ここ数年盛り上がってきている“スナック飲み”。夜の昭和遺産だったスナックのイメージが一変、最近は若者たちも訪れる進化系スナックが続々と誕生。こだわりのフードやドリンク、映える空間など、注目のスポットを厳選しました
スナックと餃子が融合した
ニューレトロな大人の隠れ家
ハイエンドな大人の横丁が広がる広尾の「イートプレイワークス」2階。そのフロアの奥でひっそりと看板を掲げる「スナックすいか」。
扉を開けると、赤を基調とした店内にスイカアイテムが散りばめられた、キュートな空間が現れます。カウンターに立つのはフードディレクターとしても活躍する白井絵美さん。飲んで歌えるのはもちろん、絵美ママが全国を食べ歩いてたどり着いた至極の餃子を味わえる、スナックと餃子店のハイブリッドを楽しめるのが面白い。
餃子は、プレーン、青唐、季節替わりの3種類があり、お酒のアテにぴったり。さらに、美食店揃いの横丁内から出前が可能というのも贅沢。
お酒の種類も豊富で、特製すいかカクテルや自家製レモンサワーなど、どれも抜け目のないおいしさ。誰かとでも1人でも、飲み足りない夜を受け止めてくれる1 軒です。
スナックすいか
TEL.03-6277-2551
住所/東京都渋谷区広尾5-4-16EAT PLAY WORKS 2F
営業時間/20:00~翌2:00
定休日/不定
1時間2000円(ドリンク代別、カラオケ代込み、お菓子付き)
扉の向こうに別世界が広がる
スナックin看板のない居酒屋
地図通りに訪れても店が見つからない。そんな“ベストオブ隠れ家”なスナックが下北沢にある。「canpy」が入居するのは、なんと居酒屋の一角。秘密めいたアプローチにドキドキしながら扉を開けると、そこに広がるのはアメリカンダイナーを思わせるポップな空間!
明るく愛嬌たっぷりなママのおきゃなぴーさんを慕って、仕事帰りのビジネスマンからシティボーイ&ガールまで夜な夜なここに集う。ハコが小さいゆえ、初対面の客同士でも一緒に盛り上がれるのもこの店の魅力。「ママやスタッフが若くて友達の家のように通える感覚や、雰囲気含めて1人でも女性同士でも入りやすいのが、いわゆる“ ネオスナック”のいいところ」と、おきゃなぴーさん。
2000円1ドリンク付き、歌い放題、お菓子食べ放題と良心価格で、スナックデビューにも最適な1軒です。
カラオケスタンドcanpy
カラオケスタンドキャンピー
TEL.070-2209-5634
住所/東京都世田谷区北沢2-23-12 M ビル1F
営業時間/20:00~翌2:00(翌1:00LO)
定休日/不定
2000円1ドリンク付き、歌い放題(時間無制限)
コの字カウンターが居心地いい
アットホームなネオスナック
虎のネオンサインとハーバリウムが洒落たバーのような佇まい。「歌うもよし、バーのように飲むのもよし。気分に合わせて利用してほしい」とゆかりママ。
スウェット姿のカジュアルな雰囲気も、一見客を和ませてくれます。隣客と自然と仲よくなれるコの字カウンターが居心地よく、盛り上がるとテキーラショットで乾杯! もおなじみの風景。行きつけにしたいアットホーム感が魅力です。
TORACO
トラコ
TEL.なし
住所/東京都目黒区東山3-1-7スイフト東山B1F
営業時間/20:00~翌3:00
定休日/不定
2時間1000円(ドリンク代別、お通し付き、歌い放題)
世代を問わずくつろげる空間で
ワイン片手にカラオケを
店内には安室奈美恵やglobeの曲が流れ、トイレには1990~2000年代初期の懐かしいポスターがびっしり。その時代に青春を謳歌した世代にはエモく、若い世代には新鮮な空間で、飲んで歌って楽しめる。
スナックでナチュラルワインが飲めるのも、洒落た酒場が多いエリアならでは。ワイングラスを片手に平成の歌謡曲で盛り上がる、イマドキなスナックを体験できます。
夜喫茶サヤシ
よるきっさサヤシ
TEL.03-6412-7538
住所/東京都目黒区鷹番2-21-19-202
営業時間/21:00~翌2:00
定休日/日、ほか不定休
2時間男性3000円、女性2000 円(ドリンク代別、お通し付き、歌い放題)
老舗スナックの名残りが残る
百軒店の深夜の憩いの場
渋谷・百軒店にあった老舗スナック「ながさき」の跡地にできた、一軒家の日本酒居酒屋「酒処ニュー萬斎」。深夜0時を過ぎると、かつての「ながさき」を彷彿させる看板が灯り、1階がカラオケスナックに変身。
店内が見える入りやすさと、1時間2500円で飲み放題歌い放題の明朗会計で、朝5時まで営業という使い勝手のよさ。ひと盛り上がりしたい夜や、終電を逃した時はここに飛び込んで。
夜のながさき
よるのながさき
TEL.03-6455-2665
住所/東京都渋谷区道玄坂2-20-5-1F
営業時間/0:00~翌5:00
定休日/日・月
1時間2500円(飲み放題、歌い放題)
PHOTO/NAOKI SHIMODA、NORIKO YONEYAMA WRITING/AYANO SAKAI
※メトロミニッツ2025年2月号より転載