“角打ち”という響きからは想像できないようなオシャレなスタンドが東京中に拡大中。その中からこの1年間オープンした新店をご紹介。買って帰るもよし、その場で飲むのよし、お酒ライフが充実すること間違いなし。
2024年1月オープン/〈神保町〉Soif Tokyo
山梨と2拠点で自然なワインの魅力を伝える
山梨県北杜市にあるナチュラルワイン専門店「Wine Shop Soif.」の東京店が堂々誕生! 店主の窪田裕介さんは、酒販店勤務時代に、ブドウだけを原料に明確な味の違いを出せるワインに驚きを覚え、のめり込むように。2017年の開店以来、年2回はヨーロッパの生産者を訪ね、丁寧な説明を添えながらワインの魅力を伝えてきました。今回は、さらなる広がりを生むことをめざし、新しい拠点を立ち上げ。「車社会の山梨では難しい試飲も、東京なら可能です。応援する造り手のワインと山梨の魅力を伝えます!」
2023年11月オープン/〈中目黒〉WINES&THINGS
眺めながら飲んで、選ベる失敗しないお店
ナチュラルワインのオンラインショップとして2021 年に誕生した「WINES&THINGS」。通りからもよく見えるようにガラス張りの扉とセラーを採用しながらも、ワインの品質を保つため、北向きの物件を探すこと2年。ついに実店舗がオープンしました。「自然派ワインの“ 失敗しないお店” をめざしていましたが、オンラインでは、味わいながら選んでもらうことができなくて。だから実店舗では角打ちを作りました」と店主の河村瑞英さん。取り扱うのはヨーロッパのデイリー使いできるワインが中心です。
2023年8月オープン/〈渋谷〉スタンドうみねこSiB100
毎週新作が登場するタップ20種類!
大阪府・西成にクラフトビールの醸造所を構えるDerailleur BrewWorks の直営店として関東初出店。2階では自社の缶ビールを販売します。1階で注がれる生ビールは20種類のうち、15種類以上がオリジナル。「朝からお酒を楽しむ街・西成で、常識にとらわれないビール造りをしています。毎週登場する新作もお楽しみに」と店長の大亀夏海さん。大阪名物・ミックスジュースをイメージした味わいのものを筆頭に、ユニークで個性的なビールがたくさん! ビール好きならずとも魅了される出会いがあります。
スタンドうみねこSiB100
TEL.03-6416-9211
住所/東京都渋谷区道玄坂2-16-2
営業時間/17:00~22:30(LO)、金・土 18:00~23:30(LO)
定休日/不定休
2023年5月オープン/〈三軒茶屋〉WINE SHOP NUPURI
レストランに併設だから本格料理も美味
レストラン「NUPURI」内にあるナチュラルワインショップで、「買う」「飲む」に加えて、18 時以降はレストランの料理を注文でき「きちんと食べる」が可能な強力な角打ち店。代表の牧友寛さんのワイン選びのモットーは「生産者の特長が出ていて、ジャケ買いしても失敗しないワイン」。スペイン、南アフリカ、ジョージアといった多彩な生産国を扱い、買ったそのときに飲んでおいしいワインに焦点を当てた1本3000円台がボリュームゾーン。角打ちでは、常時20~30 種を開栓しており、長居するお客が多いのも至極納得。
2023年4月オープン/〈丸の内〉SAKE COLLECTIVE & SPIRITS
カクテルも充実! 東京最大級の蒸留酒専門店
イギリスで日本のSAKE文化を広める酒販店「SAKE COLLECTIVE」と、“飲める”蒸留酒セレクトショップがコンセプトの中目黒「&SPIRITS」のコラボ店。東京最大級の蒸留酒専門店として充実の品揃えを誇ります。注目は、併設のバーで熟練のバーテンダーが開発した、角打ちとは思えない本格カクテルを20種類以上揃えていること。さらに、華やかなノンアルコールのモクテルもオンメニュー。平日は仕事終わりや会食後の人でにぎわい、週末は旅行客にも人気。「蒸留酒を身近に感じてもらえたら」という思いを体現します。
SAKE COLLECTIVE & SPIRITS
TEL.03-6269-9555
住所/東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディングB1F
営業時間/11:00~23:00、日・祝~22:00
定休日/不定休
2023年1月オープン/〈学芸大学〉wine shop lulu
心地よい空間でよい造り手と飲み手をつなぐ
「ヨーロッパのように、カフェに訪れる気軽さでワインが楽しめる場所を作りたい」という、店主の江本真亜耶さんの想いで誕生した「lulu」。そのため、その場で飲めて、買って帰れる角打ちスタイルを採用したそう。「ワインに興味はあるものの、難しく感じてしまう人がいて。飲んでもらい、直接話せたらいいなと思いました」と江本さん。ラインナップは、フランスを中心にイタリアやオーストリア、日本などの自然な造りのワイン。インポーターはもとより、生産者を訪ねて理解を深め、造り手の想いを伝えています。
PHOTO/SAORI KOJIMA,MIHO NORO WRITING/YUMIKO NUMA, MARIA KAWASHIMA
※メトロミニッツ2024年2月号より転載