働きやすいオフィスには、心地いい椅子やデスクが不可欠。いい什器がいい仕事を作ると言っても過言ではありません。コロナ禍で多様化した働き方に合わせて、今やそのデザインもさまざまに。そんなオフィス什器の現在地を、最新モデルが揃う「コクヨ東京ショールーム」から探ります。
作業をするためから“価値を作るため”へ。変化する「什器」の役割
「 従来はオフィスと言えば、『仕事を処理する場』でした。でも今は『価値を創造する場』に変化しています」と話すのは、コクヨのワークプレイス事業本部・川嶋さん。リモートワークが普及した今、必要とされるのは「あえて出社する価値のあるオフィス」を作ること。
2023年11月にリニューアルしたこの東京ショールームも「いっしょにつくろう。」をコンセプトに、社員が集い、よいアウトプットを促すための什器を提案しています。
「什器選びは、どんなふうに働きたいかをイメージすることから始まります。個人で作業に没頭したいか、チームで活発なコミュニケーションを取りながら進めたいか。想定される働き方を具体的な什器に落とし込むことで、オフィスの環境はがらりと変わります」
さらにコクヨが大切にしているのは、サステナブルなデザイン。今後も働き方が多様化していく時代だからこそ、パーツの組み替えで用途が変えられる、ロングライフな什器を提案しています。
「オフィスの心地よさは、人材獲得においても大事な要素です。弊社の若手からも、オフィスに惹かれて入社を希望したという声を多く聞きます」と川嶋さん。「行きたくなるオフィス」を作ることは、社員の働きがいを生むための最重要課題と言えるかもしれません。
KOKUYO WORKSTYLE SHOP
これまで企業向けにオフィス家具を提案してきたコクヨが、個人向けに展開する公式ECサイト。在宅勤務向けの家具や什器、サポートツールなど、約8600品番を揃える。
KOKUYO WORKSTYLE SHOP
コクヨ 東京ショールーム
TEL.06-6976-1221(代表)
住所/東京都港区港南1-8-35
営業時間/平日9:00~17:00(最終入館16:30)*見学は完全予約制
PHOTO/NAOKI SHIMODA WRITING/KAORUKO SEYA
※メトロミニッツ2024年6月号より転載