で、熊本県産のさつま芋を使っています。

銀座熊本館(銀座)の「いきなり団子3色」

断面からもわかる通り、お芋のカットは分厚く、たっぷりと素材の味を楽しめるのがナイスィーツ! 生地はもっちり、餡はなめらか、さつま芋はホクホクと、食べ応えもあってバランスがいい。なかでも、僕は黒糖味が好きで、甘みのある生地とお芋のほっくりとした味わいがとってもいい組み合わせです。

長寿庵の「いきなり団子3色」

1箱494円

【02】園田屋の「柿球肥」

銀座熊本館(銀座)の「柿球肥」

お餅に柿を練り込んだ柿求肥!

創業400年以上の歴史を持つ、老舗園田屋さん。名物の「朝鮮飴」は、熊本藩主だった加藤清正(かとうきよまさ)が、朝鮮出兵の際に保存食として持参したという有名な話もあります。名前は飴ですが、もち米や水飴などでつくられる餅菓子で、この「朝鮮飴」に柿の風味を合わせたのが「柿求肥(かきぎゅうひ)」です。明治時代に考案された「柿求肥」は、「朝鮮飴」以来のお菓子でもあり、当時では約300年ぶりの新商品だったというから驚き!

銀座熊本館(銀座)の「柿球肥」

求肥のお餅に干し柿が練り込まれ、表面には砂糖がたっぷりとまぶしてあります。短冊形の生地は柔らかく、もちもちっとした食感で、かめばかむほど口に広がる柿の味わいがナイスィーツ! 素朴な甘みのなかで、干し柿のようなねっとりした舌触りも楽しめる上品なつくり。幅広い世代で好まれるおいしさです。

園田屋の「柿球肥(かきぎゅうひ)」

12枚入り800円

【03】宝餅本舗の 「こっぱ餅」

銀座熊本館(銀座)の「こっぱ餅」

さつま芋感がすごい!天草銘菓こっぱ餅

天草地方に古くから伝わる「こっぱ餅」。この地域で多くつくられているさつま芋を原料とした郷土菓子で、今では少なくなったそうですが、昔は家庭でもおやつとしてつくられていたのだそう。宝餅本舗さんでは、創業以来変わらぬ製法で、煮干ししたさつま芋に、もち米、上白糖を合わせてつくっています。気になる食べ方は、まず2〜3センチほどの厚さにカットします。

銀座熊本館(銀座)の「こっぱ餅」

そのまま食べてもいいのですが、僕は電子レンジやトースターなどで温めます。温めているときから、お芋の香ばしさに包まれて、この時点ですでにおいしそう。口に入れると、ふっくらもちもちとした食感と共に、さつま芋本来の力強い味が広がり、想像を超えるおいしさ! 干し芋のような濃密な甘さで、素材の持ち味を最大限に生かしたつくりがナイスィーツ! バターといっしょに食べるのもおすすめです。

宝餅本舗の 「こっぱ餅」

1個594円

今回のスイーツに出会える東京にあるアンテナショップはこちら

銀座熊本館(銀座)

地元の新鮮野菜や果物、お菓子、農産・畜産・水産加工品など、魅力あふれる商品が購入できる。2Fには観光情報が焼酎や馬刺しなどの熊本名物を味わえるサロンも!

SHOP DATA

TEL. 03-3572-1147(1F) 03-3572-1261(2F ASOBI・Bar)
住所/東京都中央区銀座5-3-16
営業時間/1F11:00~19:00 2FASOBi・Bar 12:00〜19:00
定休日/第1月定休、年末年始
アクセス/東京メトロ銀座線ほか「銀座駅」C2より徒歩2分

ご当地スイーツを紹介してくれたのは

スイーツ芸人・スイーツなかのさん

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数テレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動している。

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PHOTO/KAZUHITO MIURA TEXT/SWEETS NAKANO

※記事は2021年11月26日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります