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今や資産運用は常識?!新NISAや個人向け国債も。初心者でも安心の商品とは?【マネートピックス2025/資産運用編】

更新日:2025/01/16

将来のお財布のこと心配だけど、難しいし面倒そうだから、つい後回しにしてない? 新年を迎えた今こそ改めてお金と向き合うチャンス! 多くの人がスタートしている資産運用の新NISAや、金利の高さから注目度が増す個人向け国債など、マネー初心者にもおすすめの投資術について、ファイナンシャルプランナーを直撃。

■今、どうして資産運用は必要?

まだ始めてない?「資産運用」はインフレ対策にも有効

まだ始めてない?「資産運用」はインフレ対策にも有効

「ここ数年、モノやサービスの価格が上がり、お金の価値が下がるインフレ状態です。一方で、給料は上がっていないので、暮らしへの負担が大きく、多くの人がプチ投資の必要性を感じ始めているようです。

例えば銀行の普通預金に1000万円を預けていても、銀行の金利は上がっているとはいえ、まだまだ低いため、預金はそう増えません。10年後、20年後、物価がさらに上昇して1000万円で買えていたものが2000万円出さなくては買えなくなったとしたら、お金の価値も半減。

物価が上がればお金の価値は下がります。ですが、株式や債券、不動産、金など現金とは異なる値動きをするものに資産を分散しておけば、目減りするリスクを軽減できるかもしれません。インフレ下では景気上昇が期待され株価が上がりやすく、金や不動産などの実物資産も価格が上がりやすいといえます。現在の物価高の原因の1つでもある円安は、外貨建ての資産の評価額を引き上げます。

マネー初心者が、これら性格の異なる資産を個別に選んで運用するのはかなり難しいため、プロに運用をお任せできる“投資信託”を選んで少しずつ始めていくのがベターでしょう」(風呂内さん)

【資産運用編】ココがポイント!

□インフレが続くと、普通預金に預けているだけではお金の価値は下がる
□お金の価値が下がるのを防ぐには、株や外貨、金など異なる値動きをするものに資産を分散する投資が有効
□マネー初心者は、プロが効率よく分散投資をしてくれる「投資信託」から始めるのがベター

■マネー初心者におすすめの資産運用術2

まず始めるなら、断然「新NISA」がおすすめ

資産運用術1_まず始めるなら、断然「新NISA」

「NISA(少額投資非課税制度)は、2014年に国が個人の資産形成を応援するためにスタートさせた制度。投資で得た利益に税金がかからないのが特徴です。少額から積み立て投資ができ、いつでも引き出すことができます。2024年からは大幅な改正が施行(新NISAと呼ばれることも)され、最大1800万円までに非課税保有額が広がりました。1800万円の枠であれば、ほとんどの人は十分でしょう。

NISAをスタートするには、証券会社や銀行、信託銀行などの金融機関で専用口座を開設します。ネットか店舗か、銀行か証券会社か、金融機関も複数あるため、どこがベストなのかわからないという声も聞かれます。

まず、口座開設の際、ネット証券を選ぶ人も多いのですが、NISAであれば、あえて窓口のある金融機関を選ぶのもおすすめです。一般的に窓口のある金融機関で金融商品を購入する際の手数料は高い傾向にあります。しかし、NISAの"つみたて投資枠"で購入できる商品は、手数料が低いことなどが条件として定められているため、窓口のある口座で商品を選んだとしても、手数料を低く抑えられます。口座開設時に遭遇する難しい言葉なども、窓口であれば説明してもらえるため、踏み出しやすくなるでしょう。

NISAでは、"つみたて投資枠"と"成長投資枠"の2種類の枠が利用できます。"つみたて投資枠"の対象商品は長期的な投資に適し、手数料が低く設定。毎月など定期的に一定額を積み立てる方式のため、初心者も利用しやすい特徴があります。また、"つみたて投資枠"は“成長投資枠”に比べると選べる商品数も絞り込まれているため、選びやすいメリットも。その中で、プロにお任せできる投資信託を選べばいいのです。

資産運用はいくら低リスクの商品であっても元本割れしないとは言い切れません。余裕のある資金を使い、目先の株価の上がり下がりに一喜一憂せず、長い目で見て運用していくことが大切です」(風呂内さん)

「個人向け国債」なら、なんと0.71%の高金利!

おすすめ資産運用術2_リスクが気になるなら、実質元本割れなしの「個人向け国債」を

「ここ最近、一気に注目が集まっているのが個人向け国債です。個人で購入できる国の債券で、1万円~という少額から始めることができます。国が発行するものなので安心度が高く、投資商品ではあるものの実質“元本割れなし”という特徴が。

何といっても魅力的なのは、高い金利。固定タイプと変動タイプがあり、変動10年ならば金利は年0.75%(2025年1月発行の第178回)。100万円預けて年間7500円(税引前)の利息というのは、かなり魅力的な利率といえそうです。利息は年2回受け取ることができ、1年経過すると途中解約も可能になります。途中解約する場合には直近2回分(1年分)の利息を放棄すれば手元に戻せるため、事実上、元本割れしないという制度設計になっています」(風呂内さん)

教えてくれた人

風呂内亜矢(ふろうちあや)さん。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者。26歳・貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在、複数の投資を行うとともに、マスコミにも多数登場し、お金に関する情報をわかりやすく発信。著書に「マンガでカンタン!NISA・iDeCoは7日間でわかります。」(Gakken)ほか。日常の記録にお金の情報を交えるYouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」も更新。

【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2025年1月16日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります