松本の魅力を語り始めたら止まらない「栞日」の菊地さんに、日頃からリアルに足を運んでいるスポットを教えてもらいました。尊敬してやまない名店から、ともに新しいシーンを切り拓いてきた同世代のお店まで、松本で本屋「栞日」を拠点にステイケーションする際に、絶対に訪ねてもらいたい8スポットをご案内。訪ねてみればきっと、この町の豊かな日常を感じられるはずです
左/珈琲美学あべのモーニング、右上/あがたの森公園、右下/マサムラのベビーシュークリーム
松本で至福のモーニングを食べるなら
秘伝の完全抽出法で淹れるまろやかなコーヒーがおいしい、松本を代表する老舗。バタートースト50円、オムレツ100円などの小皿メニューを組み合わせてカスタマイズできるモーニングも人気で、菊地さんも栞日の定休日によく足を運ぶそう。
地元・信州の豊かな恵みを1皿に
フードユニット「つむぎや」の金子健一さんが営む小さなカウンター食堂。今の季節は信州と九州の旬の恵みが楽しめます。ご縁のある農家さんたちが作るこだわりの野菜や合鴨米のおいしさに、おなかも心も満たされるはず。本日のアルプスごはん1500円。
Alps gohan
アルプスごはん
TEL.0263-87-5377
長野県松本市深志3-7-5
営業時間/11:30 ~ 14:30(LO) 17:30 ~ 21:00※日はランチのみ、ディナーは要予約
月~水定休
松本市民のファミレスと言えばここ
飴色の民芸家具に彩られた老舗。人気のカニコロッケとチーズハンバーグセット1,595円をはじめ、ルーやソース、ドレッシングまで手作りに徹した正統派の洋食が味わえます。きびきびとした接客も気持ちよく、親子三代で訪れるファンも多いとか。
民芸レストラン 盛よし
みんげいレストラン もりよし
TEL.0263-36-2903
長野県松本市深志2-1-21
営業時間/11:30〜15:00(LO) 17:30〜21:30(LO)
火定休
松本に自然派ワインを根付かせた先駆者
菊地さんと同世代の菅沼夫妻が営む、自然派ワインとスペシャルティコーヒーの店。松本の自然栽培農家から届く野菜をたっぷり添えた自家製サルシッチャ1000 円をはじめ、素材のよさを活かした料理とワインが肩肘張らずに楽しめます。
毎日でも食べたい、松本っ子の定番おやつ
松本で“ケの日”おやつと言えば、マサムラのベビーシュークリーム130 円。軽やかなシュー生地に、生クリームをブレンドした口どけのいいカスタードクリーム。シンプルで飽きのこないおいしさは、上質な日常が息づくこの町ならでは。
マサムラ
TEL.0263-33-2544
長野県松本市深志2-5-24
営業時間/9:00~19:00
火定休
実用的で美しい暮らしの道具に出会える
全国から集めた暮らしの道具を月2回の展示会で紹介する老舗ギャラリーは、菊地さんが最も信頼しているお店のひとつ。店主・滝澤充恵さんの確かな眼で選ばれた品はどれも佇まいが美しく、暮らしの相棒として長く寄り添ってくれるはず。
ギャルリ灰月
ギャルリかいげつ
TEL.0263-38-0022
長野県松本市中央2-2-6 高美書店2F
営業時間/11:00 ~ 18:00 金・土~19:00
火・水定休※企画展により変更あり
雄大な山並みを望む屋上庭園でリフレッシュ
伊東豊雄建築としても名高い劇場の屋上には、トップガーデンという名の芝生広場が。西に北アルプス、東に美ヶ原高原を望む絶好のビュースポットで、菊地さんも気分転換によく訪れるそう。栞日のコーヒーと本を持って、ぜひ出かけてみて。
収蔵品はもちろん、前庭にも目を奪われる
民藝運動に心を寄せた丸山太郎氏が昭和37 年に創館。「美しいものが美しい」とする丸山氏の直観で集められた国内外の手仕事が、土蔵造りの館内にゆったりと並んでいます。ブナやケヤキが木漏れ日を落とす前庭も、菊地さんのお気に入り。
松本民芸館
まつもとみんげいかん
TEL.0263-33-1569
長野県松本市里山辺1313
開館時間/9:00~17:00※最終入館16:30
月休館(祝の場合は翌休)
入館料/大人310円
松本の案内人は「栞日」菊地徹さん
- 1986 年静岡県生まれ。本屋、喫茶、宿、ギャラリー、銭湯を営むほか、ブックフェス「ALPSBOOK CAMP」を主宰。プライベートでは1男1女の父
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PHOTO/MICHI MURAKAMI WRITING/NAOKO OGAWA
※メトロミニッツ2021年7月号特集「本とステイケーション」より転載