編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回はデザイン事務所UMIHICOの堀越さんから届いた手紙を頼りに、福井県・小浜市へ。編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。ローカルが足繫く通うスポットもご紹介。
画像/子供たちがカラフルメイクを施す化粧地蔵。42の祠で慈しまれる
福井県・小浜市「ユーモアにあふれる豊かな町」
本州の日本海側で、最もくびれた部分にある人口約3万人のまち。古くから天皇に食材を献上してきた「御食国(みけつくに)」であり、海産物などの豊富な食材に恵まれています。海と都をつなぐ「鯖街道」沿いには神社仏閣が点在し、雲城水・津島名水が湧き出る・・・。暮らしの近くに穏やかな豊かさを感じる素晴らしいまちです。ぜひ、歩いてみませんか?(デザイン事務所UMIHICO 堀越さんより)
拝啓、堀越さんへ
寒中お見舞い申し上げます。御食国・小浜のお正月、いかがお過ごしでしたか? 海の宝石箱みたいなおせち料理が目に浮かびます。
堀越さんからお手紙を頂戴し、初めましての福井県です。眼鏡・恐竜・東尋坊。そんな印象を抱きつつ、いざ乗り込んだのは京都行きの新幹線。(金沢行きじゃない…!)北陸から離れるように南西へ向かい、舞鶴のお隣、小浜着。ほんのり関西弁が混じる小浜の方々の言葉に、なんだか京の都が感じられるようです。
小浜の町にひそむユーモアを探す前に、まずは、生まれ変わった築200年超えの県指定有形文化財「GOSHOEN」でひと息。お殿様をもてなすために建てられたというだけあって、柱に床板、釘隠しと、細部の意匠に感服です。あまりの居心地よさに、一生居てしまいそうでしたので、海沿いの西津地区に繰り出す。そこで目が合ったのは、アバンギャルドでハッピーなメイクに、アルカイックスマイルを浮かべるお地蔵さん! な、なんだこの愛らしさは・・・。夏の地蔵盆の際に、ぜひ地蔵ラリーをしましょう。
余談ですが、わたしは津島名水派でした。 敬具
編集部が現地で訪ねた、小浜市のいいところ
【RECOMMENDED SPOT_2】ene COFFEE STAND
護松園に入るコーヒースタンド。本日のケーキといただくヘーゼルナッツラテが秀逸。つい長居しちゃう
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PHOTO/MANABU SANO
※メトロミニッツ2023年2月号「拝啓、あなたの町から」より転載