編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回はフォトグラファー＆イラストレーターの吉良さんから届いた手紙を頼りに、群馬県・太田市へ。編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。ローカルが足繫く通うスポットもご紹介。
群馬県・太田市「人を喜ばせる職人たち」
この町では、長く続くお店と新しく歴史に名を刻み始めたお店が町を盛り上げています。店主たちに共通するのは、「人を喜ばせる職人」であること。自分の好きを追求し続け、喜びを生み出す彼らの顔が見たくて、私は今日もつい店に足を運んでしまうのです。ぜひ、頼もしい職人たちに会いにいらしてください。（太田市をこよなく愛する 吉良さんより）
拝啓、吉良さんへ
朝晩はめっきり冷え込み、日一日と秋が深まっていくようです。目を閉じると、やわらかな陽光を浴びる金山の紅葉が浮かびます。
先日、初めて太田の町を訪ねてまいりました。「ものづくりの町」と呼ばれる太田の入口・太田駅に降り立つと、星雲をかたどった某自動車のエンブレムがどーんと目に飛び込んでくるではありませんか。なんとなしに住所を確認してみると、そこは「スバル町」！ 太田がものづくりの町たる所以、そして職人たちが多く住まう理由がわかった気がします。
町を歩きながら、吉良さんが教えてくださった職人さんを訪ねてみましたら、私も共通項を見つけてしまいました。それは、全員が太田の町を愛している、ということ。太田の産業を盛り上げたい、太田の旬ものを楽しんでほしい・・・。町を散策して、１日が終わる頃、職人さんたちの温かいおもてなしの影響でしょうか？ 私も太田の町が愛おしくなっていました。
町に赤城おろしがやってくる頃、また職人さんたちに会いに行きますね。 敬具
編集部が現地で訪ねた、太田市のいいところ
【RECOMMENDED SPOT_3】Cafe Chambre D'hotes Lulukuchen
画家の店主が営むカフェにある、小さなお菓子屋さん。月2回だけの愛らしいパフェにうっとり
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PHOTO／MANABU SANO
※メトロミニッツ2022年12月号「拝啓、あなたの町から」より転載
