編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回は東川町役場の畠田さんから届いた手紙を頼りに、北海道・東川町へ。編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。ローカルが足繫く通うスポットもご紹介。
画像/キトウシ山から、雪化粧した町を一望。約8500人が暮らす
北海道・東川町「大雪山連峰のふもとから」
北海道の真ん中にある小さなまち、東川町。北海道最高峰の旭岳や、37年前に始まった「写真の町」、全家庭地下水で生活するのも町の特徴。自然や文化、食に惹かれる人も多く、今や町民の半数以上が移住者で、僕もここに惚れてしまったひとり。これからの冬、マイナス20℃を下回る真っ白で静かな景色の美しさもたまりませんよ。(東川町役場 東川スタイル課 畠田さんより)
拝啓、畠田さんへ
寒さも日毎に増します今日この頃、師走を迎え、なにかと慌ただしい時期ですね。東川の町は冬真っ盛りでしょうか?
今年は雪が遅いと聞いていた北海道でしたが、旭川空港に降り立ったら一面の雪景色! 私たちが訪ねる前日に降り始めたらしい雪が東川の町を白く覆い、まるで北欧に来たようでした。さすがは「写真の町」。どこを切り取っても絵になる・・・ってコトですね。しかしながら、考え得る万全の装備で向かったものの、やはりスニーカーはまずかった。氷点下は寒い。
「東川の名物と言えば米くらい」と、町の方がおっしゃっていましたが、雄大な自然に、町に浸透する文化、豊かな食。たった2日間の滞在でしたが、私も移住を検討したくなるくらいに、すべてが素晴らしかったです。特に、私は家具と「織田コレクション」に夢中です。
忙しない日々の中で、キトウシ山から眺めた景色は、時が止まったように静かで。「ゆっくり行こうよ」と語りかけてくれているような気がしました。旭岳が緑に覆われる頃、カメラを片手にのんびり訪ねたいものです。 敬具
編集部が現地で訪ねた、東川町のいいところ
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PHOTO/MANABU SANO
※メトロミニッツ2023年1月号「拝啓、あなたの町から」より転載