いつもいる日常からローカルの日常へすっと入り込むスイッチとなる本屋さん。日々、全国を飛び回るメトロミニッツ編集部員が、ついつい足を向けてしまうお気に入りのローカル本屋を愛ある推薦文とともにご案内します
【１】八戸ブックセンター〈青森県・八戸市〉
自治体が運営する書店で読書体験を
“本のまち八戸”にある「八戸ブックセンター」は、全国でも珍しい市営の書店。店内には読書用の椅子やソファだけでなく、ハンモックもあって、館内で買った飲み物片手に読書を楽しめます。一番のおすすめは、本棚に囲まれた小さな読書スペース「本の塔」。大好きな本とじっくりと向き合うことができます（推薦者：プランナー奥本）
はちのへブックセンター
TEL.0178-20-8368
青森県八戸市六日町16-2 GardenTerrace1F
営業時間／10:00～20:00
火定休
【２】Cyg art g allery〈岩手県・盛岡市〉
東北に縁のある作家の作品に出会える場所
東北の作家に焦点を当てたギャラリーに加えて、作家の作品集やZINE が数多く並ぶショップで構成される空間。どの本もめくるたびに地域に流れる人々の空気感や温度感が伝わってくる作品ばかり。7 月1 日から盛岡市内の繁華街に移転し、リニューアルオープンするので、是非訪れてみてください（推薦者：プランナー松山）
シグ アート ギャラリー
TEL.019-613-7730
岩手県盛岡市菜園1-8-15パルクアベニュー・カワトクcube-Ⅱ B1F
営業時間／10:00〜19:00
不定休
【３】春光堂書店〈山梨県・甲府市〉
創業から100年以上！ 本と人をつなぐ場所
個性あふれる棚が素敵な書店。「かんじる」「かんがえる」「つくる」など、ゆるやかなテーマごとに本が並びます。アートが好きという店長・宮川大輔さんらしく、芸術系の品揃えも豊富。なかなかお目にかかれないような１冊に出会えることも。旅を始める前なら、山梨の棚も要チェック。読書会や一箱古本市にも注目（推薦者：編集部スズキ）
しゅんこうどうしょてん
TEL.055-233-2334
山梨県甲府市中央1-4-4
営業時間／9:00～20:00
日定休
【４】古本 蟲文庫〈岡山県・倉敷市〉
風情ある倉敷の町並みに佇む小宇宙
とあるコケ学者から教えてもらった、コケとカメを愛する店主・田中美穂さんが営む古本屋。地球儀や天球儀が飾られた小さな店内に自然科学系の本が充実しているのは、店名ゆえにあえてなのかと思いきや、田中さんの趣味と買い取りの結果で自然とそうなったそう。好きなものに囲まれることの幸福を教えてくれる場所です（推薦者：編集部フクダ）
むしぶんこ
TEL.086-425-8693
岡山県倉敷市本町11-20
営業時間／11:00～18:00
不定休
【５】かもめブックス〈東京都・新宿区〉
校正会社が営む出会いにあふれる場所
本業の校正だけでなく本と読者の新しいコミュニケーションを提案し続けている鷗来堂が運営。予期せぬ本を思わず手に取らせる棚編集に、企画のヒントを得ることもしばしば。また、人気店の売れ残りそうなパンを預かって再販売する「夜のパン屋さん」に軒先を貸していたり、ここに来るといつも“なにか”に出会うのです（推薦者：編集部かとう）
TEL.03-5228-5490
東京都新宿区矢来町123 第一矢来ビル1F
営業時間／11:00～21:00
水定休
【６】本屋B&B〈東京都・世田谷区〉
偶然の出会いがエキサイティング！
昨年、下北沢の「BONUS TRACK」内に移転オープン。まずは店内を一周してみてください。書籍から雑誌、zine までが関連性を持ってゆるく連なる棚を見ていると、まるで見知らぬ地を旅している気分に。好奇心が刺激され、想定外の本を買うことも常、“偶然の出会い”に満ちた本屋です。多彩なイベントも人気（推薦者：編集部おさだ）
ほんやビーアンド ビー
TEL.03-6450-8272
東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
営業時間／12:00～23:00
【７】書店と喫茶 本屋イトマイ〈東京都・新宿区〉
静かに本を読む、その愉悦がここにある
東武東上線ときわ台駅から徒歩１分。こぢんまりとした面積ながら文芸、思想、自然科学にアート・・・気になる本や雑誌が次々と見つかる棚は壮観です。併設の喫茶室は静謐そのもので、物静かな店主が丹念に淹れたブレンド珈琲と手作りのバスク風チーズケーキをいただきながら読書にふける時間は、ささやかだけれども最高の贅沢（推薦者：編集部フクダ）
ほんやイトマイ
東京都板橋区常盤台1-2-5 町田ビル2F
営業日時は各SNSより（Twitter ＠honyaitomai Instagram ＠booksitomai）
【８】読書のすすめ〈東京都・江戸川区〉
パンクはスタイルではない。姿勢だ
新刊本が送られてきて、売れなかったら返品。置く場所がないので返品。出版業界の常識であるその「負の連鎖」を断ち切り、読んで面白かった本しか置かないという姿勢を貫くパンク書店。書店員である小川貴史さんの姿勢に共感し、１冊読んだら再訪する人多数です・・・。もちろん、僕も日本一、大好きな本屋さんです（推薦者：編集部フルカワ）
どくしょのすすめ
TEL.03-5666-0969
東京都江戸川区篠崎町1-7-5サクシードシゲゼン
営業時間／10:00～21:00
※メトロミニッツ2021年8月号特集「本とステイケーション」より転載
