編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回は埼玉県・志木市で暮らす読者から届いた手紙を頼りに、編集部スズキが町を訪ね、お返事をしたためました。志木さんぽの途中で立ち寄った、通いたくなるスポットもご紹介。
埼玉県・志木市「カッパ巡礼」
私が住んでいる志木はカッパ伝説が残る町です。市内にはそれぞれに名前の付いた個性的なカッパの像が24体もあり、カッパめぐりが楽しめます。そんな志木市の広報大使は、ゆるキャラグランプリを受賞したこともある、「カッパのカパル」。ちなみに、東武東上線志木駅の東口は志木市ですが、南口は新座市です。(志木市在住の石川さんより)
拝啓、石川さんへ
いくぶん暑さも和らぎ、朝夕は過ごしやすくなりました。今年も酷暑の夏でしたね。もう秋だというのに日中は連日の真夏日。涼やかに川遊びをするカッパの気分になったら暑さも忘れられるかと思い、カッパ巡礼をすべく、先日志木の町を訪ねてまいりました。
志木駅を出ると、さっそくカッパとご対面。「ようこそ!」と歓迎されているようで嬉しい。志木市タウンマップを片手に町を歩きましたが、さすがカッパの町志木。親水公園には遊具のカパル、洋菓子店にはスイーツのカパルがいましたよ。そして出会う人全員がカパルをご存知でいらっしゃいました。愛されてる。
24体のカッパ像をコンプリートしても、残念ながら涼しい気分にはなりませんでしたが、雄大な川が流れていて、優しい人たちが暮らしている。そんな志木を歩くうちに伝説のカッパがこの町を愛し、愛されていたその理由がわかったような気がしました。ちなみに私のお気に入りカッパは、親子カッパのユーユーとスイスイくんです。 敬具
志木の町で見つけた、編集部のお気に入りスポット
PHOTO/MANABU SANO
※メトロミニッツ2022年10月号「拝啓、あなたの町から」より転載