日本各地の駅弁が集まることで知られる、東京駅の「駅弁屋 祭 グランスタ東京店」。そこで、年間300食以上の駅弁を食べるという、駅弁博士こと、鉄道写真家・櫻井寛さんに東京駅で買えるイチ押しの駅弁を伺いました。東京駅発の出張&旅のお供にもぜひ。
【山形県・米沢駅】牛肉どまん中(新杵屋 )
山形新幹線開業を記念し誕生。どまんなか米と秘伝ダレで煮た牛肉の相性が絶妙な大人気駅弁。1350円
櫻井さんのおすすめポイント
味わいも舌触りも違う牛そぼろと牛肉煮。まずそぼろを食べ、次に牛肉煮を味わい、最後は混ぜて「やっぱりうまい!」と、いつも感激
【福島県・郡山駅】海苔のりべん(福豆屋)
海苔×おかか×ごはん、海苔×昆布×ごはんの6層からなる海苔弁。究極の海苔弁との呼び声が高い。1200円
櫻井さんのおすすめポイント
私の東北新幹線 No.1駅弁。そばダレで炒った香ばしいおかかなど、すべてが美味です。おそらく、大半の日本人が満足するうまさ
【東京都・東京駅】東京弁当(JR東日本クロスステーション)
人形町の京粕漬の店・魚久や浅草今半、日本ばし大増など、東京の老舗8軒の味を詰め込んだ駅弁。1850円
櫻井さんのおすすめポイント
数えきれないほど食べたお気に入りの駅弁。江戸の食文化を凝縮した、まさしくごちそう駅弁。歴史ある東京駅を象徴しているようです
【東京都・東京駅】チキン弁当(JR東日本クロスステーション)
東京オリンピックが開催された1964年に発売。トマト風味のライスと鶏唐揚げを詰め合わせ。900円
櫻井さんのおすすめポイント
ハイカラな東京の伝統を感じます。発売当時、幕の内弁当が150円の時代に200円という贅沢品! 高校生の頃に出会い、愛着が深いです
【新潟県・直江津駅】鱈めし(ハイマート)
棒鱈甘露煮、焼たらこ、たらの親子漬けなど、主役は日本海の鱈。コシヒカリも上越産を使用。1400 円
櫻井さんのおすすめポイント
鱈の親子丼と言える、全国で唯一鱈がメインの駅弁。日本酒好きの社長がつまみになるものをと考案。新潟のおふくろの味がぎっしり
駅弁屋 祭 グランスタ東京店
日本各地の名物駅弁が、毎日なんと150種類以上集結。現地になかなか行けないけれど、食べてみたかった駅弁に出会えるかも
PHOTO/MANABU SANO WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)
※メトロミニッツ2023年9月号「たのしい駅弁」特集の情報を転載しています。掲載情報は、2023年8月14日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください